II
「……パンツ見えるぞ」
「そうか。それより君は何が嫌でここに来たんだ?」
パンツ見えることはどうでもよさそうだ…
俺からしたら目のやり場に困るけど……
「…別にどうでもいいだろ」
「どうでも良くない。ここは私の場所だ」
「あんたの言ってる意味がわからないな。ここはあんたの場所ではないし、あんたの質問に答える理由もない」
「君がここに来た理由は?」
こいつ、話聞いてるのか……
「私は教室という勉強だけしかない馬鹿達の集まってる場所が嫌いだから、ここにいる」
「………」
「君がここに来た理由もあるはずだ」
「……俺も、そんなとこだ」
「…そうか」
そう言って、少女は顔を引っ込めた。
何だったんだ?
………
……
…
「起立。礼。着席。」
また退屈な授業が始まった。
こいつらは、どんな気持ちで授業を聞いているんだろう…
受験まで、ほんの少しの時間しかないということに焦っているのだろうか…
見渡せば推薦で大学が決まった人もいるみたいで席がいくつか開いていた。
そんなやつらは今何しているんだろう…
……さっきの女は多分、俺と同じ三年だ。三年は一年や二年と違い別の棟になる。
そしてあの屋上は三年の棟の屋上だ。
一年、二年がわざわざ三年の棟の屋上には来ない……はずだ。
普通なら一年、二年の棟の屋上に行くだろう…
まぁ、正直どうでもいいか………
……そう、どうでもいい
他人なんて―――
「じゃあ、ここは天野くんに答えてもらおうかな?」
やばい…授業全然聞いてなかった。
「すいません。どこですか?」
「もぉー!! 36Pの問3だよ! ちゃんと授業聞いときなさい!!」
「すいません。えっと
When she・・・」
………
……
…
「起立。礼」
退屈な授業が終わり、簡単なHRが始まり先生からの連絡を聞いて、この日は終わった。
「あぁ、悪いけど、天野くん後で進路相談室来てくれるかな?」
「…はい」
来たか…
………
……
…
「ここで話すことは、まぁ、進路のことなんだけど……」
「…はい」
「うちの高校にしかも三年で編入してくるってことは、かなり頭は良いと思うんだけどやっぱり大学行くよね?」
「………」
俺がここに編入したのは自宅から近かったのが一番にある。大学の受験はあんまり考えていなかった。
「まぁ、前の高校の成績から見て、ほとんどの大学が合格圏内だと思うよ。センター試験も近いから大学行くんだったら早めに決めてね」
「はい」
きっと進学はしないだろう。
俺はもう
長くないんだから。
………
……
…
「失礼しました」
ガラッ
?
「あっ」
こいつは屋上の……
「また会ったな」
「あぁ…あんたまだ進路決めてなかったのか?」
「悪いか?」
「あの後屋上で授業サボったろ?」
「あぁ」
「普通そんなことするやつは進路決まってるやつだろ」
「それは君の偏見だ」
「あんたもしかして………落ちこぼれか?」
「落ちこぼれ? 意味がわからないな。じゃあ、私は用事あるから」
「………」
やっぱエリート校にもいるもんなんだな。
不良少女。




