第三百八十九話 迎撃防衛戦 17
7451年11月26日
「あひっ!」
「ああああっ!」
城壁の外では火炎瓶が投げ落とされ、小爆発を伴って燃え上がる度に悲鳴が上がっている。
加えて、城壁上からは数こそ大したものではないものの、間断なく矢が射掛けられ犠牲を拡大させていた。
アルは壁上にあって、あちこちに動き回り戦っている兵士達を督戦している。
ある兵士には、
「よし、今のは良い感じで撃てたな。次はもう少し落ち着いて狙うといい」
「は、はい。司令官閣下!」
と励ましてやり、
またある兵士には、
「外さなかったのはいいが、それは相手が負傷して動きが鈍っていたからだな。ストーンアロー程度ならもっと早く集中出来なきゃ実戦じゃあ使い物にならんぞ。暇さえあれば普段から練習するくらいでないとな。たまには森に出て魔物や動物を相手にするのもいい練習になるぞ」
「はっ! 了解いたしました!」
と発破をかけ、
別の兵士には、
「お!? あんな遠くのをよく当てたな。そなた、弓兵を本職にしてみたらどうだ?」
「い、いえ、私などまだまだです……次はあそこの奴を狙ってみます!」
「ハハハ。外れたっていい。どんどん撃って行けよ。矢はまだ沢山あるからな」
などと少しでもリラックスして人殺しが出来るように、一人ひとり肩を叩きながら職務に対して勤勉に取り組んでいた。
そんな折、遂に朝日が差し込んで来る。
眼下に広がるのはまさに阿鼻叫喚ともいうべき地獄絵図。
――結構殺ったようだな……しかし、尻尾を巻いての退却はともかく、未だ後退すらしない、か。
デーバス軍の秩序は相当に乱れてはいるようだが、それでも戦意はまだ残っているようで、戦場のあちこちからは矢も射掛けられて来ているし、壁の近辺ではクロスボウを引く姿も散見されている。
左翼に残されていたスロープにも多数の兵が押し寄せていた。
尤も、そちらは定期的に火炎瓶が投げられているようで、とても突撃路として活用出来るような状況ではないが。
――これだけの戦力差だ。気持ちは解る。でも俺なら絶対に昨日のうちに退却してるんだがな……。
また一つ、縄梯子の鉤が城壁上に投射された。
城壁を守る兵士達も既に慣れたもので、敵兵が数人登ったところを見計らってロープを断っている。
――あ、そうだ。アレ試してみようかな?
折角なのでアルは滅多に使わない魔術を試してみる気になった。
しかしながら、修行不足もあって発動にはまだ数分も掛かってしまう。
――まぁ、今ならそれくらい問題ないだろ。
アルは指揮を続けている中隊長の所まで戻った。
「今からかなり大規模な魔術を使う。敵に対し直接ダメージを与えるものではないが、上手くすれば敵のかなりの部分を無力化出来ると思う」
「了解いたしました」
「だが、私もまだこの魔術には不慣れでな。発動には少々時間がかかる。警護に奴らを引き抜かせて貰うぞ」
肩越しにルビーとジェスを親指で指し示しながら言った。
「は」
中隊長の返事を聞いてアルは二人の戦闘奴隷を呼び寄せた。
横目で探すとゼノムは少し離れた場所で一〇名程度の弓兵を指揮しながら、統制射撃に夢中になっているようだったので遠慮した。
「おいルビー、ジェス!」
アルが声を掛けると二人はすぐに反応して駆け寄ってくる。
「……して、一体どのような魔術をお使いになられるので?」
中隊長の質問は当然である。
ファイアーボールやライトニングボルトなど誰が見ても分かりやすい魔術なら特に問題はない。
色の付いた毒ガスを発生させるクラウド系でも同様だろう。
しかし、アルはそういった魔術ではないと宣言しているからだ。
