IV
「陸!! 出来たわよ」
母さん?
「ほら、早くしないと遅刻するわよ」
あぁ、夢か……
「今行くよ!!」
俺は前の高校の制服に着替えてリビングに行く。
「高2にもなって母親に起こされるなんてかっこ悪いわよ」
「今時の高校生はこんなもんだと思うよ」
「ほら早く食べて」
机の上にはうまそうな和食があった。
母さんの味噌汁は絶品なんだよな…
だが夢だから味があるわけではなかった。
「ごちそうさま。行ってくるよ」
「弁当持った?」
「持ってる!!」
「今日仕事で遅くなるから晩ご飯適当に食べてきてね。後でお金渡すから」
「わかった! 行ってくる!」
「行ってらっしゃい」
………
……
…
「そこは私の場所なんだが…」
俺はかなり寝てしまったみたいだ…
そして目の前には不良少女がいた。
「だから、別にここがあんたの場所ってわけじゃないだろ?」
「君の場所でもない」
「それもそうだが……」
「だから早くどいてくれ」
「……」
俺はしぶしぶ端に寄った。
「……?」
「俺もこの場所が気に入っちまった。だから降りる気はない」
「……まぁいい」
不良少女は俺の横に座った。
「ここ本当にいいとこだよ。あの教室の重たい空気も一発で忘れられる」
「そうだな」
「ほんと嫌なこと全部忘れられるほど……」
「………」
「悪いが、ところで今何時だ?」
あれからどれくらい寝たんだろう…
「11時だ」
「………」
三時間も寝ていたのか…
それより……
「あんた遅刻か?」
「そうだ」
「さすが不良少女」
「不良少女?」
まずい…口が滑った。
「いや……」
「私はタバコは吸わないし、お酒も飲まない。授業にも最低限出ている。よって君の言う『不良少女』ではない」
「………」
「……どうした?」
プッ……
「プッ!!ハハハハハ!!こんなこと真面目に否定すんなよ」
「元はと言えば不良少女と言った君が悪いんじゃないか」
「そうだな。ごめん」
「それに私が不良少女なら君は不良少年になる」
「なんで?」
「君も授業をサボっている」
あっ……
「そうだったな」
「………」
「もしかしてあんたが神月か?」
「そうだが、なぜ知っている?」
「結城先生から聞いた。『超天才美少女』だって」
「それだけじゃ私かわからないだろ?」
「授業にあんまり出てないって聞いた。あんた不良少女だから出てないだろ」
「だから私は最低限は出ていると言っただろ」
「それに結城先生が言うには、神月はかなりの美少女らしい。」
「それはある意味私を褒めてくれてるのか?」
「そういうことになるかな」
「…君は何気にいいやつだな」
「そうか?」
「普通に美少女なんか言ってくれると嬉しいぞ」
「どうも」
「そういえば自己紹介がまだだったな。私は神月鏡だ」
「俺は天野陸だ」
そして俺たちは握手を交わした。
………
……
…
あの後さすがに俺もこのまま授業をサボるわけにはいかないと思い、四時間目の授業に遅刻していったわけだが……
「天野くん!!」
教室に入ると、眉間にしわを寄せた結城先生が教卓の前で授業をしていた。
「はい?」
「はい? じゃあないよ!! 朝会ったのにHRにいないと思ったらサボってたんだね!!」
しまった…四時間目は結城先生の英語の時間だったのを忘れていた…
「いや……あの…」
「放課後、職員室に来なさい!!」
……放課後結城先生に、こっぴどく怒られたのは言うまでもない。
本編を少しでも楽しめるように人物紹介です。基本的に人物の見た目の事だけの紹介です。とばしてくれても結構です。
神月鏡
Kyo Kanzuki
年齢。17
誕生日。2.15
血液型。O
身長。163cm
体重。48kg
髪型。腰まで届く黒い真っすぐな髪。
顔立ち。美少女と言われるほどで、かなり整った顔立ち。少しつり目。




