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乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
第2章 不知火天外の野望

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九里の国大名 九里秀平16

 走ろう。脱兎のごとく。

 そう、わたしは逃げるときの殿しんがりを任されていた。

 その点では虎丸殿もわたしを買っていたのだ。

 できるかぎり、被害を小さくして撤退する。

 それがわたしの能力だ。


 それは、わたしの能力に裏付けられている。

 わたしは、とにかく運がいいのだ。

 それも一種の特殊能力と言ってもいいくらいにだ。

 普通、撤退するときは背中を見せて逃げない。

 後ろに目がないからだ。

 敵のほうを向いたまま、逃げるのがふつう。

 しかし、わたしはなぜか後ろの様子を感じることができる。

 つまり、全速力で逃げることができるのだ。

 それで、相手は全速力で追いながら、攻撃することになる。

 そうなると剣技も魔法もない。

 とくに妖術を使うのには集中しなくてはならないため、命中させるのが難しいのだ。

 

 わたしと天満宮たちの距離はだんだん大きくなる。

 普通ならこれで逃げられるはずだが、なにか嫌なものを感じる。

 そう、これがわたしの能力なのだ。

 第六感といったらいいのだろうか。

 たぶん、みんなもそういうのを持っているだろう。

 わたしはこれは人間の本能に備わっていると思っている。

 ただ、他のものはそれを完全に信じたりはできない。

 わたしは、この感覚を全面的に信頼している。

 このまま、前に行ってはだめだ。

 わたしは右に方向転換する。

 わたしの前に火球がおちて爆発する。

 思ったとおりだ。

 わたしは爆発をさけて逃げる。

 すこし回ったため、天満宮との距離は縮まる。

 その上、阿吽がすごいスピードで駆けてくる。

 こいつら人間じゃない。

 まるで空中に浮いているように進むのだ。


 それに七人衆が振り返って対抗する。

 ひとりは爆弾使い。

 沢村新之助という男。

 直径7㎝くらいの球に爆弾を詰めて投げる。

 20メートルくらいの距離なら時速200キロくらいの速度。

 それに縫い目を使うことで曲げたり、落としたりもできる。

 沢村は立ち止まって振りかぶる。

 そして、大きなモーションで投げる。


 その先には阿が走っている。

 もう沢村の球を避けることはできない。

 ふつうにこの硬い球が当たっただけでもダメージを受ける。

 ただ、沢村の球はそれだけじゃない。

 沢村の球は阿に命中して爆発するのだった。

 


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