それぞれの傷
ガオウとルギアに押されるがまま、宝具ミルハウスの持ち主の
セチアを探す事となったイヴ達だが、遺跡へ来た本来の目的は探検隊の
護衛で有るため勝手に護衛大将をほっぽり出して探しに行くわけにも、
二手に別れて探そうにも、どんな危険が有るかも分からない場所で
二人だけでは危険過ぎる為、探検隊を護衛しながら人探しも続ける事になった。
(ガオウ)
『不安だな……何も無いと良いけど……』
ガオウの怯えように、何か有るのかルギアに聞いてみる外界一同。
(ルギア)
『この遺跡に居るかも知れないセチアって娘がとにかく臆病もなの』
『それも相俟って地下道なんかで魔装を発動なんてしたら生き埋めに……』
『あぁ……何でも無いわ!』
何やら魔装……と言う単語を呟くもそこでルギアは口籠もる。
(ガオウ)
『何はともあれ』
『此処にミルハウスが有るなら俺様達が生き埋めになる心配は無いが』
『それでもアイツが丸腰でなら早く助けるに越したことはないはずだぜ!』
護衛を務めながらイヴ達は、
ガオウとルギアを頼りに尋ね人のセチアを探し歩く。
(イヴ)
『でもリュウカさん一人で監獄まで行かせて大丈夫だったんだですか?』
イヴが内界組の二人に問い掛ける。
(ガオウ)
『仕方ないさ』
『オルコットの飛行船に乗れる人数に制限が有り』
『それに加えて塔に居るって言う奴の部下達も乗せて帰るらしいからな』
『ルギアちゃんはカオスの兄貴と直ぐにでも会いたかっただろうけど』
『おたく等と出会って直ぐに行かせられなかったし』
『何よりリュウカ様なら最悪一人でも帰って来られるだろうしなは』
『俺様は俺様でカオスのアニキとは折り合いが悪くてよ』
何か有ったのだろうか?
(ガオウ)
『妹さんをボクに下さいと言ったらぶん殴られた……』
聞いて損した。
また暫く歩いていると今度はルギアからイヴに質問してきた。
(ルギア)
『ところでイヴとリープは、どう言う関係なの?』
ルギアの質問にイヴが慌てて答える。
(イヴ)
『あ……アイツとはただの長馴染み!』
『腐れ縁って奴ですよ!』
必死になって弁解するイヴ。
(イヴ)
『私もリープも両親が居ないんです……』
『私の両親は戦争で死んでしまって』
『リープの親は村長にリープを預けて行って以来行方知れずで』
『親の愛をお互い受けられ無かったかたわ者同士……』
『似たような境遇から一緒に暮らしてました……』
思っていた以上に重い内容で茶化す事も出来ないルギア。
(イヴ)
『私達より、あのファントムって言う人の方が気になりません?』
『いつも仮面を被って素顔を隠して何を考えてるか分からないし』
するとオルキスが答える。
(オルキス)
『むかしバケモノに襲われた妹を庇って顔に傷を負ったんだよ……』
『その時助けて貰った恩人から貰ったのが、あの仮面さ』
オルキスから聞かされる衝撃の事実。
(イヴ)
『なら仮面を被って素顔を隠しているのは妹さんを気遣って!?』
(オルキス)
『いや!傷はもう治って、今は中二病を拗らせて被ってるよ』
ガオウの時と言い、
内界組の男も外界組の男もろくでもない奴ばっかりだった。
(ルギア)
『そうガオウを蔑ろにし無いであげて』
少し歩いた所でルギアが、
ガオウの目を盗んで外界組のそれぞれにフォローを入れる。
(ルギア)
『大家族だったガオウの一族は震災の影響で故郷が焼け野原になって』
『生き残ったのがガオウ一人だけなんだ』
『それ以来ガオウはプレイボーイを気取って居るけど本当は』
『失う不安に嘖まれて家族を作る事で安心したいだけなんだ』
ガオウにも辛い過去が合ったことを知り一行は先へ進む。