「ん。敵にちょっとした幻影を信じ込ませるのさ。その場に倒れて藻掻くように見える。今まで以上に撃ち放題になるだろう」
「ははは。そいつは面白そうですな」
アルは二人の戦闘奴隷に警護を命じると、適当な盾の隙間から戦場を覗き、早速精神集中を始めようとした。
なお、ルビーもジェスもアルが使おうとしている魔術に対しては実験台になった事もある。
それも色々なシチュエーションで。
ふとそれを思い出したのか、アルは二人に相談する。
「……の時、一番嫌だったの何だった?」
・・・・・・・・・
「うーむむむ……」
デーバス王国白凰騎士団団長、シキラック・ストールズ伯爵は今迄で最高に渋い顔で唸った。
報告では敵の火炎瓶による攻撃で多くの損害を出している上に、続く弓矢による狙撃で今も刻々と損害を出し続けている。
対して、こちらの戦果は城壁上にいる敵兵を一〇名程度倒せただけだという。
今の戦闘が始まって以来、敵の魔術師が大規模な攻撃魔術を使ってきた様子はない。
それが伯爵の決心を妨げていた。
要するに、あれだけの実力を誇る敵魔術師はなぜ昨日や夜中に使ったような大規模な魔術を使って来ないのか、という疑問だ。
魔力を回復させる時間はあった。
尤も、こちらからの襲撃を警戒して魔術師は休んでいない可能性もあり、その場合は魔力切れを起こしているという線もある。
しかし、あれだけ高度な魔術を使える魔術師の魔力回復を優先させないなどという愚を敵将が犯す事も考えにくい。
であれば、敵兵の治療が優先されている可能性もある。
こちらも大被害を被ってはいるが、敵にだって損害は与えている。
確認されただけでも弓やクロスボウで瀕死の重傷を与えた者も複数いるのだ。
あれだけ魔力のある魔術師が治癒魔術を使えないなどという事はないだろう。
一般的な冒険者や迷宮冒険者は攻撃魔術が優先される事もあるが、従軍している魔術師は治癒魔術の方が優先されるケースが多い。
貴重な魔力を攻撃魔術に使用したとて、効果的な攻撃になるケースは少ないからだ。
普通は敵軍に対してあれ程のダメージを与えられる魔術が使える者などまずいない以上、どうしても指揮官など重要人物の治癒を優先する事が多くなるからだ。
――とは言え、あれだけ広範囲に攻撃魔術が使えるなら、治癒魔術よりも優先度は高いだろう。
ならば何故攻撃魔術を使って来ないのか?
――決まっている。使うタイミングを測っているからだ。
そうなるとまた大きな被害を出してしまう可能性が高い。
被害についてはまだまだ許容範囲だ。
この程度のこと、予め織り込み済みである。
敵の魔術師に攻撃魔術を使わせ、位置を探る。
特定し次第、曲射と可能なら直射を混ぜて一斉射撃を行って敵の魔術師を狙う。
仕留められずとも、こちらに対する攻撃行動をさせないように抑え込むだけでも十分だ。
例の、矢の軌道を捻じ曲げる魔術でも使わせて魔力を消費させてやってもいい。
敵の魔術師さえ特定出来たのなら矢が尽きるまで連続して撃ち続けて魔力を削り、殺すのだ。
その為の大兵力でもある。
しかし、敵の魔術師は一向に攻撃魔術を放ってこない。
これは大きな誤算だった。
このままだとつまらない被害ばかりが増えるだけである。
と、その時。
前方のあちこちから一斉に兵士達の悲鳴が響いてきた。
・・・・・・・・・
「……!」
数分もの集中時間を経てアルの魔術は完成した。
それは、幻影と呼ばれる非常に高度な魔術である。
魔術が完成した直後、効果範囲(アルが見下ろす戦場、デーバス軍が広がるあたりを中心として、四四〇〇〇㎡、つまり四・四haもの範囲)内にいた者は一歩でも自分の足で踏み出した瞬間、深い落とし穴に捕らわれてしまった……ような感覚に陥った。
