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スタンディング・スペース  作者: 睾善太郎丸
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第15話 幹部・ガムシャニド

少し場面は変わり━━━━━━━


???「あっっっれぇ〜〜????もしかしてぇぇ〜君ぃモナオーちゃんんん??あの兵器は俺が潰すって豪語してたよねぇ〜〜〜???傷だらけじゃぁぁ〜んwwwwww」


気持ちの悪い、相手をバカにするかのような喋り方でそいつはモナオーを挑発した


モナオー「テメェ……ブッコロスゾ…エステマ…」


エステマ「wwwwwwwうわっww怖いwwてかお前俺に勝ったことないっしょwwww」


モナオー「ヨウハソレダケカ?スンダダロ、ウセロコロスゾ」


エステマ「はぁ〜〜??キモイは弱いはで…お前取り柄ねぇな

下っ端から幹部に引き上げてもらっておいてよ

調子のんなよ?マジでころすぞ??お???」


エステマの見た目は顔色の悪い人間のようである

しかしながら背丈はモナオーよりも少し高く、細身である

身体はよく分からない宇宙服のような物を来ている

手は凶暴な獣と機械を融合させたような見た目をしている

とてもではないが、コイツがモナオーより強いとは思えない


エステマ「それとよ、お前最近クーリッシュとつるんでんな?仲良いの?」


モナオー「シルカ、アイツガカッテニツイテキテルダケダ」


エステマ「あっそぉ、陰キャ同士仲良いのかと思ったっておい、どこ行くんだよ」


エステマが口から汚い唾と言葉を吐いてるのを気にとめずにモナオーは歩きだした

恐らく自室に行くのであろう

モナオーはエステマを無視し続けている


エステマ「てめぇマジで調子のんなよ?殺すぞまじで

あのクーリッシュのガキにも言っとけや、俺様を挨拶せずに無視したと思えば睨みつけてきやがったんだからよぉぉぉ!!!!!

