第六章〜結果
またまた 書かせていただきました。よろしくお読みになっていただけましたら幸いです。
「どうやら結果はオレが報告するまでもなく、憶えてそうだな。そうなんどろう?勿体ぶるなよ。茶番は嫌いなんだ」
過去の俺も散々な物言いである。
俺は呆れ果てたように、
「先に言えよ。もしかしたら過去を変えられたかもしれないんだぜ。」
「そんなことねえよ。メンドクセーからお前が憶えてる過去を言ってみろよ。本人の目の前で告白するのって結構恥ずかしいのだぞ」
「そんなものか。そうかもな」
溜息をついた。そんなものなのだろうか?いや、そうかもしれない。俺は諦めることにした。未来人である俺の方から口を開くことにした。
「そうだ。そうだつたよな。過去の俺、つまりは君は、放課後に美希ちゃんの前に躍り出たんだったよな。わざざわざめだつようにキザなボーズまでつけてな。ひゅー、と口笛でも吹くかのような意気込みをもって、な」
俺は口笛を吹いてやった。と、
「そうだ。その通り。恥ずかしながら」
「ところが・・・」
「ところが」
過去の俺も調子を合わせてくる。
「呆気なくも、無慈悲にも俺は黙殺されるんだ。完全なる無視という形で」
俺は言う。と、過去の俺は、
「そうだ。そこまでは過去は変化してないようだな」
「ああ。やっぱり酷い目に遭ってきたというわけなんだな。それで?その後どえした?まさかいきなり襲ってはないだろうな?」
不吉な予感に囚われたのだ。
が、過去俺は首を横に振った。
「心配するな。そこまで無鉄砲ではない。お前にもわかぅているのだろう。そのまま逃げて帰ってきたさ。あまりにショックだったからさ。耐えられなかった。その場に留まるのは」
過去俺はひと呼吸置いてから続けた。
「彼女わなんて呟いたとおもう?まあ憶えてるだろうが。ダサッ、だとさ。オレはダサいとよ。それはこの服と髪型を選んだお前のせいだぜ」
「待てよ。それって、俺の所為ってことになるのかな。本当に?俺の所為なのか?」
思わず問い返していた。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。