第三
なんだろうなー確かに俺の要望どおりなんだがいらないオマケがついてるんだよなー。
飲み水のある場所………少し歩いたところに大きくて綺麗な湖があるよ!大型犬サイズの気持ち悪い怪魚もみえるよ!
家と畑が作れそうな場所…………日当たりのいいでっかい広場があるよ!乗用車くらいある8本足のトカゲの群れが気持ち良さそうに日向ぼっこしてるよ!
用事のない人は来なさそうなとこ………そりゃこんなとこ自殺志願者でも来ないだろうよ!
……まあでも?オルダーが俺をここに送ったってことは、あのトカゲなんかは倒せるってことなんだろうし、そこまではいい!そこまではいいんだが……何で俺、小さくなってるん?
周りを見回したときに目線が低いなーとは思ってたけど、湖を覗いて黒髪で目付きの悪い10才くらいの知らない子供が映っててビックリしたわ。
怪魚が近くに居ないことを確認して自分の顔をよく確認したが、顔つきはちびっこくなった俺だったけど髪と瞳の色が完全に変わっていた。
「髪が白から黒になってるし目の色も俺、赤色だったのに黒に変わってる……なんでや。」
湖に映った自分に問い掛けてしまったか当然返事はない。
とりあえず足下に転がっていたリュックを拾って湖の近場の木に登って避難といくか……見える範囲にあるいちばん低い木でも10メートルくらいあるけど登れるかな?
……意外と楽に登れましたとさ、この年齢でイケるとは思わなかったが身体能力がかなり高くなってるみたいだな。
それにしても異世界の木はすごいな、上ってる途中でちゃぶ台見たいになってる枝が生えてたから思わずそこに陣取ってしまった。
とりあえず身の安全の確保はできたし、リュックの中身の確認しますかね、えーとまずは俺宛の手紙が2通?このスマイルマークはボスからでもう1通はオルダーからか、まずボスの方からあけてみるか。
ハロウィンへ
この手紙を読んでいると言うことは、無事に異世界に到着出来たのでしょう。
まず真っ先に説明しなければいけないのは、貴方の体が縮んだ事と髪と瞳の色が変わっている事についてです、まず身体が縮んだ事については色々言うのがめんどくさいので簡単に説明します、能力をいっぱい付与したら容量オーバーしました(ノ∀`)それによって身体にさく要領が無くなり子供の姿になってしまいました、その代わりチートな力を付与してあるから許してね(おんぷ)下に付与した力の説明をざっくり書いておくので確認してね(星)
身体能力…高いよ!
力…強いよ!
魔力…すごいよ!
能力…いっぱい強いのつけたよ!
あとは自分で体を動かして感覚を確かめてね(^o^)/~~
次に髪と瞳の色が変わっている理由ですが、アラトスでは世界の共通認識として白色で赤い瞳の生物は神の使いであり災害が訪れる場所に現れると語られているので面倒な事に巻き込まれてハロウィンの仕事が阻害されにくくするために無難な色に変えました(。ゝ(ェ)・)-☆
PS魔法の使い方はイメージ次第でどうとでもなるので妄想力を駆使して頑張ってね。
相変わらずムカツク文面だなボスの手紙は、内容もざっくりしすぎだろ、解ったことがなんか俺すごそうって事と、魔法は妄想って事、後は俺の身体が縮んで髪と瞳の色が変わってる理由くらいか……まあ一番の疑問点が解決しただけましかな。
はあ~とりあえずオルダーからの手紙も読んでみるか。
キョウジさんへ
僕から送らせて頂いたアイテムの説明と、キョウジさんのいる場所の説明を書いておきます。
リュック……マジックリュック生きているもの以外ならどんなものでも入れておけます、リュックの中は時間が止まっていますのでナマモノも痛みません、なので安心してご使用頂けます、容量は東京ドーム3つ分はありますからパンパンになることは多分ないでしょう。
ドーム3つ分かー、そんなに入れるものあるかな?しかしこのリュック……今見えてる水筒、弁当箱、番号の書かれたガチャガチャのカプセルが4つでいっぱいに見えるんだが…続き読むか。
リュックは今はいっぱいになっていますが、魔力を流し〔解放〕と唱えれば広くなりますが中が異空間に変わりますのでは中身が見えなくなりなます、リュックの中身はリュック中身が見たいと念じれば中に何が入っているかが分かります。
水筒…マジックポットはどれだけ汚れた水でもなかに入れて10秒ほどふれば清水になりますし魔力を流すことでアイスもホットもお手軽です!
