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乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
第3章 白猫姫の誘拐

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伊賀美忍軍 伊賀美半蔵04

 伊賀美の里につく。

 門が開いて、馬車が止まる。


「お館さま、到着しました」


「うむ、賓客を連れてきた。

 最上のもてなしをたのむ」

 わたしは侍従長に白猫姫のことをたのむ。

 べつにこの幼女に魅了されたわけではない。

 ただ、この可憐さは将軍様の目にもとまるだろう。

 因幡が滅んだあと、将軍様の側女として仕えるのも良いだろう。

 べつにわたしとしては、殺戮は好きではない。

 だから、この幼子には人質であることを伏せておいてもいいだろう。


「御意」

 部下たちはあわただしくうごきだす。

 忍者というのは、すべてにおいて抜け目がないものだ。

 作法なんかにも通じているものもいる。

 そう、どこにでももぐりこめるようにいろいろな知識をもっているのだ。

 

「さあ、白猫姫。

 姫のお部屋にご案内します」


「デアルカ」

 白猫姫は虎丸の口癖を真似る。

 しかし、この珠のような少女が背伸びして言うと、それさえ愛らしい。

 姫を城の迎賓館に案内する。

 伊賀美城は山の地形を利用した平城。

 さまざまな離れがある。

 その一つに案内する。

 景色もよく崖上に建っているため、人質を監視しやすい。


「おなかすいたにゃん」


「お食事の用意もしろ。

 最高のもてなしをするのだ」

 部下に指示する。

 年端もいかない少女を監禁するのだ、すこしくらい贅沢させてやろう。


 白猫姫をお部屋に案内し、あとは女官にまかせる。

 この女官たちもくのいちだ。

 幼女が逃げ出すことはないだろうが、猫丸を倒すまで二三日かかるだろう。

 その間の監視とお世話をしてくれるのだ。


 白猫姫の前にとりあえずお菓子を並べてくれる。

「これは食べたことないにゃん」

 嬉しそうに餅をほおばる白猫姫。


 そろそろ猫丸も気が付く頃だ。

 ここに駆け付けてくるだろう。

 しかし、ここでなら我らは負けることはない。

 いろいろなトラップで迎えてあげよう。

 わたしは、白猫姫と別れ、会議室に向かうのだった。

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