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乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
第3章 白猫姫の誘拐

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因幡の国忠臣 木島吉嗣06

「わたしの出番ですねコウモリ」

 なんか不自然な語尾で話すやつ。

 声から言って年寄。

 さっき一緒にいたやせぎすの老人か。


「こんな霧、桂馬の一、黒蝙蝠銅鑼魏には意味ありませんよ、コウモリ」

 いや、こいつの語尾、変。

 

「頼んだにゃん」


「わかりましたコウモリ」

 

 そのあと、何度か刃物がぶつかる音。

 そして、バサッと何かが草むらにおちる。

 霧が晴れてくる。

 たぶん、術師を倒したのだ。


「伊賀美忍軍、霧隠雲蔵、不覚でござる。

 どうして、この霧の中で動き回れるたのだ」

 白装束の忍者が足を引きずって立ち上がる。


「わたしはね。寄る年波でほとんど目が見えないコウモリ。

 しかし、蝙蝠獣人となることで音波でまわりのものが解かるコウモリ」

 そうなのか。蝙蝠は暗闇でも音波をだして受け取ることで障害物の位置を知る。

 この老人にはそれができるのか。


 老人は霧隠の後ろに回って首筋に噛みつく。

 そして、血を吸ってる。

 やばっ、こいつ吸血蝙蝠じゃん。

 あんまり近づきたくないやつだ。


 そのあと、血の気のなくなった霧隠を放り投げる。

 こわっ。こいつには逆らわないようにしよう。

 って、将棋隊にはさからうつもりはないんだけどね。


 そのとき、羽無殿がいきなり剣を抜く。

 金属音が鳴って弾が地面におちる。


「鉄砲だハム」

 そう異国から伝わった飛び道具だ。

 最近、戦でも使われ始めている。

 弓矢より速く殺傷能力も高い。

 ただ、正々堂々と言う武士道には反する武器だ。

 当たれば女子供でも鍛えられた武士を倒すことができる。

 ただ、それは忍者の考えとは相性がよく、忍者は積極的に使っているようだ。

 

 しかし、今のところ脅威とはいえない。

 一挺の値段が高く、まだ量産できないこと。

 命中精度が非常にひくいからだ。

 しかし、どこから撃ってきたのだろう。

 アニマルたちにもわからないみたいだ。

 わたしたちは鉄砲での攻撃を警戒しながら前に進むのだった。


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