おはよ
誤解があるかもしれないから言っておこう。
俺はヤってない。いや、「ヤる」がどこまで含まれるかは議論があるかもしれないが、言いたいのは口内含むどこにも挿入してないってこと。
一人えっちを手伝ったって言うか、いや、俺もしたから抜き合いをしたっていうか。
まあ、そこら辺は突っ込んじゃダメなとこ。
とりあえず、結論としてはPlayをした、なんだけど。
光島さんの、Playしていないっていうのは本当だったみたいで、すぐにSub spaceに入ってしまったようだ。
…うーん。しまった、じゃないんだけどね。
「…えーっと、光島さん…?」
寝てる…。
まさかこのままにしておけるわけがないし、それに、俺のシャツをきゅっと掴んでる光島さんをふり解く気なんて起きない。
「…えと。俺ん家、来ます…?」
◇◇◇
ドアの鍵を開けて家に入る。誰かが来るとか想定してなかったから汚いけど、見れないほどではない、はず…。
「ん〜…。どーすりゃいいんだ…?」
このままだと、服も気持ち悪いと思うんだよなぁ。
悩んだ結果、体を軽く拭かせてもらうことにした。確かその辺に未使用の下着があったと思うんだ。ごそごそ棚を探したらあった。よっしゃ。
…その代わりに周りに棚の中の服が数着落ちているのは、ご愛嬌である。
「もしもーし、光島さん?体、拭きますよ?」
「…ん…」
今のは同意なのか微妙なライン…。まあ光島さんが起きたらいろいろ謝ろうと思う。
◇◇◇
久しぶりに、実家の犬の夢を見た。大型犬で、俺が家を出る時にほぼ入れ替わりできた子の夢だ。
…なんか死んだみたいに言っちゃったけど、生きてるからね!?
とりあえず無性にもふりたくなったので、近々実家に帰ろうと思う。
しかしなんであんな夢を見たのだろうか。そう思いながらまだ目を覚ましたくなくて体を丸めると、何かが腕の中にあった。
「…へ」
さすがに目を開ける。光島さんが俺の腕の中で寝ていて、数秒処理落ちした。
「わーーーーっっ!?」(小声)
昨日のことを思い出して、叫びかける。でも光島さんが寝てたので、自制した。
もぞ、と光島さんが体を俺に合わせてくる。微かに聞こえる寝息が落ち着いていて、んでもって顔色も昨日よりは全然良くて。
あ、Playしたからか。
また動けなくなった俺は、寝ている光島さんを眺めながらぼんやりとそんなことを思ったのだった。
▪︎語句説明▪︎
(オリジナル解釈が加わっているものがあります)
Sub space
→Playの最中またはPlay後に、Subが精神的にひどく満たされた場合にSubがなる状態のこと。非常に安心感や幸福感を伴い、そのまま安心して短時間意識を手放したり、眠ったりするSubもいます。
一般的に、spaceに「入る」といいます。