いきなり地面が消え、深い穴の底に向かって落ちていくような浮遊感。
そして下方と思しき方向にはギラリと光る大量の槍の穂先までが見える。
落とし穴の底に向かって落下して行き、遠くにあった槍衾は急速に近づいてくる。
が、なかなか槍衾には突っ込まない。
しかし、聴覚は確かに風を切って落ち続けている事を告げ、皮膚感覚もまた強い風圧を受けている事を訴えてくる。
それどころか、風を受けた兜はどこかへと脱げ飛び、髪はバサバサと音を立てる程に上方へと引かれている。
漏らすそばから小便が蒸発していく感覚すらもある。
僅かに口を開けてしまえば大量の空気で強制的に口を広げられ、唇が歪んで震える。
そして、一度目を見開いてしまうと己の意思で閉じる事すら叶わずに眼球はどんどんと乾いていく。
が、なかなか槍衾には突っ込まない。
確実に穴の底へと近づいているように見えるのにも拘わらず。
なかなか槍衾には突っ込まない。
決して気を失う事も叶わず、効果時間が過ぎるまで恐怖は続くのだ。
勿論発狂する事すら出来ないのである。
「うわあああぁ~~!!!!」
「ぎゃああぁ~~!!!!」
「落ちるうぅっ!!!!」
思い思いの絶叫を上げ、数千名が大地で藻掻く。
その様子を見下ろして、
「あ~あ、最悪だぁな……」
ルビーが呟けば、
「あのズールー様ですら泣き叫んでおられた……」
ジェスもぶるりと震えながら過去に思いを馳せた。
なお、アルもミヅチも、勿論自分自身を被験者にした経験はあるが、両者ともゲラゲラと笑いながらスカイダイビングを楽しんでいた。
「おい。あと三時間以上は続くだろうし、チャンスだぞ」
あまりの出来事にぽかんとする中隊長にアルは言い、自身は再び督戦の為に兵士達の元へと歩み去った。
「はっ! よく狙って撃てよ!」
中隊長はすぐに表情を改めると部下達をけしかけるかのように命じる。
・・・・・・・・・
一時間以上が経ち、デーバス軍は今度こそ退却し始めたかのように見えた。
事実としてかなり前から退却を始めているのだが、アルが使った幻影の効果範囲内に足を踏み入れた者は尽く魔術に囚われてしまい、被害を拡大してしまう。
これでは戦友を助ける事すら叶わない。
苦しむ彼らを見捨てて引くべきか、少しでも救助を行うべきか。
デーバス軍も当然迷ったが、迷う彼らに対し矢が飛んで来るに至って見捨てての退却を決断する他はなかった。
まだ確認が完了していないが、この度の戦闘で受けた被害は少なく見ても半数近い。
実に四〇〇〇名もの大被害を被ってしまった。
「ぐぬぬ……」
前線近くまで出向いていた副騎士団長の救出も叶わなかった以上、これには遠征軍司令官である伯爵も臍を噛む以外に出来ることはない。
まだ半数の四〇〇〇名が残っているとは言え、昨日と今日の僅か二日で半数にまで討ち減らされてしまったのだ。
どう考えてもこれ以上攻めたところで攻略は覚束ないであろう。
救いは、戦死者と放棄した者の大半は正規の騎士団員ではなく、私兵や徴兵されてきた奴隷兵である事だろうか。
今更残された者達で攻撃したところで(正規の騎士団員が多く残されているので多少はマシな戦闘力を発揮するだろうが)今度こそ正規の騎士団員に多数の戦死者を出してしまうだろう。
勿論、戦死者に含まれている正規の騎士団員や土豪も決して少数とは言えない。
奴隷の割合が高い徴兵部隊でも指揮官を始めとする幹部は騎士位を持つ者で占められているし、正規兵で構成された部隊でもそれなりの被害は出ているのだから。
尤も、まだ被害状況については完全な把握が出来ていないため、ヘレスまで戻って確認しなければ何とも言えない所でもある。
が、何にしても伯爵には忌々しい限りであり、痛恨の結果でもある。
