仕事。
月曜日。いつもなら重くて仕方ない足が、今日は体ごと軽い。気がする。
…Playってすげぇ。
マッチングのアプリとかも使ったりはしてるから、それなりに経験はあるっちゃあるんだけどね。ここまで良いのは初めてである。
とりあえず、俺と光島さんは現在、パートナーお試し期間の真っ最中。相性をいろいろ確認している途中なのだ。
当然ながら性的なことに発展するケースもあるわけで、体の相性も関係してくる。まあ試してないけど、たぶん良い。
「おはよーございますっ!」
「おう、おはよう」
光島さん、もう来てた。
毎朝、家が近い俺より早く来ているのはどういうことだろうか。まだ始業時間の前なのに、もうパソコンでなんか打ってるよ。
「早いですね、ホント」
「まぁな」
「朝ごはん食べてます?」
「…カロリーメイト食ってきた」
朝ごはんか、それ?
◇◇◇
よし、これでいったん休憩!
時計を見ると、もう一時過ぎだ。すごい、めちゃ集中してた。
もともと体調不良ではなかったんだけど、80%だったのが120%くらいになった気分。元気いっぱいア◯パ◯マン!的な感じ。
お昼休みなので、ご飯をコンビニに買いに行くことにする。おにぎり大好き人間です。
まあ、自炊できたら安いんだけどね!俺、料理すると食材無駄にするだけなんだよなぁ…。
野菜ツナサンドを見たら光島さんの顔が横切ったので、ついでにそれも持ってレジに行った。
◇◇◇
「みっつしまさん」
「あ゛?」
「お昼ご飯の差し入れです」
「…ああ、どうも」
俺が野菜ツナサンドを机に置くと、光島さんが流れるようにバッグに入れようとする。
「あれ、アレルギーとかありました?それとも嫌い?」
「別に、昼飯なんて食べなくても平気だ」
ちょ、ちょっと。
そんなこと繰り返してたら体壊しちゃいますよ?そう思ってじぃぃっと見つめていたら、居心地悪そうに睨まれた。
「…なんだよ」
「お昼ご飯、大事ですよ?」
「…。食えば良いんだろ…?」
根負けしたみたい。しぶしぶ、といった感じでだけどちゃんとパッケージを開けてくれた。
「…ん、うまい」
がぶ、とかぶりついて、意外そうに光島さんが目を丸くする。
「わ、よかった〜」
「うま…。おい、いつまでここにいるんだよ」
「光島さんが食べてるのが新鮮で可愛いなって」
そういった瞬間、耳がかあっと赤くなる。
「…上司に可愛いとか言うなよ…。つかお前も自分の分の昼飯食えよ!」
「あっ、忘れてた!」
そう、何か忘れてると思ったんだよ!
慌てて席に戻る俺の後ろから、アホ!という光島さんの声が追いかけてきた。




