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乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
最終章 邪神スサノオ降臨
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因幡の国忠臣 木島吉嗣14

 牛鬼殿と駛馬殿が倒れる。

 2人のオロチは元に戻る。

 分身の術というやつか。

 しかし、2人に分身したようにしか見えなかったが。


「何、まだるっこしいことやってんの。

 こんなやつら一気に殺しちゃえばいいじゃん。

 はやく終わらせて遊びにいこうよ」

 ツインテールの紅一点がダルそうに言う。


「ああ、そろそろいいだろう。

 所詮、人間なんて獣化してもこの程度だ。

 我々の敵ではない。

 真の敵はオオクニヌシとかいうやつらしい。

 こいつらじゃウォーミングアップにもならない。

 潰してしまえ!イワナガヒメ」

 中央の男がそれに答える。


「わかった。スサノオ」

 そう言って女は前に出る。

 そして、こっちに手をかざす。

 そのとたん、空が暗くなる。

 その隙間から赤く燃えるものが振ってくる。

 隕石だ。白猫姫が癇癪を起こしたときに使う上級魔法。

 いや、その隕石の大きさか白猫姫以上。

 そのマグマの塊が将棋隊を襲う。


「コーーーーン」

 狐面をかぶった男が空に飛び上がって、高い声で鳴く。

 隕石は将棋隊を襲う前に何かに撥ね返される。

 たぶんバリアを張ったんだ。

 さすがに将棋隊の術者、銀の二、稲荷狐太郎殿だ。

 崑崙山に住む仙人だったと言う。

 神に一番近い術者だ。


「ふうん、剣術バカばっかりと思ってたら、術者もいるのね。

 でも、剣術では少しくらい張りあえても、術では神に近づくことさえできないわ」

 イワナガヒメはダルそうに言う。

 そのまま、手をかざすとイワナガヒメの目の前に複数の魔法陣が現れる。


 それに対し稲荷殿も御札のようなものを展開する。

 稲荷殿が印を結ぶと、そこに屈強な鎧の戦士が現れる。

 そう、式神を展開したのだ。


 イワナガヒメの魔法陣から光の帯が放たれる。

 それを稲荷殿の式神が盾で受け止める。

 そう、術勝負となる。


 どちらも引かない。

 しかし、光の帯は途切れない。

 だんだん、鎧武者たちが押される。

 そして、あらゆるところで鎧武者たちが光線に負け、吹き飛ばされて消滅し始めるのだった。

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