エピローグ
「仕事はイヤだニャン。
みんなで適当にやっておくにゃん。
猫丸は遊ぶニャン」
「だめです。殿。
この国には問題は山積みです。
殿をおいて重要なことは決められません」
久里が猫丸を諫める。
「めんどくさいニャン。
仕事は嫌いだニャン」
駄々をこねる猫丸。
その様子をオオクニヌシとツクヨミは覗いていた。
「オオクニヌシ様、質問があります」
「なんですか?」
「わたしの呪いのことです。
わたしの呪いは猫丸殿が世界を救ったら獣化の呪いは解けるというものでした」
「ええ、そうでしたね」
「猫丸が日輪を統一して平和な世界になったのに、呪いは解けていないのです。
どうしてでしょう?」
「あなたの呪いは猫丸殿が世界を救ったら解けるものでしたね。
猫丸殿は日輪を救ったにすぎません。
まだ、世界を救っていないのです。
見守りましょう、猫丸殿が世界を救うまで」
オオクニヌシは静かに答える。
その言葉にツクヨミは引きつった笑顔を浮かべるのだった。
「殿、湾に4隻の黒い大きな船が…
日輪の国に降伏を求めていますカー」
猫丸将棋隊忍者の烏丸がいつのまにか猫丸の前に来て報告する。
「デアルカニャン。
将棋隊出動ニャン」
「わかりましたカー。
すぐにみんなを集めますカー」
「わたしも御伴します」
将軍付きの木島吉嗣は立ち上がる。
「おまえは要らないにゃん」
猫丸はすごく嫌な顔で木島を見るのだった。
猫丸たちの世界を救う旅はまだ終わらないのだった。
了
これで本編は終わりです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
あとはエンドロール後のおまけです。
今回はあの兎鹿コンビのお話です。
もう少しお付き合いください。