異世界の日常と、ある御者の話
-注意-
※この物語には、以下の内容が含まれます
・文の書き方、改行がヘン
・説明書きみたいな長い設定
・気分で要素が追加される
・なろう処女
嫌ならブラバしてね
とある町の酒場にて
今夜も冒険者達でにぎわいを見せている。
カランカラン♪
ガファハツマミタノバッハッハッハッハノメノメ
サケモッテコーダハハハギフフフヒィフウェヒィ
ガヤガヤガハハウィーェアヒャッハハウヒハハグ
ヒャー「ここいらで昔話でもすっか!」ボフッハ
アヒヒ「ええ加減同じ話は聞き飽きたわ…」ハハ
オフ「まあそう言いなさんなって ブアッハ
むかぁしむかし…」フヒャアィフフ
ハヒュヒャイドフフヒャ
ウェーアイヒヒ
オブヘフ
グヘ
・
・
・
昔むかしのある日 かみさまは
地上の者たちにこういいました
「いきるためにあらそえ」
それまで争いなど知らなかった
地上の者たちはかみさまのいう
ことばを理解出来ませんでした
その次の日にどこからともなく
武器が現れ獣は狂い出しました
武器を手にした地上の者の一人
ヒューマンはかみさまのいった
ことばをやっと理解出来ました
「かみさまは我々が強く
なるのを望んでおられる」
こうして かみさまのことばを
理解できた者たちは狂った獣を
倒し強くなる事を目指しました
それから狂った獣と力を持った
者たちは互いに争い強さを求め
獣は吐息一つで千を滅ぼす力を
力を持った者たちは獣から身を
護る為都市を築き獣を倒す為の
知恵を手にし 力を持った者は
自らを人間と名乗り出しました
それをみたかみさまは 地上の
七つの場所に光をあたえました
地上の者たちはこの奇跡を尊び
獣はさらなる力を求め 人間は
かみさまを讃え崇め出しました
七つの光はかみさまのちからを
分け与えました それを人間は
己が力だ と勘違いしてしまい
争いが減り出してしまいました
かみさまは しつぼうしました
かみさまは 地上の者たちから
かみさまのちからと七つの光を
とりあげ 地上の者たちの力の
殆どをうばいとっていいました
「おまえたちは
あらそうことをやめた
いきぬくことをやめた
もうちからはいらない」
獣は 獣同士で争っていたので
己の力は残り 人間たちは知恵
と築いた都市だけが残りました
獣はかみさまのちからが 使え
なくなったのは人間のせいだと
怨み 人間は力を奪われた事に
納得が行かず 力が残っている
獣を怨み互いの恨み合いは争い
には収まらず 殺し合いを始め
地上は徐々にくらやみに呑まれ
地上の者たちは 絶望しました
そして かみさまはいいました
「ころしではなくあらそえ
いきたいならばあらそえ
もうころしはとまらない
ころしあらそいをいきろ
さすれば ひかりのみち
へとすすむことができる」
かみさまは くらやみをはらい
一つの道を さししめしました
それが今日の 日輪 なのです
そして地上の者たちは 殺しを
なくしていきましたが 殺しを
辞めることが出来なかった者も
おりそれが 魔の者 へとなり
殺しを辞めることが出来た獣や
人間は 人族 へとなりました
・
・
・
「…となったんだ」
彼は酒が回るといつもこの話をする
「しっかし良う分からん」
「俺は好きだぜ?この話」
「いっつもするからそれぐらい分かるわ」
「ひっでえなぁ」
「…俺が良う分からん言うたんはなぁ…」
・何故かみさまは争いを望んだのか
争いが無かった=平和だったはずなのに
・何故武器を取ったヒューマンは
かみさまの意向に気付けたのか
・そもそもかみさまとは何なのか etc…
約二百年前に、王都地下で発生した
ダンジョンから見つかった
石版に刻まれていた物語
通称【かみさまのみちびき】
この物語は今も議論を生んでいる。
「んで教会が内容をまとめて公布したちゅうワケ
やがどうも教会の意向が強い気がするんよな」
「結構詳しいなぁお前」
「そりゃこんなナリでも王立出やかんな」
「えっお前王立やったんか!?」
「前言った気がするんやが…まあええわ
これでも当時は石版猿ゥ呼ばれてたかんな」
「それ褒め言葉か…?」
「両方や…ったく…」
王立魔導技術学園、略して王学、王立
王都東エリアの八割を占める
国の最高学府である。
魔導技術と名が付く様に、
魔法学に重きを置いている。
魔法学以外の学科も高い水準を保っており、
名実ともに多くの者が憧れる場所である。
また、この学園には唯一の学科がある。
名は、石版学。王都地下ダンジョンの他にも
様々な場所で見つかる石版の
内容を紐解く学問である。
基本的に見つかった石版は此処に送られる。
「んでそこに俺が居たちゅうワケや」
「んなとこあったか?」
「知らねぇのはオメェぐらいや馬鹿野郎」
「はぁ…ん?ツマミなくなってるな
おぅい!塩豆と…
「モツ煮」
モツ煮もってこーい!」
「あいよー」
「…んでなんの話だったか?」
「今までのヤツはほっといて
とりま以来の報酬の話が
したいんやが…
カランカラン♪
あっ来よったわ」
ガヤガヤウーィガハハハ…
今まで耳に入って来なかった酒飲みの
笑い声やら怒号やらが聞こえてくる
「よっしピッタリぽいね!」
「何がぴったりなんだ?」
「与太話とそれに続く議論が終わったってコト」
「いいよるいいよる」
「ホンット酒場に来たらいっつもコレ!
