初めに作者からちょっとした前書き
この物語の舞台は、大まかに言えば「女子総合格闘技っぽい何か」である。
正直言うと、総合格闘技と言っておきながら、UFCに代表されるようないわゆるMMAとは結構違う。八角形の金網で戦うのが主流の現代の流れを遠い目で見ながら正方形のリングを使い、グラウンド状態での打撃には一定の制約、あるいは基本禁止だったりする。
そして一番の違いは、90年代前半に主流だった、いわゆる「U系ルール」のルールを参考としている。関節技をかけられている最中に、プロレスのようにロープエスケープが存在するのである。そしてロストポイント制を採用しているのである。対戦形式にしても、明確な階級は存在せず、原則「無差別級」である。
まあ、プロレスに近いといえば近い気もするが、無論「総合格闘技」を名乗っている以上、頭突きや急所攻撃は反則だし、ロープワークや場外乱闘、凶器攻撃もない。だから、ぶっちゃけ「プロレスかな?」と思って読まれると、興ざめすることこの上ない。
それでも、この構想自体は結構長くあり、ぼちぼち出してみたいと思って今回書き始めてみることにした。
「女たちによる旧リングス」のストーリー、暇な方やプロレスに馴れてしまった方は、気が向いたときに読んでみてください。
ではどうぞ。