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乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
第2章 不知火天外の野望

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九里の国大名 九里秀平01

「猫丸殿、将軍京極正親様より書状が届きました」


「因幡にも届いたにゃん。

 めんどうなことにゃん」


「しかし、これは猫丸さまのことを中央に知らしめるチャンスです」


「そんなの必要ないニャン」

 猫丸殿はころんと転がる。


 私たち九里の国は、あの時から猫丸殿の傘下に入ることとなった。

 といっても虎丸殿の頃とちがって属国という扱いではない。

 あくまで連合国としての扱いとなっている。

 基本的な三権、立法、裁判、行政は九里に残されている。

 ただ、通貨を共通とする共通の経済圏となっている。


 それは、因幡の国の宰相である壬生銀狼が決めたことだ。

 猫丸殿は我々が傘下に入るのを嫌がっていたのだ。

 その理由は仕事が増えるということだった。

 しかし、わたしはこの世界を平和にできるのは猫丸殿しかないと感じた。

 どうしても、傘下に入れてほしいと懇願したのだ。

 銀狼殿はその折衷案として出してきたのが、この体制だった。

 この時代としては画期的な政治体制だった。

 元来、負けた国には悲惨な未来が待っていたのだ。

 国の富はすべて略奪され、民たちは兵士として、または労働力としてこき使われるのが普通だったのだ。

 

 自由といっても、基本的には因幡の国に準じた統治を行った。

 具体的には、減税を行い経済の自由化をしたのだ。

 それで不思議なことに税収が増えることとなった。

 乱世で停滞していた経済が回り始めたのだ。

 その税収で軍隊をつくることになった。

 これも銀狼殿の知恵だ。

 いままで兵は民から徴兵していたが、兵士を職業としたのだ。

 そのおかげで5万の兵は1万たらずとなったが、強さは5倍以上となっている。

 武器も良いものを仕えるようになった。

 いままでは農具で戦っていた兵もいたくらいだ。

 

 それから、猫丸殿に言って看板をわけてもらった。

「攻めてきたらダメにゃん」という立札だ。

 つまり、防衛戦争は容赦しないという意思表示だ。

 こちらから他国を攻めることはない。

 それより内政を優先する。

 ただ、国境を侵されたら黙っていない。

 徹底的に交戦するのだ。

 

 当初、因幡に負けた九里のことを攻めやすいとみてちょっかいをかけてくる国はあった。

 たった10人に負けた国というのが広まったせいだ。

 そういう国を徹底的に叩いたのだ。

 逃げる敵を国まで追いかけて討った。

 それで、九里に攻めてくる国はなくなった。

 今は猫丸殿の意見番みたいなことをやっている。

 

 


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