カオスの罪
アスカの塔を抜けて迷宮の最深部へと降り立ち
入り口を目指して脱出を試みる。
囚人達の何人かのが最深部の宝箱から見付けた財宝を手にする。
(オルコット)
『運が良いのか悪いのか』
『塔から出た先が迷宮のゴールなんてよ』
松明のかがり火で照らすと先の方に小ぶりのスイカ玉程の影が見える、
先に進んで居た囚人の生首が転がっていた。
(リュウカ)
『ひぃ……』
怯えるリュウカをファントムがカバーする、
生首からは反応が無く既に廃人化しているようだ。
カオスは生首の頬を少しだけカイザーの尖端で斬りつけると生首は
結晶化して砕け散り、少し離れた目の届かない位置からも
結晶化の砕け散る音が聞こえた。
ここで判ったのが十二使徒の宝具で人やモンスターと戦って傷を負わせた
だけでは結晶化は起きず、体の一部を切り落とした場合は
欠損箇所が結晶化して脳と心臓が有る部分は断面だけが結晶化して、
腕や足と言った部位は完全に結晶化して砕け散る。
断面にマナを取り込む事で再び欠損箇所は再生するが、
廃人化した者やその一部を宝具で少しでも傷付ければ
全身が結晶化して砕け散り欠片はいずれマナとなって消滅する。
(リュウカ)
『カオス……貴方が塔へ収監されたのって……』
カオスは重い口を開いて答える。
(カオス)
『俺は……廃人化して尚生き続けた人達を宝具で解放した……』
『その中には俺とルギアの育ての親も居た……』
鏡界では心が壊れ廃人化から蘇った者達は居らず
現状はモンスター達に喰わせる事で、体をマナ化させて取り込ませる事で
擬似的に殺す事は出来るが、
これもモンスターに喰われた者達はモンスターの中で
生きているのかどうかも分からない。
だが十二使徒の宝具で倒して廃人化と同時に結晶化させて砕いた場合
欠片はマナとなって消滅するため、死という概念には当て嵌まる。




