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男なら一国一城の主を目指さなきゃね  作者: 三度笠
第二部 冒険者時代 -少年期~青年期-

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第三十六話 修行

7442年9月2日


 翌朝、飯屋に集合した俺達はそれぞれ昨晩集めた情報を纏めようとした。だが、誰もあの不思議な落とし穴についての情報は集められなかったようだ。そう言えば全員、決まり悪そうな表情だった。俺もなんだけどさ。


 とにかく、あの落とし穴は別として集められた二層の情報は次のようなものだ。


1.言い伝えでは二層には妖精の住む水たまりがあるらしいがこれは初代ロンベルト一世の話からしか確認されていないから与太話の類だ。


 これは今んとこ考えても仕方ない。


2.蛇の噴き出る噴水のようなものがある。


 そう言えば蛇、いたよな。まぁ噴水のそばで『フレイムスロウワー』を持続させて焼き殺し続けたら経験値や魔石稼ぎ放題か!? と思ったが、一定数で出てこなくなるらしい。なんだ、つまらん。


3.二層の転移先の地図は売っている。価格は900万Z。


 やっぱりあるにはあったんだよ。値段は予想していたけど。と、すると、昨日の場所はまだ未踏破の地域なのだろうか? 初代ロンベルト一世の冒険の言い伝えに出てくる妖精の住む水たまりと関係があるのか?


4.二層に普段現れるモンスターはオーク、ホブゴブリン、ノール、コボルド、蛇。但し部屋は別。


 そっか。なら、蛇の毒は別として、まぁ安心といえば安心か。


5.罠類は一層同様の落とし穴と音が鳴る仕掛け、それ以外には極小数しか確認されていないらしいが、弩の仕掛けもあるらしい。


 床のスイッチとか踏んだら何処かの弩(クロスボウ)からボルトでも飛んでくるのか? 恐ろしいな。


 ざっとこのくらいの情報だ。あとは基本的に一層とそう大きく変わるところはないらしい。


 また、二層の情報ではないが、各層で共通した見解、というか常識らしいのは、部屋の主になっているようなモンスターは行動範囲が決まっているらしい。基本的には部屋から100m位離れると追跡を諦めて部屋に戻っていくとのことだった。今のところ、問答無用でぶっ殺せるから問題ではないが、今後の事を考えるとこれは貴重な情報と言えるだろう。また、一層だとプロペラテイルとブラックガルガンチュアリーチ(まだ見たことはない)が楽な主の代表格らしい。双方ともなぜか単独であることが多い上、移動速度が早くないので、石でも投げこんで注意を引きつけ、距離を離したあと一気に走り抜けるのが楽な進み方なのだそうだ。


 昨日ぶっ殺したプロペラテイル、経験値はたった一匹で8000近くも入ったのに。まぁ、八人パーティーで全員が同じくらいのダメージを与えて殺したと仮定するなら一人頭350くらいしか経験は入らないだろうから、俺限定だけど。天稟の才があるのとないのでは大違いだな。


 んじゃ、行くとしますかね。


 昨日のように一層は現在地を確認の後、俺が魔法を使って一気に突破した。今日は冒険者たちの遺品は入手できなかった。だが、部屋の主の経験値はやはりすごいな。明日は水曜日だけど俺一人で頑張れば土曜くらいにはレベルアップすんじゃね? 明日はゴブリンでも相手に白兵戦でもすっか。


 二層へと転移する。転移の水晶棒の台座の矢印模様を確認し、壁を調べてみた。番号を発見した。124だ。仕方ない、昨日の稼ぎもまあまあある事だし、後で地図買いに行くか……。今日からは部下の経験値のことも考えて二層は俺が戦闘しないでゆっくりと進んだ。部屋を見つけたので何がいるかと思って鑑定してみた。「オウルベア」とかいう、ふくろうだか熊だかよく判らん奴がいるようだ。特殊技能も無いようだし、やらせてみようか。


