囚人ベルスター
アスカの塔に収監されている囚人達は、
冤罪も含めて絶海の監獄塔に閉じ込められ、
死ぬ事も無い悠久の中でただ退屈を紛らわせる為だけに戦い続けるだけ。
廃人化すれば、海へ捨てられて運が良ければ浜辺に打ち上げられ、
更に運が良ければ海のモンスターに喰われて
喰ったモンスターに取り込まれる事で無限に続く地獄から解放される。
(ファントム)
『此処に居る囚人達は、その成れの果てと言った所か?』
アスカの塔を降りた先で襲い来る囚人達を前に
ファントムが虚空に向けて質問を投げ掛け、それにオルコットが答える。
(オルコット)
『違うな!』
『此奴らはベルスターの影響でおかしくなってる』
オルコット曰く、アスカの塔はかつて内界に存在し
盗賊達が根城にしていたが勇者エリオンが討伐に来たときに、
居合わせたグリードガルドと言うベルスターに渡された
狂化ベルスターに寄って盗賊達は怪物化したと言う。
(オルコット)
『そんで』
『アスカの塔を鏡界へ送ったのが当時死んだ筈の』
『ブライティスだったって所かな』
オルコットの口からとんでもない新事実が告げられ、
一同は驚きを隠せない。
(ファントム)
『キサマ……何故そう言う大事な事を先に言わなかった!!』
ファントムがオルコットに詰め寄るも、
オルコットは淡々と話しを進める。
(オルコット)
『仮に俺が此処へ来る前にその話をした所で』
『お前等その話を信じたか?』
『寧ろ仲間を侮辱されただの何だと言って怒っただろ?』
オルコットからすれば、目的は塔に潜伏していた仲間を回収する事で有り
飛行船が墜落したのは偶然起きた出来事に加えて、
リープ達の目的は塔の最深部に居ると言うカオスの救出もとい
オルコットからすれば十二使徒の宝具を手に入れる事のため、
余計な事を言わずにあわよくば付き添って、
リープ達がベルスター化したバケモノ達に喰い殺されれば
十二使徒の宝具を手に入れトンズラを決める算段だったようだ。
ベルスター達がリープ達に襲い掛かった瞬間、暗闇から空を切り
1本の槍がベルスターの腹部を貫き結晶となって崩れ去る。
(リュウカ)
『カオス!』
奥から現れたのは探しに来ていたカオスだった。




