I
「転校生の天野陸くんです♪」
俺の頭一個分くらい小さくかわいらしい先生が機嫌良さそうに言った。
「僕の名前は天野陸と言います。ちょっとした事情で急遽この高校に入ることになりました。卒業までの残り数ヶ月と短い間しか一緒にいることができませんけど、よろしくお願いします」
一応、歓迎の小さな拍手はあったが、ほとんどの生徒は興味なさげに受験勉強をしているという感じだった……
―――こんな忙しい時期に転校生がいるのかと言う疑問には誰一人興味を示さなかった―――
よかった
そっちの方が
誰とも接することがない――
数日後
「起立。」
今日の日直が号令をかけた。
「礼。着席。」
この学校は不気味なほど静かだった。
私立珀愛学園は中高一貫型の超進学校。
都内トップクラスの大学への進学率がなんと90%以上という高校だ。
それに設備はしっかりしていて、とても美しく綺麗な学校なのだが…
生徒の活気が感じられない。
まるでロボットのようだった。
授業中、勉強して休み時間になっても勉強しているというまさに生徒が勉強するためだけの傀儡≪くぐつ≫という感じだった。
………
……
…
「はい♪今日の授業はここまでだから、休み時間に入っていいよ」
英語の授業が終わって休み時間に入った。
クラスの人達は当然がごとく次の授業の予習を始めた。
「天野くん」
「はい?」
担任の結城先生が話しかけてきた。
「この学校には慣れたかな?」
「…まぁ」
「私が言うのも何だけど…ここの生徒ってまるで勉強マシーンなのよね」
「…僕もそう思います。」
「まぁ、前にいた学校とは全然違うかもしれないけど…残りの数ヶ月楽しんでね♪」
「…はい」
ここは自分としては居やすいが息が詰まりそうだ…
………
……
…
昼休み
…ガチャ
風が気持ちいい――
一番最初にここに来て思った。
屋上……
何故か、あの場所には居たくなくてここに来てしまった。
「なにやってるんだろう……」
ここにきて求めてはいけないものを求めてしまいそうになる。
「全部嫌でここに来たのに……」
「何が嫌だったんだ?」
……?
後ろから声が聞こえた。
振り返っても誰も居なかった。
「ここだよ。ここ」
見上げて見るとそこには…一人の少女が居た。
本編を少しでも楽しめるように人物紹介です。基本的に人物の見た目の事だけの紹介です。とばしてくれても結構です。
天野陸
Riku Amano
年齢。18
誕生日。4.10
血液型。A
身長。176cm
体重。54kg
髪型。色は色素が薄く、少し茶色。緩いパーマがあてたような髪型。
顔立ち。肌がとても白く、中性的な顔立ち。
結城彰子
Shoko Yuki
年齢。24
誕生日。7.7
血液型。B
身長。157cm
体重。38kg
髪型。色は茶色。ショートカットで前髪にヘアピンを付けている。
顔立ち。かなり童顔で見る人によっては中学生くらいに見える。
備考。主人公の担任。担当教科は英語。