弁当箱…無限ライスボックスは、食べても食べても中の白米が無くなることがありません、いつでも炊きたての白米です、中の米は痛みませんが取り出した奴は別ですので気をつけてください(お米の種類は天界産コシヒカルです)。
カプセル…4つのカプセルには番号順に1番にはログハウスが2番にはショベルカーが3番にはキョウジさんが地球で使っていた道具を異世界ナイズしたものを4番はペットを1匹いれました最初の家族としてお迎えください。
次に場所についての説明です。
その場所は死者の森と呼ばれている場所で強い魔物や厄介な魔物がうようよしている場所で、ギルドの高位ランカーでも1人で入るのをためらう場所ですがボストール様が力を与えたキョウジさんなら大丈夫だと思います!……多分!
おぉーーい!!本当に大丈夫なんだろうな?!オルダーの奴ボスのこと信用しすぎじゃないのか?!しかも最後に多分って付けられてるの凄い不安なんだけど!!
あと米の種類天界産コシヒカルって天界は米の栽培もしてんのか!?
……まあ、米の事は良いとして今はボスとオルダーを信じるしかないのだけどもさ~、アイテムの方はポットはありがたいし、米だけとはいえ飢えないのは、助かる…が何でショベルカー?使えそうな場面が今の所無いんだが…ペットは1つの場所に長くても1ヶ月も居たことなかったから、ちょっと憧れてたんだよな犬系かな?猫系かな?異世界のペットなら、ドラゴンとかかも?最近流行りのスライムも良いなぁ。
そういえば、昔野良犬に十文字大助って名前つけたら一緒に居たイースターに微妙な表情で、ハロウィンさんがいいならいいんじゃないですかって言われたなぁ、そんなに変だったかな?十文字大助、バレンタインがよんでた、傷だらけのシャンゼリーゼよりはカッコイイと思うんだけど。
なんにしてもここから降りてもらったログハウスやらの確認してからだなペットの確認は、さてとあのトカゲたちに気付かれないように移動を―――?
ズッズッ
ん?何かを引きずってるような音が聞こえるなこっちに近づいてくる、トカゲたちも警戒し始めたし、トカゲを挟んだ向こう側から何かが近づいて?
ズルズルズルズル ヌウッ
引きずる音と共に姿を現したのは、でっかいナメクジの上に真っ赤なてるてる坊主を乗っけたような生き物だった。
サイズは目視で4メートルくらいか?のっぺりとした表情のわからない顔に、ゆで玉子みたいなツルツルの頭、スカートのようなヒラヒラした部分、その下に見えてる部位はヌラヌラと妖しくひかるナメクジのボディーがあった。
うーん、キモい、なに?あの生き物、視覚的暴力ですわあんなん。
トカゲたちがジリジリ後退りを始めてるってことはトカゲたちより強いんだよな?あいつがキモいからじゃないよな?
ブジュニュルルルルル
うげっ!てるてる坊主のナメクジ部分から触手みたいなのが伸びて1番近いトカゲに絡み付いた!
他のトカゲは1匹が捕まってる隙に逃げたな、賢いトカゲだな!
グギュー!グギュー!
トカゲすっごい暴れてるけど触手がほどけるようすはないな。
グパァ
ナメクジとてるてる坊主の接続部分が開いてすり鉢じょうの穴があらわれ、そこにトカゲが抵抗虚しく呑み込まれていく。
グチャバキッグチャと咀嚼音が辺りに響く。
あいつがお食事中のうちに情報がほしいな、逃げるにしろ戦うにしろ情報は必要だ。
魔法は妄想って書いてあったし、最近はスマホで写したものを検索できる機能もあるらしいし?
検索とか唱えたら情報、手にはいらないかな?
