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乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
最終章 邪神スサノオ降臨
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因幡の国忠臣 木島吉嗣07

 一瞬で将棋隊の歩が全滅。

 それもなんの手出しもできずにだ。

 やはり神に対して人間はなにもできないのか。


「次はわしが相手クマ。

 相撲で勝負クマ」

 熊野坊殿がノミノスクネの前に出る。

 そのまま、腰を落として立ち合いのポーズをとる。


「面白い。

 力比べか。受けてやろう」

 そう言ってノミノスクネも拳を地につける。

 両者は至近距離でにらみ合う。

 

 しばらくそのままで静止する。

 普段の相撲と違って行司はいない。

 どちらも飛び出すタイミングを量っている。

 身体の大きさは熊野坊が少し大きい。

 

 いきなりノミノスクネが飛び出す。

 すごいぶちかましだ。

 それを熊野坊が張り手で受け止める、

 どちらも引かない。

 力比べは互角だ。


「なかなかやりおる。

 ただのでくのぼうではなさそうだ」


「おまえもなクマ。

 わしと相撲をとれるやつなんて久しぶりクマ」


 勝者は組み合ったまま静止する。

 熊野坊殿は上から潰そうとする。

 ノミノスクネは下から突きあげようとする。

 じりじりと戦局は動き出す。

 熊野坊の腰が浮き上がる。

 そのまま、投げをうつ。

 熊野坊はなんとかこらえる。

 そして、上から崩そうとする。

 しかし、ノミノスクネの態勢は安定している。

 それに比べて熊野坊の身体は伸びきっている。

 スクネは再度投げをうつ。

 熊野坊の身体が宙を舞って地面に落ちる。

 ノミノスクネは熊野坊の身体に全体重をかける。

 熊野坊の首に2人の体重がすべてかかる。

 ノミノスクネの相撲は必殺の技、スポーツとしての相撲ではない。


 熊野坊はなんとか立ち上がりニヤリと笑う。

 しかし、ダメージが残っているのか、足がよろめき、そのまま地面に地響きをたてて倒れるのだった。


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