飽きないんだか…あっホワイトくださーい!」
「簀巻き野郎はどうした?」
「ん?まだいないの?じゃあ来ない来ない
アイツのコトだしもう寝てんでしょ」
「オメェ彼氏の扱いほんまひでえなぁ…」
「仕事に恋愛持ち込むバカなんて
いるわけ無いジャン!そこらへん
キッチリしてるから」
「へいへい、んじゃあ分け前の話しようや」
冒険者とは、
一言でいうと野望を追いかける者。
ギルドによって統括され、集まる大小の問題を
己が力で解決する者たちである。
余程の悪事をしていなければ所属が可能なので
小規模なギルドであっても様々な人柄、人種
が見られる。住人からすればあまり良い
印象は持たれない。
冒険者には、強さの基準となる
ランクが付けられ、それを元に依頼を選ぶ
ランクは上から
ミスリル…伝説的、まず到達できない境地。
殆どが変人らしい。
過去の該当者も変人であった
という記録が残っている。
王都でのみシルバー以降の
ランク付けを行っているが、
このランクの証明板が
ある事件により、大量に発注され
滅茶苦茶余っている。
正直売りたいそう。
ゴールド…殆どの冒険者が
目指すランクである。
ミスリルランクは殆どの該当者が
旅なり、修行なり、
面倒くさがりなり、で
まともに動かせない。
実質的な国兼ギルドの最高戦力。
シルバー…ここまで来ると尊敬される事が
多くなり、たまにファンクラブなる
謎の集団が付き始める。
武勇伝が他人の口からも語られる
様になる。 モテる。
カッパー…冒険者の中堅と言えるランク。
数がアイアンと並んで多く、
殆どの依頼はこのランクに相当する
者が受ける。
アイアン…中級者。このランクが一番多い。
カッパーランクも合わせると
ギルド全体の七割を占める。
ブロンズ…脱初心者。フレームランクの枠内に
青銅が収まる。以降はそのランクに
対応する貴金属が収まる。
自分の枠に収まった青銅を見て
感動する人もしばしば。
フレーム…見習い、初心者。基本は此処から
ランク付けされる。名称が枠なのは
ランク証明板が金属の枠である事、
冒険者という枠に慣れ、
収まってほしいという
願いを込めて、である。
の七つである。
ランクはランク証明板というもので
証明出来る。特別な魔道具で内容を
刻印し、その魔道具で刻印されたかを
調べる事が出来る為、
偽造は不可能に近い。
ただし、シルバー以下のランクは
あまり信用出来るものでは無い。
何故なら地方ギルドの意向や賄賂等で、
正しいランク付けが
されていない可能性があるからだ。
しかし、冒険者は思いが良くも悪くも
危機から救ってくれる者たち。
今や彼ら無くして国の平和は保てない。
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所変わって王都にて
「嬢ちゃん達、王都についたぜ」
御者が馬車の中で眠る二人の少女に声を掛ける。
「すぅ……すぅ……」
困った、これまでの経験から一時間は
起きる事は無さそうだ。
「…待つか…」
慣れた手付きで腰にあるケースから
紙を出し、隣の缶から葉たばこを
つまみ、クルっと巻く。
そして子供の頃習った火魔法で
火を着け、一服。
彼は王都へ自分の馬車が到着した際、
寝ている乗客を無理に起こさない。
同業者ならば、叩き起こして次の
仕事の準備に取り掛かる所だが
彼にはこの美しい王都を
不機嫌な状態で、では無く、
清々しい気分で見てもらいたい、
思いがあるのだ。
この小さなお客さんに良い思い出を
つくって貰いたいという彼の思いは
彼女達に伝わっているだろうか?
彼はここまで馬車を引っ張ってきた
二頭の馬を見て「すまないな」と言った
本来なら厩舎に戻りご飯を食べている頃、
しかし二匹共大丈夫、と言う様に
ぶるる、と鳴いた。
さて、この馬車で眠る二人の少女、
この物語の主人公と付き添いなのだか、
起きそうに無いので先に
彼女達がここに来るまでの
話をしようと思う。
始めまして、ニョグタさんと申します。
これを見ていると言う事は、読んで下さった
と言う事としてお礼を申し上げたいと思います。
今回の内容は、物語の舞台や展開に関わるもの、
それらを陽気な冒険者達に語らせるパート、
物語の主人公のチラ見せと、何とも言えない
サブストーリーのパートの二本仕立てでした。
私の性格上、設定説明をしたいという欲のせいで
物語自体の内容が薄くなってしまうという
点については、申し訳無いと思っております。
物語中に出て来る【かみさまのみちびき】の
内容ですが、敢えて整合性の取れない部分を
作っております。
ですから、「おかしいなぁ」と
思っていただけるのが正解です。
「主人公なのにチョロっとしか出て無い」
「女性冒険者、御者が主人公じゃないの?」
ご最もです、申し訳ございません。
私としては、もう少し主人公の話を
書こうと考えたのですが、それでは
長いのでは無いか、只でさえ八割情報の様な
物語でそれは重いのでは無いか、という思いで
切らせていただいた所存です。
最後に一寸小話を。
・この物語を執筆中、ミスリルは虹色であると
思い込んでおり、ランクの色分けが酷い事に
なってしまいました。
今見返すと、ブロンズとカッパーもかなり
分かりづらそうです。
色で並べてみると、
光る灰色、金色、光る灰色、光る赤茶、
光る灰色、光る暗い茶色、無し
分かりづらいですね。なので、
虹色、金色、光る灰色、光る赤色、
くすんだ灰色、くすんだ緑色、無し
と、脳内変換していただけると幸いです。