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200文字小説集

親切な人2(200文字小説)

作者: 日下部良介

 あの時も雨が降っていた。

 道路の向こう側に彼女は居た。

「この人だ!」

 そう思って声を掛けようとした瞬間、僕の体は宙を舞って意識は闇の中に飛んだ。


 気が付くと彼女が雨宿りをしていた。

 僕は彼女に持っていた傘を手渡した。


 次の日、彼女がそこに居るのを見て僕は嬉しかった。

 傘を返しに来たのかもしれない。

「君にあげる」

 僕が声を掛けると彼女は驚いていた。

「僕にはもう必要ないから」


 旅立つ前に声を掛けられて本当によかった。





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― 新着の感想 ―
[良い点] 前作、『親切な人』の視点変更。 ほのぼのする話でありながら、その実、恐怖の世界へのいざない。 問題は、どこへ旅立つかということではないでしょうか。 『あの世』というのは当たり前すぎるよ…
[一言] 拝読しました。 本当は一緒に逝きたかったのかもしれませんね。ダメだけど。
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