表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
最終章 邪神スサノオ降臨
143/156

因幡の国忠臣 木島吉嗣20

 ただ、オロチは牛鬼殿と駛馬殿を退けた武神。

 その武力は本物だ。

 いままで、因幡城の城門を破ったものはいない。

 それは駛馬殿と牛鬼殿が腕自慢たちを退けたからだ。

 その中には世に名を知られた武芸者もいた。

 それなのに2人をまとめて葬ったオロチ。

 ただ、成ったとはいえ、こいつは簡単にはいかない。


「おれの相手は誰だ。

 おれはいままでの奴らといっしょにするなよ。

 いままでのやつらは下級神。

 おれは中級神だ」


「そうかヒーン。

 しかしこっちも引けないなヒーン」


「わしらもいままでのわしらではないモー」

 駛馬殿牛鬼殿も構える。

 この人たちも元気になっている。


「おまえらさっき貫いたはず」


「ああ、これで防いだヒーン、

 まあ、かなりのダメージだがなヒーン。

 少し休んだから大丈夫だヒーン」

 駛馬殿は上半身を覆う帷子を見せる。

 

「ああ、俺もだモー」

 牛鬼殿も同じだ。


「つめが甘かったようだな。

 人間ごときと思っていたが、本気でいかなくてはならないようだ」


「望むところモー」


「いや、ここは俺に行かせてくれヒーン」


「わかったモー。

 敵がひとりならいくら強くてもひとりで当たるもモー。

 それがわしらのやり方だったなモー」


「ああ、悪いなヒーン」


「おまえらバカか。

 俺の力はわかっているだろう」


「ああ、だから自分の力を試したいんだヒーン」

 駛馬殿はそう言って着ている帷子を脱ぐ。

 そして、地面に落とす。

 ズシンという感じで地響きが伝わるような感じ。

 どんだけ重いもんきてたんだよ。


「待たせたなヒーン」

 そう言って駛馬殿は腰の位置に槍を構えるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