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乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
第4章 八角衆の襲撃

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因幡の国忠臣 木島吉嗣01

「そろそろお昼寝の時間にゃん」


「だめです。

 まだ、接見が3件も残っています」

 

「いやだにゃん。

 勝手に処理しておくにゃん」


「全国から猫丸殿に会いたいという大名がひっきりなしに来るのです。

 一日10人は会ってもらえないと」

 久里殿が殿にお小言を言う。

 銀郎殿や猿爺は殿に甘い。

 それにくらべ久里殿は、猫丸殿にきちんと進言する。

 虎丸殿の頃は日和見だった人なのに、最近はいきいきとしている。

 貫禄もついて、因幡の国の大老として全国に知られるようになっていた。

 人によっては久里殿が因幡の国の黒幕だと思っているものもいるくらいだ。


「忙しいのはいやだにゃん。

 おっさんと会うのは嫌だニャン」

 例によって猫丸殿はダダをこねる。

 それにしても、最近、この国に来る大名が多い。

 それは猫丸殿が不知火を退け都を救ったことに端を発している。

 都の将軍譜代の大名たちは、その功績を隠し、自分たちの手柄であるように吹聴した。

 猫丸殿は不知火を倒したらすぐに国に帰ってしまったのをいいことに、自分たちに都合のいいように歪曲したのだ。

 しかし、人の口に戸は立てられぬというように猫丸殿の武は全国に伝わることとなった。

 それも都の大名が隠したため、相当に大きくなって伝わったようだ。

 

 全国の大名たちは、あわてた。

 虎丸殿と違って猫丸殿は知られていない。

 中には猫丸殿を虎丸殿以上に激しい殿だという話もあるくらいだ。

 大名たちは真偽を確かめなければならなかった。

 この戦国と呼ばれる時代、誰につくかは国の運命を左右するのだ。

 

 その上、今回の一色殿の失敗。

 一色殿といえば、都の最有力大名だ。

 将軍様の後見人ともいわれる妖怪だ。

 それが、いきなり猫丸殿の留守を狙って因幡の国を攻めた。

 それを伊刈殿と2人の側近だけで退けたのだ。

 大名たちは一色が因幡の国を恐れていたと推測した。

 それに尾びれがついて、猫丸殿が将軍の座を狙っているということになったのだ。

 大名や貴族たちは挙って覇王猫丸殿に接見を申し込むこととなったのだ。

 まさか、大名たちは猫丸殿がこの猫ニャンだとは思っていないだろう。


「じゃあ、あとはクリアタマに任せるにゃん」

 猫丸殿は久里殿に任せて逃げようとする。


「だめです。

 今はできる限り味方を増やすのです。

 できれば、戦なしで日輪の国を統一するのです。

 そうすればお昼寝でもなんでも好きにできるようになります」

 久里殿は諭すように猫丸殿に話すのだった。

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