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乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
第3章 白猫姫の誘拐

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因幡の国忠臣 木島吉嗣09

 広場となった目の前に5人の忍者が立っている。


「やはり我々が相手をしないとならないようだな」

 無駄な犠牲は防いで実力者だけで相手をするつもりか。

 それぞれの忍者が一騎当千なのだろう。


 これが最終決戦の場となるようだ。

 小柄な男が前に出て印を結ぶ。

 目の前の馬獣人の頬にいきなり切り傷ができる。

 何かを投げた感じはなかったのだけど、これは真空状態を作り出す鎌鼬かまいたちという現象なのか。


 馬獣人は駛馬小次郎という因幡城の門番だ。

 門番といっても、猫丸将棋隊の一員で槍の達人だ。


「駛馬殿、ぼくが殺そうかチュウ」


「いや、心配いらんよ、ウマ」

 語尾はヒヒンじゃないのか?


「そこを開けるのだ。

 わしは猫丸を倒せばそれでいいのだ」


「いや、開けないウマ。

 因幡城門番、駛馬小次郎、殿を守るのが仕事ウマ」


「わしは黒井鎌之助、真空を使う忍者だ。

 わしの攻撃は防ぐことができない」


「防げないかどうかやってみるウマ」

 そう言って駛馬殿は槍をぐるぐると回す。

 

「風でカマイタチを弾き返そうというのか。

 それは無駄だ」


 駛馬殿の両腕が斬られ血が噴き出す。

 

「ほら無駄だろ?

 わしのカマイタチは風魔法ではないのだ。

 わしの指定した空間を真空状態にする。

 それがわしの術だ」


「難しいことは分らんが、すごい技ウマ」

 どうやら駛馬殿の理解を超えているみたいだ。

 真空の塊を飛ばすのではなく、好きな空間に真空の塊を作れるということらしい。

 この忍者たちは今までの奴らとは違う。

 相当な祝福を与えられているみたいだ。


「次は仕留める」

 そう言って黒井は印を結ぶ。

 駛馬殿はまた槍を回して迎え撃つのだった。



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