第二章:公開処刑の授業
数日後、僕たち兄妹にさらなる絶望が容赦なく襲いかかってきた。
時が経つにつれ、僕の心は少しずつ麻痺し始めていたが、それでも恵理の顔を見るたびに胸が張り裂けそうな罪悪感が蘇る。
僕たちはただ、佑三さんの支配下で生き延びるために、互いに傷つけ合うしかなかった。
でも、この日訪れた新たな試練は、そんな僕たちの残された尊厳さえも粉々に砕くものだった。
夕食後、佑三さんはいつものように不気味な笑みを浮かべて、僕と恵理をリビングに呼び出した。
部屋の空気は重く、夕暮れの薄暗い光がカーテン越しに差し込み、まるで僕たちの運命を予感させるかのようだった。
佑三さんはソファに腰を下ろし、手に持ったタブレットを僕たちに差し出した。
その画面は、冷たい青白い光を放ち、僕の視界を刺すように映っていた。
「ふふ、新しいルールだよ。これからは、ネットを介して『観客』の皆さんの要望に応えてもらうことになる。いわゆるライブ配信ってやつさ。もちろん、顔にはモザイクをかけてやるけど…もし、視聴者を退屈させたら、少しずつモザイクが薄くなっていくからね。必死にやるんだ」
佑三さんの言葉は、まるで遊びのように軽やかだったが、その裏に潜む残酷さが僕の背筋を凍らせる。
「お兄ちゃん…こ、怖いよ…」
恵理は僕の隣で体を縮こまらせ、唇を噛んで震えていた。
彼女の目には、恐怖と諦めが混じり、涙が今にも零れ落ちそうだった。
僕自身、心臓が激しく鼓動し、吐き気が込み上げてくる。
どうしてこんなことに…家族だったはずのこの男が、僕たちを玩具のように扱うなんて。
タブレットの画面には、リアルタイムで流れるチャットの文字が次々とスクロールしていた。
ユーザーたちのコメントが、毒々しい色で並ぶ。
『もっと妹を泣かせろよ、涙がエロいんだ』
『母親も混ぜて、家族総出でやれ』
『兄貴に無理やりやらせろ、抵抗する姿が見たい』
『玩具使えよ、指だけじゃ物足りねえ』……。
そんな悪意の塊が、無数に湧き上がる。僕たちはただの人間じゃない。
画面の向こうの誰かに、尊厳を土足で踏みにじられる存在に成り果てていた。
恵理の顔が青ざめ、彼女の小さな手が僕の袖を強く握りしめる。
僕の胸に、激しい怒りと無力感が渦巻く。
あのコメントを書いている奴らは、きっと普通の生活を送っているんだろう。
仕事から帰って、ビールを飲みながら、僕たちの苦しみを娯楽として消費する。
考えただけで、吐き気がした。
佑三さんは満足げにビールを一口飲み、ディレクターのような態度で指示を出した。
「さあ、始めようか。今夜のノルマは、恵理を三回イカせることだ。純一、お前の指と舌でな。失敗したら、モザイクがなくなるぞ。…ほら、カメラの前に立つんだ。恵理は座って足を開いて」
カメラのレンズが赤く点灯し、ライブ配信が始まる。
部屋の中央に置かれた三脚のカメラが、僕たちを冷たく捉える。
恵理の体が硬直し、彼女の息遣いが荒くなる。
僕は震える手で、恵理のスカートをゆっくりと捲り上げた。
彼女の白い太ももが露わになり、下着が恥ずかしいほどに湿っているのが見えてしまう。
世界中の見知らぬ誰かが、今この瞬間の恵理の、羞恥に赤く染まった秘部を、貪るように覗き込んでいる。
恵理の心臓の音が、僕にまで聞こえてきそうだった。
彼女はきっと、恥辱で体が熱くなり、頭の中が真っ白になっているはずだ。
僕自身、指先が冷たく、罪悪感で胸が締め付けられる。
妹をこんな目に遭わせる自分が、憎らしくてたまらない。
「お兄ちゃん…やだ…恥ずかしいよ…」
恵理の声は涙に濡れ、細く震えていた。
彼女の目から大粒の涙が零れ落ち、頰を伝う。
その拒絶の言葉さえ、画面の向こうでは最高のご馳走として消費されていく。
チャットがさらに活気づき、『いいぞ、もっと泣かせろ』『声が可愛い、もっと言わせろ』とコメントが洪水のように溢れる。
恵理の心情を思うと、僕の心が引き裂かれる。
彼女はきっと、家族の絆を信じていたのに、今は兄である僕の手によって、こんな屈辱を味わわされている。
恥ずかしさで死にたいと思っているだろう。
でも、生き延びるために、耐えなければならない。
僕は恵理の耳元に唇を寄せ、「ごめん…恵理、ごめん…我慢して」と何度も繰り返しながら、彼女の熱く湿った場所へと指を沈めた。
指先が柔らかい肉壁に触れ、恵理の体がビクンと跳ねる。
と同時に、ライブ配信による極度の恥ずかしさから、両足が硬く閉じ、全身が小刻みに痙攣する。
「恵理!だめじゃないか!それじゃカメラに映らないだろ」
佑三さんは割って入り、恵理を後ろから抱え上げ、無理やり両足を大きく開かせた。
「純一!さぁ、早く続きをやるんだ」
彼に言われるまま、僕は恵理の湿った下着をずらし、秘部の中へと指を滑らせた。
彼女の内部は熱く、ぬるぬるとした感触が僕の指を包む。
恵理の息が乱れ、小さな喘ぎ声が漏れるたび、僕の心に針が刺さるような痛みが走る。
彼女の秘部を優しく、でも容赦なく刺激する。
指を曲げて内壁を擦り、親指で敏感な突起を優しく転がす。
恵理の体が大きく反応し、彼女の腰が無意識に動く。
彼女の目には、快楽と嫌悪が混じり、涙が止まらない。
「…いや…おかしく、なっちゃ…あっ…」
彼女の声が、甘く切なく響く。僕の舌を加えると、彼女の味が口いっぱいに広がり、塩辛くも甘い。
恵理の体が震え、一度目の絶頂を迎える。
彼女の内側が収縮し、熱い液体が指に絡みつく。
その瞬間、画面上の「投げ銭」の数字が急激に跳ね上がり、佑三さんの口角が不気味に吊り上がる。
彼の目が、満足げに輝く。
二度目、三度目と続ける間、恵理の体は次第に疲弊し、彼女の拒絶の声は弱々しくなる。
僕の心は、絶望の底に沈む。
妹を愛しているのに、こんな形で触れ、快楽を与える自分が許せない。
恵理もきっと、同じように苦しんでいる。
快楽の波に飲み込まれながらも、心の奥で僕を恨んでいるかもしれない。
でも、僕たちはもう、選択の余地がない。
佑三という飼い主と、無数の観客に飼育される、ただの「肉」へと完全に堕ちていったのだ。
配信が終わる頃、部屋に残ったのは、恵理のすすり泣きと、僕の空虚な魂だけだった。
明日もきっと、同じ地獄が待っている。
僕たちは、永遠にこの闇から逃れられないのかもしれない。