ためしてみるか、スマホのカメラをイメージしつつあいつを見ながら〔検索〕っと。
ヴォン
お!〔検索〕って唱えたらスマホの画面みたいなのが目の前に出てきたぞ!
あいつの情報が載ってるな名前は、レッドラージマイマイ、Aランク、巨大なカタツムリのモンスター、上半身の人形の部分はとても硬い殻であり中には内臓が詰まっている、下半身は全て脂肪であり無数の触手を伸ばし捕食や攻撃を行い、ヌルヌルした粘液により刃物が通りづらい
耐性属性、水、斬撃、衝撃
弱点属性、火、雷
あいつ、ナメクジじゃなくてカタツムリやったんかい!上のてるてる坊主部分が殻ってめちゃくちゃ柔らかそうに見えるんだがトカゲ食べながらぐねぐね揺れ動いてるしゴム人形みたいなかんじ。
レッドラージマイマイだっけ?長いから赤マイマイって呼ぼう、もう少しでトカゲ食べ終わりそうだな。
そのままどっかに行ってくれないかな出来れば今は戦闘は避けたい自分の力の確認しておきたいし。
キョロキョロズルズル
赤マイマイは、食事を終えるとゆっくりと周りを見渡して自分が来た方に帰っていった。
ふぅ~良かった周りをキョロキョロし出した時は焦ったが見つからなかったみたいだな。
人形の頭が周囲を見渡してたけどあそこに眼があるんだろうかそうなると凄い体の構造してるな口の上に内臓があってその上に眼があることになるし、それにカタツムリやナメクジってヌルヌルを嫌がって自分が通った所は通らないんじゃなかったかな?
まあ異世界だし気にしなくていっか。
とりあえず安全確認したいからレーダーをイメージして〔索敵〕
ヴォン
あ、また画面が出てきたこんどはレーダーの画面だな映ってる点は今の方角的にこっちが湖の魚たちでこっちが赤マイマイだな。
今は地上は安全っぽいな今のうちに降りて結界みたいなの張っておこう。
地上に降りたのは良いが結界って何イメージすれば良いんだ?頭にあるのはドーム状で半透明の物体何だが、それをそのまんま出そうとするとプラスチックがドーム状で出てきそうなんだよな。
連想しながら考えてみるか?
結界といったら入れない、入れないといったら危ない場所、危ない場所といったら地雷地帯、ん?地雷地帯……そっか、ようは敵が近付かなきゃ良いんだし、俺が通る所だけ避けて魔法で地雷みたいなのを埋めれば良いんじゃん。
それに此処が危ない場所だと解れば生き物たちもあんまり近づいて来なくなるだろうし、空からの敵は水中用機雷を浮かせとけば良いだろ、それくらいならイメージ出来るし、ものスゴーく何かを履き違えてるような気がするけど今は気にしないでおこう俺の身の安全が優先だ。
――4間後――
えー、4時間でやったことを確認していこう。
とりあえずログハウスをカプセルから出して(出てこいって念じながら投げたら出てきた)ログハウスに被害がでない程度に離れて、ログハウスを四角く囲むように魔法で作った地雷を、連鎖爆発しない距離で埋めておいた、試しに1つ爆発させてみたがなかなかの威力だったしトカゲに死なないまでもそこそこのダメージはいくだろう。
機雷のほうは、空中を漂よって何処かにいっても困るからラジコンのイメージでログハウスの周りを周回するように、4つだけ設置しておいたこちらの威力も結構良い感じ。
誘爆せすログハウスに被害がでない距離と空中機雷を周回させる方法で結構時間がかかったけど現状では満足いく出来だ。
ただ、早めに魔法の練習をしてバリアっぽいものを作れるようにならないと、辺りが大量の穴ポコと飛び散った肉片&血で、地獄絵図になるな。
生活できないことは無いが、そうでなくともヤバイとこに住んでるのに、血と肉片まみれの家から出てくる奴とか第一印象最悪だろ。
しっかし、やっと一息つけるな、ログハウスも出してから4時間ほったらかしだったし早く中の確認しよ。
外観は小さめのログハウスだったのに中はかなり広い、10人ぐらいが余裕で入れるリビングにキッチンが何故かオール電化でした、電気もないのに使えるのか?これ、風呂場は何故か男湯と女湯に別れていた。
外から見ると1階建てなのに二階が存在しているとゆう謎。
そしてログハウスを見て回った後にリビングに隠すように置いてあったホワイトボードに気付きそこに書かれていた内容に俺は膝をつきました。
ハロウィンへ
このログハウスは気に入ってくれましたか?オルダーがハロウィンに住むところもアイテムで何とかして用意したいと言っていたので、用意しておきました。
力だけでは形に残らず目に見える訳でもないのでこのログハウスを餞別としてわたします。
電気は魔力を電力に替えて溜め込める特別なバッテリーを管理人室に置いておきました。
このログハウスの内装は管理人室で自由に変更できます自分好みに変えて下さい。
部屋の場所も自由に変えられます。
ちなみに管理人室は今、女湯の奥にありますので堂々と女湯を通って管理人室に入って下さい。
良いですか?女湯!を通っていくんですよ?
