海塚・ゾンビーアポカリプス
趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。
【注意事項】
・力技ハーレム。主人公の外道要素の一つとして入れただけなので、途中からほとんど描写が無くなる。
・デスゲームもの。主人公がテキトーに運営。
・スキルとかレベルとか。
・俺tueee、チート能力。
・悪役主人公。前に出る黒幕。
・読みづらい。
・残酷な描写や暴力表現あり。
・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。
晃はふと、両親に連絡を取ろうと思い立った。
海塚市を救いたいなどと言う気は無いが、家族と友人くらいは守りたい。
スマホを取り出した彼の耳に、岡田の名を呼ぶ聞き知らぬ声が飛び込んできた。
「兄貴?どしたの、こんなところで…」
声の方に目を向けると、黑髪を短くした男がいた。
岡田の反応から察するに、岡田の兄なのだろう。目鼻立ちに面影がある。
「あー…よかった。無事だった……」
「は?」
「お前、ニュースみてないのか?…ほら!」
岡田兄は苛立った様子で、岡田にスマホを突き出す。
朝から続く凶悪事件の概要を見せられた岡田の顔に、不安の色が浮かぶ。
「あー、えぇ……怖」
「だったら寄り道するな。早く来い!みんなも、今日は早く家に帰った方がいい。行くぞ!」
「え…いや、ちょ……」
岡田兄は弟を引っ張るように連れて立ち去った。
場に白けた空気が流れ、一同はその場で解散。晃はどこに向かうべきか迷い、あたりを見回す。
とりあえず晃は信二にこれからそっちに向かう旨を送信。信二は合流を断り、家族の安否を確認するよう勧める。
《これ、運営が本気出してきたって事?》
《本気かどうかなんて知らん》
《けどどうするんですか?俺らだけじゃ無理でしょ》
帰路に辿る間、晃は2人と議論を進める。
各々身近な人を救い出すだけで手一杯…いや、それすらおぼつかないかもしれない。皆仕事があり、生活がある。
《他のプレイヤーも気になるな》
《動かないんじゃない?経験値どころじゃないと思うけど》
晃は玄関扉を開けるまでに両親にメッセージを送るが、既読がつかない。
家に入るが、2人とも仕事先から帰っていないらしく不在。晃は母親が働くスーパーに走った。店が見えてきた頃、母親からメッセージが来る。
★
完全に日が沈み、夜が来た。
それに呼応するように、熱海署のロビーに鎮座する卵が鳴動する。
あえて名を付けるならゾンビーコア。満貴が作成したモンスターの中でもかなり特殊なそれは、自力では一切戦闘を行わない。
代わりにモンスターを、海塚市内の各エリアに放つ。
濃紺の制服に身を包んだ、紫色の皮膚を持つ警官の群れ。
腐敗とは明らかに異なる現象を経たらしい彼らは、熱海署員のデータをランダムに混ぜて作成される。
ゾンビーポリス。S&W M360と警棒を武器に、善良な一般市民に躊躇なく襲い掛かる彼らの姿は、まもなく日本中に拡散された。
ゾンビ―ポリスが海塚の至る所で市民を襲い始めて40分。
市は海塚全域に避難指示を出す事に決めた。朝からプレイヤーを探して殺戮を続けている2人の殺人犯を、未だに捕縛できていない件も理由の一つだ。
ゾンビ―ポリスに襲われた市民はゾンビーシビリアンとなって蘇り、仲間を増やしていく。犠牲となった市民の数は、死者だけで既に300名を超えていた。
菜々はバディを伴い、夜の海塚市に出ていた。
彼女は騒ぎを知るや否や別人の姿に化け、高所に潜むとバディに海塚中を奔走する警官やゾンビを射殺させる。
学生服に身を包んだ10代半ばの女性の殻を被ったまま、菜々は蓄積されていく経験値を眺めていた。
プレゼントのライフルを使っている事に加え、ゾンビの経験値が200と―経験値2倍スキルでで一人当たり400まで上昇―高い為、かなりのスピードでレベルが上がっていく。
バディによる人間狩りに慣れ切った菜々にとって、ボス解放から続く一連の混乱も新イベント程度にしか感じない。
――ジョーズはレベル20になった。
菜々のアプリにレベル特典について知らせるメッセージが届く。
マンション屋上で身を屈めたまま、文章に目を走らせる菜々の眼が僅かに大きくなった。
survivors yardはボス解放レベルに到達したプレイヤーを強化する仕様になっている。
レベル20に達したプレイヤーは、己のバディと同じステータスで行動する事が可能になる。
運動能力が飛躍的に向上し、バディの頑健さ相応の強度を持つオーラで身体が護られるため、菜々の生存率は飛躍的にアップした。
ただし、HPの概念は無いのでオーラを貫通する火力で攻撃された場合は死ぬ危険がある。
半信半疑に思いつつ、菜々は試しに潜んでいた屋上のパラペットを掴む。
力を込めると、鈍い音ともに構造材が砕けた。掌にこびりついた手すり壁の粉や破片を払う菜々は、感動に貫かれていた。
超人。ゲームを始める前と決定的に異なる自分。新しい世界が垣間見えた気がした。
他プレイヤーやボスを警戒していなければ、跳んだり走ったりして効果のほどを確かめていただろう。
(知らなかった…ていうか、最初に書いておけばいいのに)
とはいうものの、使い道は思いつかない。
力仕事などやる気はないし、この身体能力を活かせるのは戦闘…犯罪行為か。
しかし、今後を思い描くだけで堪らなく気分が良くなった。
ありがとうございました。




