第五章、第六章 あらすじ
大陸の西北に位置する娯楽都市オラデルヘルを後にした一行は一路、北を目指した。大陸の北部は北方独立国群と呼ばれる小国や部族の集落が点在する地帯であり、大聖堂による調査が進んでいないからである。北方領土の中央付近にはハンセン族という部族が暮らしており、一行はひょんなことからこの部族に身を寄せることとなった。
北方で愚者に関する聞き込みを行った一行は北の果てに都市型の遺跡があることを知ったが、この遺跡は賊の根城となっていた。北方領土を荒らす賊はハンセン族や周囲の部族とも対立していたため、一行は賊の退治を行ってから遺跡を調べることにしたのであった。
賊を退治した後、一行は遺跡の探索を行った。遺跡には太古の世界地図が眠っており、現在の様相とは大きく異なることが判明したが愚者に関する情報は得られなかった。北方での調査が徒労に終わった一行は愚者の情報を求めて再び旅立ったのである。
北方独立国群を後にした一行は大陸の東を支配する大聖堂領へと戻った。ここで一行は大聖堂所属の言語学者であるラーミラと再会を果たす。一行は当初、リリィの故郷近くに存在するオキシドル遺跡へ行く計画を立てていたが、ある状況に陥ったためラーミラの調査に同行することとなった。こうして、一行は人間が捨てられるという捨山を訪れることになったのである。
捨山の調査をした一行は山中の洞窟で奇妙な物を発見した。白銀の光を放つ箱型の遺物は大聖堂で『機械』と呼ばれている詳細不明のものであり、調査中に作動してしまった。一行は洞窟内を満たしたまばゆい光に包まれ、その姿を消してしまったのであった。
機械により強制的に場所を移動させられた一行は当初の目的地であったオキシドル遺跡の内部に出現した。リリィはここで、父親の死体を目にすることになる。だがリリィの父親は若すぎる姿で絶命しており、名もなき集落の壊滅にまつわる謎は深まるばかりであった。




