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あなた誰ですか!?(2)


 「きゃぁぁぁぁっっ!」


 体がものすごい勢いで下に引っ張られる。目の前はいつの間にか青い空っ!

 こっこれ、落ちてるんじゃっ。

 誰か助けっ


 ドサッッッ!



 




 「………っ」


 あれ。痛くない。


 「大丈夫?」


 優しげな声にはっとして身を起こす。すると目の前に栗色の髪が見えた。


 「え?」


 目の前にいるのは、長い栗色の髪を一つに結っている青いひとみの男の子。っていってもお兄様たちよりは少し年上みたい。

 優しそうな顔立ちに髪と目の色素がよく似合っていて………


 わあ、もてそう。


 私がじっと観察してそんなことを思っていると、相手も私を見つめていた。


 「君はどこからきたの?」


 「え!?えっと………」


 どこから………。素直にベドフォード家だと言うわけにもいかないし、どっかの貴族っぽいから下手したら不法侵入だし………。

まぁベドフォード家は公爵家だから侵入してもかえって歓迎されそうだけど。


 返答に頭を悩ませていると、まわりに精霊たちが集まってきた。


 "私たちがつれてきてあげたの" "たの!"


 ええ!?


 「君たちがつれてきたの?駄目じゃないか。どこから?」


 彼は精霊と親しげに話している。精霊がなつくのは簡単なことじゃないからすごい。精霊と仲がいいってことは神官のとことかかな。

ってことは神官服着てる?

 と思って彼の服をみていて気づいた。


 わ、私、お姫様だっこ状態じゃない!


 「あ!あの!とりあえずおろしていただいても………」


 「え?あぁ。ごめんね。」


 彼が素直におろしてくれる。ゆっくり地面に足をつから、気まずくて数歩離れた。


 「あの。ここはどこでしょう………?」


 うつむいたままか細い声で言うと、精霊たちが私に集まってきて声を合わせていった。


 "アゼンタイン公爵家~~"


    公・爵・家!!!


 精霊たちの言葉を聞いて思わずくらっとする。アゼンタイン!?アゼンタインには息子が一人しかいなかったはず………。ってことはこの人、

        跡取りなんじゃないの!?


 「失礼しました。」


 あわてて頭を下げる。同じよう公爵家でも、娘である私と跡取りとではもちろん後者の方が位は上。


 「いいよ。精霊たちが勝手に連れてきちゃったみたいだし。」


 そう言われると頭をあげるしかないが、そこできづく。

      

      自分の目の色を、変えていないことに。


 ざあっと血の気がひいた。


 オーブリーであることを隠すために、外に出るときはライお兄様に目の色を紫に変えてもらっている。私がオーブリーであることを知っているのは、家族とベドフォード家の信頼できる家臣だけ。

 外部の人間にはばれないように徹底していた。オーブリーであることがばれて、貴族たちから王家に献上しろと言われないために。


 なのに私今、思いっきり目の色が………!



 "リリアンはねぇ、すっごくやさしいの!いつも本読んでくれるし、お菓子だってくれるの~。"


 「そう。それでさっき僕が話し相手が欲しいなんて言ったから連れてきてくれたんだね。」


 "そう~。"


 彼と精霊たちの会話を聞きながら私は硬直していた。いつも精霊と仲良くしてるってことばれちゃってるから!精霊さ~ん!


 「………?どうしたの?もう頭あげていいんだよ?」


 と言われてもあげることなんかできない。ただブンブンと首を降る。


 「ん~。その髪色、ベドフォード家のご令嬢だよね?」


    ばれてまーーーーす!!

 






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