第5話 〜廃墟惑星ジベラフ〜 5
先程まであったカプセルよりも群を抜いてでかいその
カプセルの中には、少女が三角座りで身を屈めて眠っていた
見た目からして14~16歳くらいに見える
パ「女の子や………
僕もこんなんやったんやん…な?」
慈「せやせや…
なんの巡り合わせなんや…
てかなんでこんなとこに!?この惑星が閉鎖されたんは俺が生まれる30年も前やぞ!!?」
どうやらパルムもこのようなカプセルに入っていた経験があるみたいであるが、この話は追追語ることになるであろう
パ「どないする?
このまま…ってのもアカンやろし!
出したらな!」
慈「カプセル壊すのは怖いからその辺の機械調べよか」
2人は協力して周りの機械を調べ始めた
10分ほど経ったであろうか
2人は調べるを辞め、顔を合わせて一言
2人「わからん!!!」
悲しいものである
いくら機会やらなんやらを日常的にいじってるとはいえ、さすがにこの辺にある機械は専門外なのであろう
事実、タワーを探検してる時に見かけた機械ですら何に使うのかさえわからなかったのである
慈「出してやりたいけども…どないしたらええんかチンプンカンプンや…
一か八か叩き壊すか…?」
パ「僕の時どないやったん?」
慈「勝手に蓋開いて出てきたんや
わけわからんかったぞ」
パ「そっかぁ…」
それを聞きパルムは笑った
慈「大森さんに電話するか」
と、それを聞いて同意するようにパルムが頭を縦に振った
それを見て、腕にある装置に手をかけようとした時
「ビビビビビ!!ビビビビビ!!」
まただ
また先程の隕石衝突警告装置が耳障りな音を発した
パ「え!?またかよ!!」
慈「パルム!!気つけ…」
と相方に注意を促そうとした時であった
ドッッッッゴオオオオオオォォォォォォ!!!!!!!と爆音が鳴り、周りに土煙を巻き起こしながら機械やカプセルを巻き込み壁がものすごい勢いで爆発した
2人「ウウウウッッッッッッッグゥゥゥゥーーー!!!!」
なんとか吹っ飛ばされまいと地面にくっぷして頭を守りながら爆風に耐えた
すると、砂煙の中から何かしら影のような物が見えることにパルムは気がついた
パ「なんかある…………
いや、なんか……おる!!!」
慈「なんやと!?」
???「ナンダァ……?
2ツモセイメイタイガアルジャネェカヨ…」
謎の影は徐々にこちらに近づいてきた
その様子からして、とても友好的ではない
???「アレヲツブスダケノニンムノハズ…
マァ、ゼンブツブシャイイカ」
パルム「!慈郎おおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!気つけろおおぉぉぉ!!!アイツからもの凄い殺意と邪悪を感じるぅぅ!!」
慈「わかってるぅ!!!!!!!!!
構えろパルム!!!!!!!!!」
2人は相手から醸し出される狂気、殺意、敵意、邪気などを感じ取り構えた
これからおこる死闘に備えるため────
???「ア?ヤルキカ…?
イイジャネェカ………ヒサビサニウゴイテルヤツヲグチャグチャニデキル」
その謎の生命体は肩にパッドのような筋肉が露出しており、全体的に緑色の肌、筋骨隆々で背中には無数のトゲがあり背骨部分には特に長く鋸のような棘があった
足にも丸のこのようなものがあり、顔は何かの動物の骨のようなものになっている
背丈は180近くはあるだろう
???「セイゼイタノシモウゼ…ジャクショウセイメイタイドモ」
その化け物はこちらに向かい突進してきた
それに対応すべく2人は構えを固め、相手に対峙した