このログハウスにはいろいろな防衛能力も設定出来るようになっていて、今はログハウスが敵意ある魔物に襲われなくなる機能だけが動いています。
では、異世界でのお仕事を頑張りつつ第2の人生を楽しんでください。
ボスより。
PS:このホワイトボードを見付かりにくいとこに置いたのは、悪意あるボスの茶目っ気です(^o^)v許してね♪
……先にログハウスの中の確認しときゃ良かった、そうすれば4時間も無駄にしなくて済んだのにorzしかも、何でこんなに女湯を強調してくるんだよ。
俺しか居ない場所で男湯も女湯も関係ねぇよ。
悪意ある茶目っ気ってたち悪過ぎんだろ!くそぅ。
あーもう、やめやめ落ち込んでても何も進まないし管理人室とやらに行きますか!
言わた通り女湯を!堂々と!通るどころか見渡しながらな!誰も居ないし、使われないまま消える運命の女湯だけどな!
管理人室に入って見ると、中には子供用の勉強机と椅子、そして赤いノートパソコンが置いてあった。
ナァニコレェ?管理人室っていうより子供部屋じゃん!身体が縮んでるからこれで充分だろうってか?やかましいわ!
若干イライラしながら椅子に座ってみる、サイズぴったりだしはらたつなー。
とりあえずノートパソコンを開き電源を入れる。
画面に初めましての文字が映りその後にボスが良い笑顔でサムズアップしている姿が写っているデスクトップ画面に変わった。
思わず椅子からずり落ちてしまったので椅子に座り直して、デスクトップをノーマルに変えてから表示されているアイコンを見ていく、ごみ箱、ハウス管理、ポイント変換、ゴーレム作成、ヘルプ、マインスイーパーと大富豪、そして何故かボスの写真集があった。
……面白そうで気になるアイコンがあるが、悪い意味で1番気になるボスの写真集を開いてみる……歯を剥き出した笑顔でサイドチェストを決めるボス、上裸ジーパンでポーズをとるボス…などなど、全部で40枚の写真がありました、そのなかにトップを飾っていたサムズアップ写真も……俺はきっと無表情で虚ろな目をしていたに違いありません、
俺は写真集のアイコンをそっとごみ箱に入れ見なかったことにしました、精神衛生上良くないと脳みそが判断したので……過去、いろんな仕事をしてきてここまでSAN値が削られた体験はありません。
そして気づくと俺はペットが入っていると書かれていたカプセルを手にしていました、きっと無意識に癒しを求めたのでしょう。
パソコンを後回しにしてカプセルを放ると中から2、3歳くらいの眠っている黒髪の幼児が出てきました。
驚きながらも眠っている幼児を観察しつつ、幼児をペットにと渡してくるオルダーはかなりのヤバ谷園とか考えていると、幼児が目を覚まし眠そうに目を擦りながら辺りをキョロキョロと見回し、俺を見つけると立ち上がってよたよたと近寄って来て転けそうになったので慌てて拾い上げ抱っこする。
抱き抱えた幼児はまじまじと俺の顔を見てニパッと笑い「むきゅー」と鳴いた。
「むきゅー?」「むきゅー♪」「むきゅー!」「むきゅー!!」
俺がむきゅーと鳴くと幼児も嬉しそうにむきゅーと鳴く、何だか楽しくなってしばらくむきゅむきゅ鳴きあっていると幼児の背中にキノコのカサの部分があることに気づいた。
服で隠れていたので、気づくのが遅れたが、背中に椎茸のカサがへばりついているように見える。
直接触って見ると、幼児がくすぐったそうに身をよじり、軽く引っ張ってみると泣きそうな顔をしたのですぐに引っ張るのをやめてあやし、笑顔になったとこで〔検索〕を使い幼児を調べる。