流石に八〇〇〇のうち半数もの被害を出した上に、得たものすら碌にないと来れば査問は免れ得ないであろう。
言い訳と他の指揮官の証言次第な部分はあるが、降格も有り得るし、最悪の場合弾劾からの罷免すら考えられる。
尤も、彼の抱える私兵はかなり残っているので罷免してしまえば王国の戦力低下を招きかねないので、罷免するにしてもその分の戦力補填の当てがあればの話だ。
そして、現在、デーバス王国は戦力的には減少しているところであり、立て直そうと必死になっている最中でもある。
そう簡単に伯爵を切る訳にはいかない筈だ。
・・・・・・・・・
引き始めたデーバス軍を遠目に、ミューゼ城の城壁では戦場に取り残されていた敵兵をどうするかで揉めていた。
総指揮官であるアルによって使用された大魔術。
使用者であるアル自身により、近寄っての捕縛を行おうものなら近寄った者も魔術に囚われてしまうと言われれば……。
僅かな人数が可能な限り殺してしまえと主張するが、大多数は何とかして捕らえ、捕虜として捕らえるか奴隷として売るべきだと主張していた。
アルにしてもその気持ちは理解するし、出来る限り兵達の希望を叶えるべくそうしてやりたいとも思っている。
そして、それは決して無理な相談ではないのだ。
今のうち――幻影の効果時間が切れる前にスリープクラウドなりを使って無力化し、幻影の効果時間が切れると同時に捕縛してしまえばいい。
だがそのためには城壁外の安全性が担保されねばならない。
敵はまだ伏兵を残し、こちらが捕らえようとノコノコと城門を開けて出てくるところを待ち構えているかもしれない。
そう主張する者も居て、その言には納得行く部分もある。
しかし、数千(ざっと見て二〇〇〇人以上も取り残されているように見えるが、何割かは既に死んでいると思われる)もの捕虜を得る機会などそうそうないのもまた確かである。
見たところ敵は陣地をも放棄して逃げている。
危険は残っているにしろ、まずは少数でも調査の兵を出して様子を見るべきだ。自分が行ってもいい、と主張する者もまた多い。
今回の戦は防衛戦だったために村や街を略奪する機会はなかった。
だが、思いもかけずに大量の捕虜が得られそうなのだ。
勿論、武具を始めとする戦利品だって得られるだろう。
兵士達にしてみれば大きなボーナスを得られる絶好のチャンスでもある。
アルの本心は用事もあるしさっさと帰りたいのだが……。
とは言え、捕虜を得る機会もまた失いたくはない。
あれだけの数だ。
しぶちんなロンベルト王国軍の規定に則って処分しても四分の一は国庫へ、四分の一は中核戦力となっていた第二騎士団へ吸い上げられてしまうだろうが、四分の一は方面軍が得る事が出来る。
そして残る四分の一は捕虜を捕らえた者が獲得する。
尤も、捕虜を得る事が叶った直接の原因はアルの使った魔術のお陰なのでその半分、八分の一くらいはアル個人が主張しても誰も文句は言わないだろう。
残る八分の一はこのミューゼ城に駐屯していた中隊員と与力したエーラース騎士団員が得る事が出来るのだ。
ざっと計算して、二〇〇〇人の捕虜を得られたのならその八分の一、二五〇名分の売却益、またはデーバス王国が払うであろう身代金が得られるのだ。
勿論身代金の額は多寡も大きいし、そもそも払って貰えずに売却する可能性も高い。
そして、身代金が支払われるまで、又は奴隷商会に販売するまでの安全管理などにも気を使う必要がある。
それでも兵士一人当たりが得られる金額は一〇〇万Zを下ることはないだろう。
アル個人でも五億を超える収入になるかも知れず、南方総軍としても一〇億Zは巨大な収入と言える。
