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乱世だけど呪いで猫ちゃんにされたので惰眠を貪ります  作者: PYON
最終章 邪神スサノオ降臨
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因幡の国忠臣 木島吉嗣05

「こんな小物たちに時間をかけるわけにはいかないな。

 仕方ない」

 そう言って足を開いて腰を落とす。

 その姿勢で大きく右足をあげる。

 四股を踏む態勢だ。

 そのまま足を地に落とす。

 その衝撃で地が震える。

 立ってられない。

 まるで地震だ。


 根津吉殿や羽無殿は浮かび上がって地面にたたきつけられる。

 振動で身体を麻痺させられてみたいに動けなくなっている。

 まさに神の力だ。

 こんなやつに勝てるわけがない。


「さあ、踏み潰してやろう。

 ドブネズミ共」


 そう言って根津吉殿に近づくノミノスクネ。

 その前に立ちふさがる長耳。

 そう、極悪ウサギだ。

 それに凶悪シカ。

 その後ろには将棋隊の面々。

 根津吉殿たちは時間を稼いでいたのだ。

 若殿の晴れ舞台、今日は将棋隊全員が都に来ていたのだ。

 ただ、護衛以外はそれぞれ好きに遊びに行ってたみたいだ。

 それが集まるまでの時間を羽無殿たちが稼いだのだ。

 

「よくがんばったウサ」

「もう大丈夫だシカ」

 極悪コンビがノミノスクネを睨む。

 普段はめんどくさい奴らだが、こういう時は頼りになる。

 

「おまえばっかり楽しんでるんじゃねえぞ」

 そう言って髪の毛の逆立った筋肉質の男が前にでる。

 

「なんだおまえはウサ」

 

「ヒノカグツチ、スサノオ様に仕えるものだ。

 神界って言うのも退屈でな。

 スサノオ様と一緒にいるといろいろ面白いことができる。

 そのうち神とも戦わせてもらえるってことだ。

 おまえらごときでは不満だがな。

 まあ我慢してやるか」

 

「うるさいウサ」

「うざいシカ」

 兎千代と鹿御前は攻撃を繰り出す。

 こいつらの攻撃ってやばい。

 たぶん吹っ飛ばされる。

 しかし、ヒノカグツチはその攻撃をすずしい顔で受け止めるのだった。

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