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スタンディング・スペース  作者: 睾善太郎丸
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第4話 〜廃墟惑星ジベラフ〜 4

パ・慈「ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっーーーーー!!!」


と叫びながら300階から落ちていった

いくつかの隕石がタワーに衝突したのだ

しかし、外に吹っ飛ばされたわけでなく

床が崩れ抜けたのでタワー内で落下している最中であった


慈「くそぉぉーーー!!!!!

酸素ウィング起動!!!………………ってなんでや!?おいーーーーーー!!!!!」


パ「ここ酸素無いんちゃうん!?!!??!!」


慈「そうみたいーーーー!!!!!!!!!」


厳密には酸素がない訳では無いのだが、酸素ウィングという装置を起動するにはあまりにも酸素の量が少なかった


それを見かね、パルムが息を大きく吸い込見始めたと思うとお腹がどんどんと膨張していった

そして、限界に達したところであろう

息を思い切り下に向かって吐いた


ブフウウウウウゥゥゥゥッッッッッーーーー!!!!!


しかし、その息のせいで砂煙や小石

小さな瓦礫や露出した鉄筋などが風圧のせいで舞い上がり2人を襲った


慈「いだだだだだだだ!!!!!

あかん!それあかんわ!あかんやつやそれ!!!

痛い痛い!!!!」


パ「ぶふぇえええがぁぁがががががっふふえええんへは!!

ガハッガハッ!!!

ぐぇぇーー!!辞めときゃ良かった!!!」


慈「それに流石のパルムでもこの高さやったら届かんやろ!!!」


パ「あかんかったかーーーーーー!!!」


と悶着している間にも関わらず

2人益々勢いが増し、とてつもない速さで落下していった


慈「!!!あれやったらいけるか!!!?」


何かに気づいた慈郎は苦労しながらも器用に腕についている機械に何かを打ち込み始めた

キュオーンと音と共に腕が光り始めた

その光が合図だったのだろう、慈郎はまだ何とか残っている壁に向かい腕を伸ばした


すると、腕の機械から先程の光が伸び、壁にひっかかった


慈郎「良し!!!」


が、ひっかかった部分が崩れガリガリガリガリ!!!と削り続けた


慈「くそがぁぁぁぁーーーー!!!

止まれぇぇぇぇぇーーーーー!!!!」

と叫ぶも止まってはくれない

しかしほんの少しではあるが勢いが死んできているのも事実だった


1階までのこり10秒もない


このままではぶつかる


2人の脳裏に最悪の結末が浮かんだ



2人「チクショォォォォォォォーーーーー!!!!!」



ズドォォォォォォンンンンン!!!!!!!!


轟音の衝突音とともに砂煙が巻き上がった音が鳴り終わり、次第に砂煙も薄れてきた


2人はどうなったのかというと…………


























2人「うぅぅ…………助かった………」



生きていた

パルムが髪の毛を伸ばし2人の身体全体を包み込むようにし、クッション代わりとしたのだ

それに、慈郎がアームショットで落下の勢いを殺していたのも助かった要因の一つだった


慈「…大丈夫か………パルム?

助かったわ…」


パ「大丈夫やで…へへへ…

こち…らこそ…」


2人はダメージはそこそこあったが致命傷ではなかった


慈「相変わらず綺麗な髪やの…

動けるか?」


パ「たりめーよ!

なんとかね」


パルムがそう言い倒れている状態から立ち上がったかと思うと、髪の毛がいつもの長さのところでばっさりと切れた


慈「綺麗な山ができた」

と笑いながら周りを見渡すとある違和感に気づいた


慈「………………ここどこな…?」


パ「どこって…1階じゃ……ってあれ?

1階やない…」


そう、2人が落ちたのは1階ではなかった

周りには青白く光る壁、カプセルのような機械、その他様々な精密機械などがそこにはあった


────地下であった────


そこにじっとしていても(らち)が明かないので

歩き始めた


パ「地下なんかあったんや」


慈「タワーの経路図にも無かったし…

もしかして何かやべぇ研究でもしとったんかな」


少し2分程度歩き、大きな核シェルターのような扉の前に着いた

どうしようかとお互いに考え、周りに何かないか調べた


が、大きな扉しか辺りにはない事がわかった


すると2人が顔を見合わせ、せーっのと息を合わせると

壁に向かって走り出した


パ「ウオオオオオオラァァァァァァッッッーーーー!!!」


慈「ゼラァァァァァァァーーー!!!!!」


パルムは右手で壁を思いっきり殴り、慈郎は腰から出した万能ナイフのような物に力を入れ長い光の刃で切りつけた


ドゴッッッオォオオオオオオォォォーー!!!!


崩壊音がし、共に扉が壊れた


その壊れた扉の15メートルあたり先には


────少女がカプセルに入っていた────

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