それを理解出来るだけに、アルとしても口が裂けても放っておけとは言えなかった。
何しろ、放っておいたらいずれ復活してどこぞへと逃げてしまうのは目に見えている。
元いたデーバス軍の駐屯地まで逃げられるならまだマシな方で、魔物の餌食になって魔物の増殖の原因になるかも知れないし、野盗と化してダート平原から北上でもされてしまえば目も当てられない。
――うー、まだ朝の九時前か……。今からすっ飛ばせば昼過ぎには西ダートに戻れるだろうが、確かに伏兵を残されている可能性もある。逃げたと見せかけた敵の本隊が戻ってくる可能性もある。最低でもあと一日は俺もここで様子を見ないといけないか……くそぅ。
冷静に考えれば、ミューゼ城に詰めている戦力はそもそも少ないのだ。
火炎瓶も残り数は五〇もない。
どんな理屈をつけようが安全を確認できるまではアルが残らざるを得ない。
尤も、盾の魔術を使った上で胸壁に立たせたルビーやジェスが敵の矢やクロスボウに狙われた様子はなかったので伏兵が残されている可能性は低い。
しかしながら、伏兵の狙いが城門の開閉という可能性もある。
その場合、幾ら敵の恨みを買っていようが、ルビーやジェスが狙撃を受ける可能性は低いのもまた確かだ。
「……そなたらの考えはわかった。まずは城門の周囲に睡眠ガスの魔術を使ってみる。周囲一〇〇mは眠ってしまうはずだ。一個小隊を城外に出して調査させるとしよう」
総軍司令官の決定に異を唱える声は無かった。
「幻影」インヴォケーション/エヴォケーション/イリュージョン/ファンタズム
(地魔法Lv7、水魔法Lv7、火魔法Lv7、風魔法Lv7、無魔法Lv8、消費MP52(無魔法トリプル))
術者の任意の場所に任意の幻影を生み出す。この魔術には誘発の魔術も含まれており、誘発が使えないと習得は不可能。効果時間は術者の経験レベル×5分。効果範囲は術者の経験レベル×1000㎡。効果時間が経過すると幻影は即座に消滅する。
この魔術を使用する場合、術者はなにか一つ、幻影が起動する為の引き金を設定する必要がある。トリガーは何でも良いが、必ず幻影を出現させる効果範囲内に設定し、対象となる者がおこなう特定の行為に関する物でなくてはならない。例えば、ドアを開ける、声を出す、一歩踏み出す、など。
作られる幻影はそれらのトリガー行為に関連したものでなければならないが、幻影を見た物は完全な視覚的、聴覚的、嗅覚的錯覚、および落下、滑り、または急速な移動を含む触覚錯覚が発生する。
例えば、ドアを開けると大量の水が噴き出すような幻影を見せた場合、対象者は水に触れた事による触覚と共に服が濡れた感覚が発生し、また同時に水に押し流される(発生させる幻覚の水量によっては上下感覚の失調や呼吸困難なども)感覚も発生するが、実際には水は発生していないのでその場でジタバタと藻掻くように見えるだろう。
なお、イリュージョンやプログラムド・イリュージョンの魔術とは異なり、ファンタズマゴリアは常に何かが落ちたり、突進したり、遠近感が減ったりするような錯覚を伴う必要がある。
また、ファンタズマル・キラーの魔術ではないのでこの魔術のみで対象が死亡する可能性はない(呼吸困難な感覚をこじらせた上で本物の水たまりなどに顔を突っ込むと本当に窒息死してしまう可能性はあるが、普通はない)。
但し、何らかの魔術による幻影に囚われたと気が付く事が出来れば抵抗は可能。だが、感覚は本物と同一の為に普通は気が付く事すら難しい。抵抗する場合、抵抗値は10%とし、術者の経験レベルを対象の経験レベルが1上回る毎に1%を加えることが出来る。下回ると1レベルあたり1%抵抗確率は低下する。




