第三話 ダンジョンマスター
早速、俺は試しに一本道である洞窟の途中に少し広い広場を作ってみた、実際に観にいくと俺が指定した場所に広場ができていた、そうやって色々と試した結果、地下三階層のダンジョンができた、各階層の移動手段は地下に続く階段を設置した
第一階層は、迷路を意識して作ってみた、通路も薄暗し、各通路の先には小部屋を設置した、この小部屋や通路には、モンスターやトラップなどを設置する予定だ
第二階層は、第一階層とは違い、めちゃくちゃ広い草原にしてみた、不思議だったのは地下なのに空があり昼間みたいに明るくすることができたことだ、最初はだだの洞窟だったのに草原地帯を選んだ瞬間、地面からは草が生え始め、空ができてしまった、草原以外にも火山地帯や、砂漠地帯にすることができたが、 DPが高く一番安かった草原にしてみた、
第三階層は、ラスボス感満載の部屋を作ってみた部屋の奥には、今用意できる限りの玉座を設置した
もともと10000DPあったのが、6500DPまで減ってしまった、ここからモンスターも設置しないといけないのでさらに減ってしまう
「どいつにしようかな、種類がたくさんいるけどやっぱり最初はゴブリンだよな、安いし」
俺は、DP10のゴブリンを選択した瞬間、目の前に魔法陣が現れそこから、背丈は俺の腰ぐらいしかなく髪の毛もなくハゲ頭だった、腰に動物の皮を巻いた緑色の魔物が出てきた
「ギィ、ギィ」
ゴブリンは、命令されるのを待っているのか俺の顔をずっと見ていた、なのでこのゴブリンには一階層の守りを命令した、言葉が通じるか心配だったがゴブリンは素直に一階層に向かっていった
実は、このタブレットにはダンジョン内にいる生物のステータスを見ることができる
例えば、さっきのゴブリンの場合は
名前 なし
種族 ゴブリン
性別 オス 状態 正常
レベル 1
HP10/10 MP4/4
筋力3
耐久4(+1)
俊敏6
魔力2
スキル
【悪食A】
装備
皮の腰巻(耐久+1)
と出てきた、モンスターの中で一番弱いんじゃないかと思うぐらい、ステータスが残念だったがスキルを持っていた
そうそう忘れるところだった、このステータスの横に(+1)と載っているがこれは装備した時に加点されるもので、元々のゴブリンの耐久は3であり、ステータスにはその合計値が載っている、よってこの場合は3+1=4と出てくる、ぶっちゃけステータスさえ見ればいいと思っている
またスキルの横にあるアルファベットは、そのスキルの熟練度を表している、上からS>>A>B>C>D>E>F>Gとなっている、これが高ければ効果は高くなる
【悪食】どんなものでも食べることができる
Aランク・なんでも食べることができる
「あまり強そうには見えないし、スキル自体もあまり役に立たなそうだな」
一番最初のモンスターだし、こんなものかと思いながらも俺のステータスも調べてみた
名前 赤井 誠
種族 ダンジョンマスター
性別 男性 状態 正常
レベル 1
HP35/35 MP10/10
筋力11
耐久12(+2)
俊敏15(+1)
魔力6
DP6490
配下モンスター
ゴブリン×1
スキル
【言語理解C】【不老】
称号
【邪神カウルの加護】【転生者】
装備
布の服(耐久+1)
布のズボン(耐久+1)
皮の靴(俊敏+1)
【言語理解】文字を読み書き、喋ることもできるようになる
Cランク・大陸共通語は問題なく扱える
【不老】歳をとらないようになる
このスキルにランクはない
【邪神カウルの加護】邪神カウルに祝福された者に与えられる称号
レベルアップ時、必ず各ステータス+10以上アップ
(ここの部分は主人公から見えていません、女神の加護の所有者からは嫌悪感アップ)
【転生者】異世界から転生した者に与えられる称号
他の者に比べて、レベルが上がりやすくなる
これが俺のステータスだった、少なくともゴブリンより強くてよかったと思った
「しかし問題はこれだよな………はぁ〜」
ついつい、ため息をついてしまったこの【邪神カウルの加護】って、あの巨人が原因だよな、しかもあいつ邪神だったのかよ、だから俺をダンジョンマスターにすることができたのかな、スキルに関しても、この【言語理解】ってあの巨人がくれたものだし、悪い奴ではないかも
残りDPと、ダンジョンにいる魔物の数を確認できるのは便利だ、
あと、今更だけど服が変わってる、これの服が一般的な服装なのか?、意外と着ていて違和感はなかったし、動きやすい
「さて、ゴブリン一体だけじゃ心許ないし、もっと召喚しよう」
読んでくださりありがとうございます
次回は、10月25日正午12時に投稿する予定です
これからもよろしくお願いします