 ゼノムとズールーが中央先頭に立ち、ゼノムの外側をエンゲラ、ズールーの外側をラルファ、後ろからベルと俺が援護というフォーメーションで行こう。全員に指示すると、ゼノムは斧を、ズールーは両手剣を構えて突撃した。彼らの後ろを走っていたエンゲラとラルファは部屋に入ってすぐに散開した。ベルは部屋の入り口で弓に矢を番えている。俺はベルの邪魔にならないように控え、全体の推移を見守りながら、別の洞穴に意識を注ぐ。


 オウルベアは一匹だけだった。ズールーは突撃の足を緩めず、勢いがついたまま、オウルベアの腕による攻撃を掻い潜ると胴体に両手剣を突き刺した。ほぼ同時にズールーの左を走っていたゼノムも転がって腕を掻い潜るとオウルベアの右後ろ足に斧を叩き込んで、そのままオウルベアの後ろに回り込んだようだ。


 ゼノムの更に左後ろを走っていたエンゲラがブロードソードでゼノムが掻い潜ったオウルベアの左前足に切りつけ、さっと身を引いている。ズールーの外側のラルファはズールーの巨体によってオウルベアから自分の身を隠すように移動していたが、ズールーが両手剣を突き刺したあと、ズールーの陰から飛び出してオウルベアの胴体左側に手斧を打ち込んですぐにゼノムのように後ろに回り込んだ。


 直後、俺の脇で弓弦の音がした。ベルが矢を放ったのだ。矢は剣や斧で傷付けられた痛みに絶叫を上げているオウルベアの顔から生えているふくろうのような嘴の中に突き立った。うわ、痛そう。しかし、あのひん曲がった嘴の間に矢を突き立てるとか、どんだけ神業なんだよ。偶然じゃねーの?


 ベルの矢が致命傷にでもなったのか、目に見えてオウルベアが弱ってきたのが判る。既に矢は噛み折られているが、矢尻は口の中に突き刺さったままだろう。ベルも弓を床に落とすと剣を引き抜いてフクロ叩きに参加するようだ。ふくろうだけに。あとは余程油断でもしない限りこのまま終わりだろう。


 この部屋でも戦利品は入手できなかった。オウルベアの魔石を採取し、鑑定してみた。価値は8000くらい。売って56000Zってとこか。悪くないな。


 オウルベアの絶叫と戦闘の音で近くのモンスターが来ないうちにここを離れて先に進んだ方がいいだろう。正直、部屋の中での戦闘は出来るだけ避けたい。出入り口が一箇所か二箇所しかないのであればあまり問題ではないが、複数の洞穴に接続していることが多いから、どこからどれだけモンスターが現れるか判ったもんじゃないしな。囲まれでもしたら大ピンチだ。


 全員装備の再点検をして、入ってきた洞穴の正面に続く洞穴に足を踏み入れた。


 今日は午後四時頃までかけて慎重に進んだが、その後は洞穴内部をうろついているモンスターと二度戦闘になったが部屋には当たらなかった。入り口に転移して戻った頃には夕日でバルドゥックの街に長い影が降りていた。




・・・・・・・・・




7442年9月6日


 今日は土曜だから休日だ。朝飯を食い、二時間ほど腹ごなしを兼ねてランニングで汗を流すと、また一人迷宮に降り立った。今日は雑魚相手に白兵戦を重ね、レベルが上がったら前々から計画していたことをやるのだ。魔石採取を放って戦闘を繰り返せば昼くらいにはレベルが上がるかも知れない。


 弁当にするためサンドイッチを150Zで購入し、水筒に突っ込んで腰のDリングにかける。銃剣をスリングベルトで肩にかけ、水筒とは反対側にナイフもぶら下がっていることを確認すれば準備はOKだ。


