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乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
おまけ 羽無太郎左衛門漫遊記
154/156

猫丸将軍側近 木島吉嗣02

 町人に扮して待ち合わせの場所にいくと、もう羽無殿は待っていた。

 さすがに几帳面な性格だ。

 将棋隊の中ではとにかく常識人の一人だ。

 ほとんどのメンバーは常識がないんだけどな。


「羽無殿、お待たせしました」

「よく来てくれたハム。

 それに町人の恰好がすごく似合ってるハム」

「では、参りましょうか」

「いや、ちょっと待つハム。

 他にもメンバーがいるハム」

「他に…」

 誰だろう。もしかして今回の仕事は大がかりなものなのか。

 それとも、いろいろな仕事をしてくれる旅行代理店的な人がいるのか?

 羽無殿の指示どおり、すこし待つ。

 10分、いや20分経過後、後のメンバーである2人が現れる。


「まった?ウサ」

「待ってないよな。ほぼ時間どおりシカ」

「そうだウサ。20分は誤差のうちウサ。時間通りウサ」

 無茶苦茶な論理展開の2人。

 こいつらは極悪ウサシカコンビだ。


「もしかして、他のメンバーって」

「兎千代と鹿御前ハム」


 これは駄目だ。

 今回のミッションはお忍びでの証拠つかみ。

 この2人が一緒なら失敗するに決まっている。


「この2人が、今回のミッションに木島殿を是非参加させてくれって言ったハム」


 そうなのか。

 こいつら極悪だけど、人を見る目はあるみたいだ。

 自分たちを完全にフォローできるのは私しかいないというわけだ。


「その町人の恰好もなかなか似合っているウサ」

「予想どおりシカ」


 そうか。こいつらじゃ潜入できないからな。

 任せておけ、今回のミッションはわたしが中心になってやろう。

 わたしたちは、街道を北に進む。


 茶店たんびに休憩は入ったが、2日目には越後の国にはいる。

 とりあえず、名物の笹団子で一服する。

 そして旅籠にはいりゆっくりする。

 この旅籠には温泉なんかもついている。

 わたしは湯にゆっくりつかりながら、明日からの情報収集の作戦をたてるのだった。

 4人で食事をする。

 その時、1人の忍びが羽無殿の前に現れるのだった。

 

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