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好き。




「おはようございます」


「ん」


久しぶりに出社すると、もうすでにキーボードを打っている光島さんがいた。相変わらず早い。


「今夜、お願いしてもいいですか?」


「頼む」


Playをお願いして、光島さんの背後に回った。


「なんだお前」


「まだ時間があるから、光島さんに触りたいなって。俺、光島さん不足なんですよ」


正月の間会えなかったから、本当に光島さん不足中である。触っていいですか、と訊くと怪しがる目で見られた。


「…どういうことだ」


「マッサージしてもいいですか?」


そう言うと、…まあ、マッサージなら…、と了承してくれた。


「変な訊き方するなよ…。ん」


肩に触らせてもらって、ぐりぐりと肩を揉んだ。かなり凝っていて、気持ちいいのか時折ビクッとしながらも体を預けてくれている。


「…も、いい…。誰が見るかわかんねえし、」


「じゃあ今夜、続きしてもいいですか?」


とろ、とした顔のまま光島さんが体を起こす。…別に変な気はなかったんだけど、なんかちょっとそういう気持ちになっちゃったかもしれない。


「や、やらしい感じで言うな!…でもまあ、お願い、したい…」


約一週間会っていなかったのだ。光島さんもあんまり人には会わなかったのだろうか?


 今年初めてが俺だったらいーな、と思いながら、俺は席に座ったのだった。




◇◇◇




 不純な気持ちが昔からなかったと言えば嘘になる。と言ってもちょっとドキドキしたとか、そういう感じだけどね。


 隣で寝ている、朝日でキラキラしている、黒髪に手を滑らせる。さらさらの柔らかい髪が愛おしくて撫でていたら、光島さんが身じろぎをした。


 …わ、起こしちゃった?


 もぞ。


 ちょっと慌てる俺の胸に光島さんが額を当てて、また寝息を立て始める。存分に撫で撫でしていいってことだろうか。かわいい。


 それで、よくあることだと言われればそれまでだけれど。光島さんは俺の教育係だった。


 憧れだったこの会社に入社して、緊張して道に迷った俺を案内してくれたのが光島さんだ。


 声をかけたら、一緒に走ってくれて、おかげで間に合った。ぱっと見の印象は怖かったけど、いい人だと思ったのはそれが最初だ。それで教育係だと言われてびっくりしたのだった。


 商談で失敗しかけて落ち込んでた時に、言葉少なに慰めてくれたのも光島さんだ。


 その時にもう、恋に落ちていたのかもしれない。変な方向に妄想がいくことはなかったにせよ、かっこいいなと思って見ることは何度もあった。


 その人が、今、俺の腕の中にいる。


 体を預けて、静かに寝息を立てているその顔も、体も、声も性格も。


 全部全部、大好きだ。





 

実はかなり前から光島さんが好きだった、一途なポンコツわんこの由良でした。


とてもひどい投稿頻度で申し訳ないです…。

これからも続けてはいきますので読んでいただけたら嬉しいです

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