マイコニド、Sランク、とても珍しいキノコの魔物、人間の子供のような姿をしているがれっきとした魔物である。人を襲うことは無いが、自分が襲われた場合致死性の毒を噴出する。この毒はマイコニ毒と呼ばれており、呼吸だけでなく皮膚からも吸収されるため、非常に危険である。解毒薬は存在しない。背中にあるキノコはとても美味だが生えかわる時期があり、生え代わりで落ちたキノコのみ食べることが出来る。 キノコを生やす能力がある。
耐性属性、水。
弱点属性、火、氷。
俺、あのまま引っ張ってたら死んでたかも知れないのか……危なかった。
にしても、マイコニド……キノコなのか、体温もあるし鳴き声をあげるってことは発声器官があるはずなんだが、キノコ……改めて異世界ってスゲー。
ペットだし、これから一緒に住むんだから名前を決めないとな!
カッコイイ名前を……いや、女の子みたいだしカワイイ名前がいいか?
「お前、どんな名前がいい?」
「むきゅー?、むきゅきゅ、む、む、むきゅー!」
なにやら、腕を前に出してパタパタしながら訴えかけてくるが全然わからん。
「うん、全然わからん!」
マイコニドは、ガーンと言う擬音が聞こえそうな表情をしたあと膨れっ面になり俺の顔をペシペシと叩いてきた。
「むーむー。」
「はっはっはっ、全然痛くないぞ~でも、反撃してやる。」
ほっぺたに指を当ててー押す、プニッとした突き立ての餅みたいな感触が指に伝わりとてもつつきがいのあるほっぺただ。
「ぬ~きゅ~。」
くすぐったそうにしているが、嫌がる様子はないので連続して押してみる。
プニプニプニプニプニプニプニプニプニ
「ぬきゅきゅきゅきゅきゅ。」
プニッと押す度に短く鳴くのが面白くさわり心地もいいので、何度も連打してしまう。
そこそこの回数つついた所で、ふと名前をつけなくてはならなかったことを思いだし、改めて名前を考える。
いろいろ候補を紙に書いてみて本人に選ばせることにした。
この世界の文字が書けるかーとか、もし書けるとしてもマイコニドが、字を読めるかーという疑問が浮かんだが、まあ、試してみて損は、無いだろう。
俺の字がどうなるかの確認にもなるし。
勉強机の上にあった、紙とペンを使い名前の候補を書いていく、紙にかかれた文字は読めるし意味もわかるのに、見たことのない文字になっていた、読めるならなんでもいいが。
名前の候補は、十文字大助、シャンゼリーゼ、大五郎、マイ、コニー、きの子、プニ子の中から選らばせて見たところ、マイとコニー以外にはペケ印をつけられてしまった。
「十文字大助、嫌かー?カッコイイと思うんだが。」
「むきゅ。」
頷かれてしまった、残念。
結局、名前はコニーとなった、どちらにするか迷っていたので、試しに両方で呼んでみるとコニーのほうがおきに召したようだ。
コニーの名前が決まったとこで、改めてパソコンを開きアイコンをチェックしていく、1度目はボスの写真集でSAN値が削られてしまい、心が折れて他のアイコンをチェックする余裕が無くなってしまったが、 今度は癒し役のコニーもいるから、万が一変なものが出てきても大丈夫だ!
とはいっても、残ってるアイコンに変なものは無さそうだし、大丈夫だと思うんだが、あのボスのことだからアイコン開いたらボスのヌードみたいなグロ画像とか出てきて、俺の精神にダイレクトアタックしてくるに違いない!!