 また『オーディブルグラマー』ででかい破裂音を連続して立てるとモンスターが近寄ってくるのを待つ。何度も繰り返し、レベルが上昇した。


【アレイン・グリード/5/3/7429 】

【男性/14/2/7428・普人族・グリード士爵家次男】

【状態:良好】

【年齢:14歳】

【レベル:13】

【HP:122(122) MP:7345(7427) 】

【筋力:19】

【俊敏:23】

【器用:18】

【耐久:20】

【固有技能:鑑定(MAX)】

【固有技能:天稟の才(Lv.8)】

【特殊技能:地魔法(Lv.8)】

【特殊技能:水魔法(Lv.7)】

【特殊技能:火魔法(Lv.7)】

【特殊技能:風魔法(Lv.8)】

【特殊技能:無魔法(Lv.8)】

【経験:270022(350000)】


 よし、今回も先週と同じようにHPではなく、俊敏が上昇したな。ん? 先週? おお、僅か一週間でレベルアップか。天稟の才に加え、部屋の主との戦闘を全く避けず、ぶっ殺しまくったからなぁ。このところ何ヶ月も相手にしなかった部屋の主も今週だけで10回近くたった一人で殺したし。働いたわぁ、俺、相当働いたわぁ。


 いやいや、こんな自己満足なんかどうでもいい。さって……試すかな。


『ファイアーボール』

『キルクラウド』

『スリープクラウド』

『アシッドクラウド』

『スタンクラウド』

『ディスインテグレイト』

『ウェッブ』

『グロウススパイク』

『クァグマイア』

『コラプス』


 今まで俺が不得手だった主に戦闘に使う数々の魔術の練習だ。家を出るまでの魔法を修行していた13年間に母ちゃんに教えて貰った戦闘用の攻撃魔術は使いこなせるようにしておきたい。とりあえず普通に使うくらいの魔力でやる意味は薄いので威力や範囲を高めにして練習しよう。これ以外にも幾つかあるが、グラベル、アロー、ジャベリン系統の各種ミサイルや『ショッキンググラスプ』に始まる電撃系統の魔術はたくさん使ってるし、まぁ問題ない。当面の間、これら不得手な魔法について休日は迷宮の中でガンガン練習しようか。


 解麻痺の魔法や解毒の魔法についても練習したいものだ。だけどなぁ。傷の治療ならいざ知らず、毒を飲むとか嫌だわ。マリーの言っていた魚で練習しようかな。麻痺は……麻痺薬買ってくるのもいいかな。何事も経験だ。死なないなら一度くらい経験しても悪くはない……はず。特にこっちは宿の中でも出来るだろうしな。


 あとは……特にラルファと部下たちのレベルアップか。既に肉体レベルの話はしてはいるし、奴隷は除いてゼノム、ラルファ、ベルだけでも……いや、ズールーとエンゲラだって……。むぅ……結局今と一緒じゃねぇか。取り敢えず拘束用の『ウェッブ』から練習するか。魔力は多めに使ってもいいからある程度の大型のモンスターや、ホブゴブリンやオークなら二~三匹位までなら纏めて拘束できるくらいで練習した方が効率は良さそうだな。だが、拘束だけなら床上50cm~1m位を氷漬けにするという手もある。当面は拘束は氷漬けでもいいか。最初はやっぱ『ファイアーボール』で行こう。ずっと思い切り撃ってみたかったし。


 こうしてずるずると一月ほど、二層で戦闘を繰り返し、休日は俺の魔法の練習に充てた。久々にギリギリまで魔力を使い、朝のうちに宿に帰り、残った魔力を放出すると昼過ぎまで寝込み、魔力を回復させると起き出して迷宮でまた練習、ということをやった。

