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レベル40ボスVS山犬の武者

趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・力技ハーレム。主人公の外道要素の一つとして入れただけなので、途中からほとんど描写が無くなる。


・デスゲームもの。主人公がテキトーに運営。


・スキルとかレベルとか。


・俺tueee、チート能力。


・悪役主人公。前に出る黒幕。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 正午の少し前、デリラは海塚駅裏手を歩いていた。

戦後間もない頃、スラムが広がっていた地域であり、現在でもどこか怪しい匂いが漂う。


「すみません」


 頭の禿げあがった初老の男性が声を掛けてきた。


「はい?」

「私、滋賀から出てきたんですけど、交通費が無いんです。必ず返すので、貸してくれませんか?」


 デリラは冷ややかに男を見つめる。

男の身に着けている衣服に目立った汚れは無い。


「あの――」


 弾ける騒音が響いた瞬間、男の頭が爆ぜた。

いつの間にか隣には藤紫色の蛇のような鱗状の甲冑に身を包んだ人物が立っている。

怪人は男の側頭部にマシンガンを突き付け、引き金を引いたのだ。

音を聞きつけて集まってきた通行人は、首を失った死体を認めると声も無く後退る。

デリラの身体から変身の光が一瞬だけ迸り、衣装についた返り血を払われた。


 彼女は東の海塚駅には向かわず、西に進む。

中村区役所近くで、プレイヤーを捜索。その姿はバディを伴うプレイヤーそのもの。

中村消防署の向かいに立つ病院に入り、待合室にいた母親…プレイヤーを銃殺。

病院を出た矢先、デリラは奇妙な人物に襲われた。


 山犬と鎧武者を掛け合わせたような姿。

全身が細かな赤い装甲で覆われており、稼動部分ほど装甲が小さくなる。

胸と顔はより硬質の、銀の装甲で護られている。幅広のサーベルで斬りかかってきた怪人を転がるように避けながら、デリラは変身。

富士紫色の蛇が2匹に増えた。


「プレイヤーではないな。何者だ?」


 男の声だ。デリラは判断する。


「さぁな。プレイヤーってのは、あれか?survivors yardとか言う…」


 デリラは分身を5体新たに生み出し、蛇の怪人は計10体になった。

そのうちの4体が足止めに走り、残った4体は逃げ出す。分身達は全て等価であり、残った1体がオリジナルになるのだ。


 山犬の武者は跳躍し、蛇の1体に躍りかかった。

マシンガンの吐き出す弾の槍衾に晒されながら、武者は勢いを減じさせない。

軍刀が弧を描き、デリラの1体は真っ二つになった。流れるような動きでサーベルを斬り上げると共に駆け、左手にいた1体を四つに切断する。

人間とは異なる思考形態を持つレベル40ボスも、この事態には内心冷や汗をかいた。プレイヤーでない闖入者に殺害されたとあっては、ボスとしての役割を果たせない。


 3体目が武者の手に掛かろうとした時、その手からサーベルが消えた。


「ちょっとちょっとwwあなた、プレイヤーでもないのに、ボスにちょっかいかけるとか止ぁめてくれますww?」


 武者とデリラの間に、メッセンジャーが割って入った。

黒髪の中肉中背で目元は涼しく、鼻はやや丸みを帯びている。

黙っていれば美形の部類に入るだろうが、現在は卑しい雰囲気の笑顔を張り付けていた。

メッセンジャー…の殻を被った満貴は掠め取った軍刀の刃を無造作に掴んでいる。刹那、掌から炎が噴き出し、軍刀全体が炭化し、ボロボロに崩れた。


「誰だ、お前?」

「あ、僕ぅ?名は運、字は営…(キメ声)」


 武者は厳しい表情を作った満貴が名乗っている間に、新たなサーベルを作った。


「!…おい!初対面だけど、おい!」


 満貴は唐突に出現させたハンマーを投げつけた。

ハンマーは独りで武者に迫る。避ければ追いかけ、斬り払われても揚力を失わない。

車輪にしか見えない程の速さで回転する鎚は、武者の右背を強かに打つと満貴の右手に収まった。


 それと並行して、満貴はワープの魔法を発動。

魔物の一体「ソーサラー」の力を使い、デリラを武者から遠ざけた。

せっかく放った中ボスを潰されてはたまらない。面倒臭いとは思いつつ、自ら相手する事にした。


「人の不意打ちを潰すんじゃないよwwぐぇ…!?」


 透明になりながらおどける満貴は、予想だにしない苦痛に襲われ呻く。

武者がハンマーで打たれた位置に、全く同じ量のダメージを負ったのだ。


ありがとうございました。

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