まずは、ハウス管理を開いてみる、画面に表示されたのはログハウスの見取り図と、間取り変更、家具変更、防衛設備の文字、試しに見取り図の男湯をクリックしてみる、男湯の映像が写し出され、置いてある石鹸などの個数や、シャワー等の設備の数が表示される。
シャワーの数を0にしてみると画面に出ている風呂場からシャワーが消えた。
なるほどね、こうやって内装をいじるのか。
間取り変更や家具変更も似たようなものだったが、1部の家具や部屋、消耗品には、ポイントがついており、使用しようとするとポイントが足りませんと出てしまい、使う事ができなかった。
ポイントは……まあ、確実にポイント変換だろうと思うので、とりあえず女湯と男湯を消して普通サイズの風呂場を設置し、管理人室を入り口の近くに移動させておく。
防衛設備でいじれたのはバリアの広さと出入り制限だけだった、対空迎撃ミサイルとか自立型ガトリング、何て言う夢が広がリングな設備もあったが8桁のポイントが必要で手が出ない。
防衛設備は1度設置してしまえば、たとえ壊れたとしても再設置にポイントはかからないらしい、その代わりに俺の魔力を必要分消費するらしい、バリアの維持にも魔力が吸われてるみたいだが、実感はない。
次にポイント変換を開くと画面には俺のリュックの中身が表示されていた。
無限ライスボックス、マジックポット、カプセル×2、どれも変換不可の文字がついており、残高の欄には0と表示されている、今は特に出来ることは無いようなので、放置する。
マインスイーパーと大富豪は普通のゲームだった。
大富豪の対戦相手にスーツ姿のボスがいて、しかもフルボイスだった事は、スルーすることにしよう。
ゴーレム生成は、アバターを作る感じで、体形や持ち物、服なんかを決めて、命令に従う自動人形を作り出す機能だった。
お試しのモデルがボスだったのは言うまでもないだろう。
まったく、あの人はどれだけ自分のこと大好き人間……いや、神か、大好き神様なのやら。
俺の見解では、自分スキー6:悪意3:茶目っ気1と見た。
ヘルプをわざわざアイコンとして表示しているのは、何か意味があると思い、開いてみる。
普通のパソコンのヘルプとあまり代わらないが、気になる項目を発見、魔法について、と、魔物を仲間にする方法。
魔法は妄想とか言うテキトーな説明しか知らない俺には、ありがたい項目だ。
魔物を仲間にする方法は……コニーみたいなペット的な感じとは、違うのか?
魔法について……魔法とは自然界に存在するエネルギーを使い使用することができる不思議パワーです。一定の手順を踏むことでほぼすべての生物が使用することができます。
え?説明これだけ?
ボスの説明が適当だったのって、もしかしてこの世界の魔法がそうゆうものだから?
魔物を仲間にする方法……魔物を仲間にする方法は、大雑把に分けて三種類あります。
1つめは、卵または子供から手懐ける方法です。
この方法は、魔法を使えない人でも、魔物を仲間にする事が可能ですが、魔物がなついている状態なので、魔物に嫌われたり怒らせたりすると、魔物に攻撃されたり、最悪殺されたりする可能性があります。
二つ目は魔法によって契約を結ぶ方法です。
この方法は、契約の魔法が使える者が一時的に魔物と契約を交わし、その契約が達成されるまでのあいだ力を借りると言うものです。
ある程度の知能がある魔物でないと契約が成り立ちません。
三つ目は、スキルを使う方法です。
スキル〔魔物使役〕を持っていれば、自分より弱い魔物に命令することが出来ます。ただし、このスキルで命令可能なのは自分より圧倒的に弱い相手だけであり、自分と同格だったり、自分より強い相手が使役したりしていると命令を聞いてくれません。
ん?魔法とスキルって別物なのか?調べられる環境が整ってる時は、気になったらすぐに検索っと。
スキルは生まれつき持っている特殊な力であり、私生活などである程度身に付いている事が多く、魔法とは違い自動的に発動している物が多いです。
……勝手に発動してればスキルで、自分で発動する必要があるのが魔法ってことだな!完全に理解したわ!(よくわかってない)