 魔術の為の精神集中で何度も気が遠くなる。

 精神的に死ぬんじゃないかと思う程に辛い時間の連続だが、そこは歯を食いしばってぐっと堪《こら》えるしかない。


 MPは増えなかった。




・・・・・・・・・




7442年10月1日


 迷宮から戻ると宿に荷物が届いていた。荷物と一緒に手紙も入っていた。俺に部下が出来たことを喜んでくれていた。きっちり雇い、それが継続しているのは俺が部下達を粗略に扱っていない証拠だ、と言っている。あの手紙を書いた時はさほど長い期間雇用していたわけじゃないから褒め過ぎなんだけどね。バルドゥックの迷宮だと鎧にも傷が付いたりして修理も大変だろうと、ラテックスや硫黄、木炭、木酢液なども多めに送ってくれたようだ。俺の鎧には傷一つ付いちゃいないが、親父達の心遣いが有難かった。


 荷物の方は以前頼んでおいたゼノム、ラルファ、ベル、ズールーのブーツだ。エンゲラ、ごめん。お前のはないんだ。一緒におまけで入っていたサンダルだが、もしサイズが合わないようならゴムの修理用のキットでお前用のサイズに改造してやるから勘弁な。あ、ところで、このブーツやらの金、どうすんだろ。ま、いいか。第一騎士団の鎧で沢山稼げるからこんくらい、奢ってくれよ。サンダルまで入れると卸値で80万Z(銀貨80枚)しちゃうけど。


 晩飯の時、ブーツを持って行ってやろう。そう思ってズダ袋にブーツを詰めようとしていた時だ。いくつか重いブーツがあるのに気がついた。型くずれしないように藁を詰めてあるのだが、重いやつは底の方にゴム袋が入れてあった。20袋もある。ブーツなんかと合わせると100万Z(金貨一枚)か。しかし、入っているのはラルファとベルのブーツじゃないか。気が付かないで渡していたら大惨事を招くところだった。ブーツには一緒に兄貴からの手紙が入っていた。


「アル、キールの娼館に勧めていてくれたんだな。俺の教えた店は良かったろ? お前のおかげで沢山の注文が貰えた。ありがとう。そろそろ足りなくなる頃かと思ったので鞘を入れておく。お前も士爵家の人間なんだから変な女を妊娠させるなよ。お前の事だからその辺はちゃんとしているだろうから安心しているがな。村のことは心配するな。予定外の鞘の受注でまた牛を買うこともできた。助かっているよ。体に気をつけて頑張れよ。ファンスターン」


 兄貴からの愛情のこもった手紙に、思わず頬を濡らしてしまった。


 今日あたり、第一騎士団の鎧の注文と沢山の前金、それと追加の鞘を要求する手紙が届いているはずだ。ウェブドス侯爵領の手前のペンライド子爵領までは第一騎士団に運んでもらっている筈だし、それから先も気をつけて隊商に言付けているはずだから時間はかなり短縮されて届いているはずだし。俺が商会を作ったことももう知っているだろう。




・・・・・・・・・




 晩飯の時、ブーツとサンダルを抱えて飯屋に入ってきた俺を見るとベルが歓声をあげて喜んでくれた。恐縮するズールーやエンゲラにもそれぞれブーツとサンダルを渡してやると早速足を通すようだ。エンゲラのサイズの問題も無かった。


 喜んでくれてよかったよ。それぞれ金を払おうとするのを押しとどめて「俺の実家からの贈り物だから、金はいいよ」と言うと納得してくれた。ブーツ組には靴下くらいは買っておけと言ったが、靴下は結構高いんだよな。靴自体贅沢品だしね。ま、こんくらいは仕方ないだろ。高いとは言っても靴下一足1000Zくらいだし。ズールーだって買えるだろ。


 ところで、ベルとラルファが今晩から宿を変える。流石にシャワーもない宿は辛いらしい。よくシャワーもなしでこの夏を乗り切ったもんだよな。俺なんか部屋にでかい樽を幾つも買ってきてそこに氷作ってたくらいだ。風魔法と無魔法の持続を組み合わせて冷たい風を部屋の中で回転させてた。風を回転させていなくても体感で部屋の中は5~6度くらいは下がっていたはずだ。


