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乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
第3章 白猫姫の誘拐

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伊賀美忍軍 伊賀美半蔵05

 わたしは決戦の場に歩いていく。

 その後ろを歩いてくる音。

 誰だ。他のものは白猫姫の面倒をみているはずだ。


 わたしは振り返る。

 そこには軽い足取りであるいてくる白猫姫。

 えっ、面倒見ていたものたちはどうしてるんだ。


 白猫姫の後ろはなんかすべて破壊されている。

 何が起きたのだろうか?

 まさか、この可憐な姫がなにかやらかしたんじゃ?

 まさかな。


「そろそろ帰るニャン。

 楽しかったニャン」


 わたしは立ち止まり姫に向き合う。


「姫、お戻りを」


「嫌だニャン。おうちに帰るニャン。

 おにいちゃんが待っているニャン」


「姫、そういうわけにはいきません。

 元のお部屋にお戻りください」

 姫は人質だ。その役割をきちんと果たしてもらわないといけない。

 わたしは少し怖い顔をする。


「怖いニャン」

 姫は泣きそうな顔でわたしを見上げる。

 わるいが、あなたは因幡を落とすための道具なのです。

 

「さあ、戻りましょう」

 たぶん、部下たちは白猫姫の愛らしさに厳しいことを言えなかったのでしょう。

 たしかに白猫姫には魅了に近い力がある。

 わたしは、姫を連れてもとの部屋に戻ろうとする。


「嫌だニャン、おうちに帰るニャン」

 姫は声をあげて泣き出す。

 そのとたん、城の屋根と壁が崩れ落ちる。

 どういうことだ。

 その上、隕石みたいなものが降り注ぐ。

 城はいたるところで爆発がおこり炎上する。

 これは白猫姫の力なのか。

 このままでは、伊賀美の里は滅ぼされてしまう。

 ここは、丁重にお引き取り願ったほうがいい。


「帰るにゃん。

 お兄ちゃんのところに帰るにゃん」


「実は猫丸殿がもう迎えにきておられます」


「ほんとニャ?」


「ええ、今からご案内します」


「行くニャン」

 白猫姫は泣き止んで、わたしについてくる。

 そのとたん、隕石の雨は止まる。

 しかし、時遅し伊賀美城は城の原型をもはやとどめていなかった。

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