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乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
最終章 邪神スサノオ降臨
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因幡の国忠臣 木島吉嗣06

「この程度か、おまえらの力は」


「ウサ」

「シカ」

 2人は顔を見合わせる。

 たぶん、軽く攻撃したのだろう。

 今度は思いっきり力を貯めて攻撃をくらわす。

 でも、ヒノカグツチはブロックして微動さえしない。


「面白くねえな」

 そう言って、鹿御前の蹴りに蹴りを合わせる。

 転がるのは鹿御前の方。

 たぶん、足の骨が折れているだろう。

 そして、兎千代の拳にカウンターを決める。

 その場で崩れる兎千代。

 こいつらが全然相手になっていない。


「猫丸とかいうのはもっと強いんだろうな」


 その隙に影が動く。

 烏丸殿と蛙沼殿だ。


 その2人が触手に捉えられる。

 

「ヒルコよ。助太刀は要らねえぜ」

 ヒノカグツチが言うと、白い長髪の痩せた男が笑う。

 あの強力忍者がなにもしないまま無力化される。


 将棋隊ってすごい力を持っているのに、それが全然歯もたたない。

 神というのは、とんでもない力を持っている。

 こんなやつら相手にどうすればいいのか。


 牛鬼殿と駛馬殿も動く。

 その前には、中肉中背の細い目の男。

 戦士といった出で立ちではない。

 牛鬼殿たちと戦うと言う感じではない。

 それなのに、指一本で槍と戦斧を止める。


「わたしはオロチです。

 わたしはスサノオさまに仕えてはいますが、人間にこの世界を任せられないと言う意味で一致しているにすぎません。

 世界は神が治めるべきなのです。

 人間のような下等なものに任せるべきではないのです。

 もちろん獣人も同じですよ」

 そう言って、指先で斧と槍をはさんで投げる。

 それと一緒に将棋隊の中でも身体の大きな2人が宙に舞う。


 紅雀と黒蝙蝠が空から隙をうかがう。


「うざいわね

 でも、遠距離攻撃はこのイワナガヒメには通じないわ」

 そう言って、何かを念じる女神。

 女神の前に巨大な魔法陣が出現する。

 そこに無数の光の矢が現れ、紅雀の方に放たれる。

 紅雀と黒蝙蝠はその光の矢に射貫かれ墜落するのであった。



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