表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
最終章 邪神スサノオ降臨
137/156

閑話休題01

「オオクニヌシ様。

 神が人間の世界に手を出してはいけないのではありませんか」

 ツクヨミは神の国から人間界を覗いて言う。


「ええ、しかし、そういう輩もいるのです。

 我々は見守るだけなのです。

 ただ、それが我慢できない神がいるのです。

 気が短い神がね」

 オオクニヌシは穏やかな顔でツクヨミに答える。


「でも、それは禁止されたことなのでは」


「そうですね。

 しかし、それでも我々にはなにもできないのです」


「それでは、人間は彼らにしたがうしかないのですか。

 そんなこと納得できません」


「ただ、神界も動き出しています。

 彼らを罰するためにね」


「それまで、ほっておけというのですか?」


「あれっ、ツクヨミくんは猫丸殿には日輪はまかせられないと言ってませんでしたか。

 猫丸くんがやられたところで、特に問題はないはずでしょう」


「え、しかし。

 あのバカの肩を持つつもりはありませんが、神界のルールはルールです。

 何か打つ手はないのでしょうか」


「なかなか猫丸くんに入れ込んでいるみたいですね。

 しかし、今我々にできることはありません」


「そんなことはありません。

 ただ、猫丸が日輪を平和にしたら呪いは解けるのです。

 それなのに、こんなことになってしまうなんて。 

 今からわたしが行って、スサノオを止めてきます」


「それは許しません。

 そんなことをしたらあなたまで罪を犯すことになってしまいます。

 それに」


「それに?」


「どうも後ろで手を引いている神がいるようです。

 それと、人間界の自浄作用もバカにしたものではありませんよ」


「どういうことですか?」


「すこし昔の話をしましょうか。

 って言ってもそんなに昔ではありません。

 ほんの数年前の話です」

 そう言ってオオクニヌシは微笑みを浮かべた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