聞いてんのか!!!!」


モナオーは顔を俯かせながらとぼとぼと廊下を曲がっていった

全身にはガーゼや包帯があり、特に切断された腕と拳の部分にはより多くの包帯が巻かれていた

その色は緑色である

地球のものとは少し違うであろう

先程のクーリッシュという美少年が手当をしてくれたのだ


それを見て、エステマは唾を廊下に吐き捨てその場を去った

どこまでも嫌な奴である

きっと死に様は悲惨であろう


━━━━━━━━━━━━━━━

場面は変わりパルム達に


住宅街とそこら近辺、スーパーやショッピングモールを巻き込んだ衝撃と爆音で警戒発生装置が働きサイレンが鳴っていた


周りの人々はパニックに陥る中、慈郎は焦らずに避難誘導を行っていた

本来なら警察や自衛隊、及び宇宙連邦部隊がする事なのだがここに到着するまでには時間がかかる

その為、今の慈郎の役割はとても大切なものであった

それに今の慈郎は武器もアーマーも無いのでテロリスト達と戦う術がない

慈郎はパルムとあずきに思いを託すしかなかった



パルム「おどれらは寝込みを襲うとか奇襲をかけるとかそんなんしか出来んのか!!!!人がリラックスしとる所を邪魔しよってからに!!!!!」


ガムシャニド「あぁ?そんな汚い手はお手の物よ。それにそれの方が狩りやすいだろうが。ていうか何度も襲われてんだなお前ら」


腹を抱えゲラゲラとガムシャニドは笑いだした


パルム「あずき…!いけるか?やれるか?」ボソボソ


あずき「大丈夫。さっきご飯お腹いっぱい食べたから」ボソボソ


パルム「母ちゃんと父ちゃんは慈郎が守ってくれるやろうけども………アーマーも武器も無いから避難誘導くらいしか出来へんか…出来れば戦って欲しかったぜ」


あずき「大丈夫。避難誘導は物凄く大事。慈郎は慈郎、私たちは私たちでやる事をやらなきゃ」


パルム「せやのぅ!!!でやぁぁぁ!!!!」


パルムは啖呵を切ってガムシャニドに猛スピードで突進した

その速さ、時速100kmは出ていたであろう


ガムシャニド「何!?早いな!!!」


パルム「驚くのは………まだ早いぜ!!!!」


パルムの速さに呆気をとられてる隙を狙いパルムはガムシャニドの懐に飛び込み拳を叩き込んだ

渾身のボディブローである


ガムシャニド「ゴボガァァアッッ!!!!」


パルム「ショォラァァッッ!!!」


ボディブローを受け、前のめりになったガムシャニドの側頭目掛け左足の後ろ回し蹴りを放つ


まともに受けたガムシャニドの体勢が崩れたところにもう1発顔面にストレート


ガムシャニド「んむぐぅっっ!!!」


パルム「これで終わりじゃァァァァ!!!!」


パルムは飛び上がり、右足を真上に広げ狙いを定めた

アースクエイク(かかと落とし)である


しかし────


パルム「いでぇぇっ!!」


パルムの足に穴が空いた

何かスナイパーのような物で撃ち抜かれたようだった

パルムはすぐ様周りを確認した


足を撃ち抜いた犯人がすぐにわかった

ガムシャニドの部下である

丸い水晶のような頭に人形のような体

そいつが手に持っている大体15cm程度であろうおもちゃのような銃で撃たれたのだ


ガムシャニド「1人で来ると思うか?馬鹿かお前ら」


パルム「痛ってぇ………おい!!!!あずきなにしとんねん!!!周り見とけ……」


あずきは既に交戦中であった

先程のパルムの足を撃ち抜いたガムシャニドの部活たちと

一体一体はあずきにとっては差程手強くないのであろうが、数が物凄かった

倒しても倒しても次々と襲いかかっていた

おそよ大雑把に見積もっても200体はいるであろう

あずきはパルムが撃ち抜かれた事を知らない様子で戦っていた


パルム「戦ってんのかよ………僕ら連携取れてへんやないか…」(そやからコイツお前らって叫んで突っ込んで来たんか…)


ガムシャニド「まるで取れてないな。これじゃあ俺らには敵わないだろ。しかし、あの黒女やはり強いな」


パルム「黒女ってなんじゃさっきからよぉ!!!!」


足の傷が治り、右手前に落ちていたコンクリートの欠片を部下の顔面に放ち、ガムシャニドに飛びかかった

パルムの放った右フックはまともには当たらなかったものの顔を磨り、目の下をカットした


ガムシャニド「何なんだお前!!!!回復が早すぎる!!地球人ではないな!!!人体手術か宇宙人か!!!!」


パルム「知らんわボケェ!!!」


ガムシャニド「お返しだクソガキ!!!」


右手の長い爪でパルムを突き刺そうとしたが、パルムにとってはあまりにも鈍足

すぐに避けられカウンターを食らった


ガムシャニド「んぐうぅ……お前強いな………お前も星帝雲に入れば幹部にすぐなれるぜ??」


パルム「入るかボケナス。というかお前ホンマに幹部か?そんな気せんぞ?」


ガムシャニド「お前クソムカつくな。決めたわ。今決めた。お前四肢切り落としてから頭からマルかじりして殺すわ。食い殺す。」


パルム「やってみろや唐変木」


パルムはガムシャニドが明るくなっているのに気がついた

ふと顔を横に向けると綺麗な夕日が浮かんでいた

夕日をバックに戦うとは、帰ってきたウルトラマンのようだと思い少し微笑んだ瞬間であった

パルムの顔面に衝撃が走る、脳みそが揺れる、目が回る

ガムシャニドに蹴られたのだ

しかし、おかしい

先程のスピードとパワーが桁違いに上がっているのだ

パルムはそのまま勢いに載せられ100m以上吹っ飛んだ


さすがにそれにはあずきは気付き

パルムと心配したが、周りの敵が多すぎて加戦できなかった


パルム「うぅ………モナオーよりはまだマシやけどもクラクラしやがる…なんでいきなり強なったんや…ていうかここ!」


パルムが吹っ飛んだ方向にはショッピングモールが立ち並んでいる


パルム「このままやったら最悪や……」

逃げ遅れた人が居るかもしれない

そう思い立ち上がると目の前にガムシャニドがニタニタと笑い立っていた


パルムは間髪入れずにラッシュを叩き込んだ

前回のモナオーとの戦いで学習したのであろう

ガムシャニドは最初はビックリして数発受けたもののあとは全て受け流し、かわしきった


パルム「んなっ!!!」


ガムシャニド「どしたぁ?おしっこチビっちゃったかぁ〜?」


パルム「いや、お前息くっさいなぁ!!」


ガムシャニド「やっぱりお前殺すわぁぁぁぁ!!!!!」


右手の凶暴なベアークローでパルムを一閃

かと思いきや、突き刺そうとしたせいで大きく開いた股の下にパルムはすぐ様滑り込んだ

ベアークローはパルムの後ろにあった建物に刺さっていた


ガムシャニド「お前なぁ!!避けんなやぁぁ!!!!クソがっっ!抜けねぇー!!!」


パルム「さぁてと!!!!」


ガムシャニドの頭頂部めがけアースクエイクを放つ


ガムシャニド「アホが!!!俺には左手………あっ!?!?」


パルムを受け止めようとした左手はエメラルド色に輝いていた

その先は先程の衝撃で崩れたでかい瓦礫に付着していた


パルム「でりゃぁぁぁぁっっっっーーー!!!!!!」


クリイイイイィィィィンヒッッッッットォォォォォーー!!


パルム「夕日の反射で周りがオレンジに染まってたからわからんかったんやろ。





オレンジとエメラルドは相性がいい」


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