 100Zという高価なシャワーでも無いよりはあったほうがずっといい。それに、洗濯や部屋の掃除など、馬の世話以外にもサービスは充実している。財布を部屋に置いておいても安心出来るというのもでかい。今更高級な宿の有り難みに気づいて過去の馬鹿な自分を後悔するのも人生勉強だ。若人よ、頑張りたまえ。


 なお、ゼノムは当然ラルファと同じ部屋だからゼノムも引っ越して来る。まぁ、一人20万Zの基本給で、宿泊だけで毎月15万Zもかかるのであれば5000Zもする高級な宿を使いたがらないのも肯けはするので今までは放っておいた。だが、基本給とは別に相当ボーナスを得られることについて確信したのだろう。


 昨晩、俺が記録していた収支を計算すると、迷宮に入る日のボーナスは一人頭17870Zが平均支給額だった。6月の頭から9月末までの約4ヶ月間、ざっくりとではあるが、毎月給料の他に35~36万Zくらいはボーナスを出していた勘定だ。しばらく様子を見て、これならいける、と思ったのかどうかは知らんが、俺としても部下たちの生活レベルの向上は嬉しい。


 支出のことを考えると家でも購入したほうが良いのかも知れないが、それだと生活の雑事に振り回される。洗濯だとか、掃除だとか、飯だとか、奴隷でも買えば良いのではあるが、馬の世話や財産の保証など留守中の安心にはとても代えられない。だいたい、俺の目標額が一億Zとかの小額であればそうやって短期的な支出を減らすことも有効ではあるだろうが、残念なことに目標額はその百倍以上なのだ。そして二十歳くらい、遅くとも三十路を迎えるくらいまでにはそのくらい稼いでいないと俺の夢はとても叶えられないだろう。


 ちみっとした金額をケチることに意味はない。とにかくさっさと更に下層を目指し、貴重な魔法の掛かった品物を入手して大金を得ることが目的なのだ。その為の準備をしなくちゃな。


 飯のあと、大して多くない荷物を持って引っ越してきたゼノム達に今月の目標を告げた。


「今月の最終週、二層を超え、三層を目指す。それまでの四週間は以前にちらっと言った事があるが、各人の肉体レベルの上昇を目指す。もう一層と二層で得られる戦闘経験についてはかなり学んでいるはずだから、ここらで各人の戦力の底上げを図るために経験値を得て肉体レベルの上昇を目標にするぞ」


 俺がそう言うと、ゼノムが口を開いた。


「うん、いい考えだな。俺たちの場合、戦闘はお前の実力が飛び抜けているせいで正直なところ足を引っ張っているのが心苦しかった。だが、二層と三層は一番冒険者が死ぬと聞いている。油断は禁物だろうな」


 それを聞いた俺は、


「確かにそうだね。ゼノムの言う通りだ。よほど危険な部屋の主でない限り、皆は基本的には俺抜きでも二層で戦える実力があるとは思う。ラルファも無魔法のレベルがやっと上がったし、ベルも無魔法だけじゃなく、元素魔法も二種類覚えたようだから、今後は怪我をしても多少はマシかもしれないな。だが、こういったことがゼノムが今言った油断に繋がるんだろうな。他の冒険者たちも、一層を超え、二層も奥地まで行けるようになるころに、油断から死ぬんだろうな。気は引き締め続けないといけない」


 ラルファとベルは神妙な顔で聞いていたが、彼女らの顔つきを見るにやる気が出てきたようだ。


 明日から皆のレベルアップを目指す。計画的に効率良く経験値を稼ぐ必要がある。この日のためにある程度経験値入手の法則を調べ続けていたのだ。


 エンゲラを納得させ、二層を突破し、更に下層を目指すためにはいつかやらねばならないことだった。エンゲラはあんま関係ないけどさ。いいじゃん、俺のモチベーションアップの足しにはなったんだからさ。


 

迷宮の情報は各冒険者たちのノウハウも多く含まれるので、そう簡単には入手はしづらいです。主人公たちは今までも出来る限り情報入手の動きはしていました。

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