04
う~ん何かいいアイデアは無いものか?、と考え取り敢えず俺の情報を、
もっと聞こうと訪ねることにした。
「あのですね、取り敢えず俺の情報をもっと詳しく教えてくれませんか?、
それを含めて検討したいです」と言って聞いたのだが、
それは酷い歴史だった、まず文化
どの人の国でも異人種は奴隷以外おらず討伐対象レベルの
嫌われようだとかそして技術レベルは剣と魔法と弓が主流だが、
精々投石機が登場した時代レベルらしい、
その中でも特に酷いのが、
(国家が獣人を物の用に使い捨てると言う体勢なこと)だそうで、
地球の旧時代の人名軽視と同様に戦争は大体が、獣人を先頭に立てて、
いきなり襲ってきて攻城戦か、
広い荒野での大規模戦での先頭を歩ませられる程だそうだが、
その戦争それ自体が戦争のし過ぎで獣人が少なくなった為に、
その戦争の資源としていた獣人が減り、
結果戦争自体も最近は少なくなりつつ有るらしい、
何処の国も自国民の被害が多すぎれば信頼を失って、
王族の発言力が低下するだろうとの事で、
近年は各地での突発的な少数による進行と防戦が頻発してるだけだそうだ、
ただし他国とは違い、自国内での内乱的な攻撃は
数年に一回一気に起きているそうで、その間に各地の異人種間で手を組んで、
人間の居ない地域で国家が成立し、
現在は対立する人対獣人系の争いに変わって来てる時代だそうだ、
「しかしな、日用品は良いけどそれ以外の武器を買いに俺が国を出て、
他国で武器を買うとかかなり無理があるな、
まず第一に他国に行くだけの金が無い、第二に他国の言葉が話せないんだ、
だから信用される気がしない、
最後に金を持ってても武器を買う相手から襲われる気がする」
と俺が言うと年配のエルフ女性が笑って言った、
「そんなの簡単よ、
まず今は私達と話してるのは貴方にオディリーが渡した、
知識の指輪がそれをしてるおかげよ、
指輪の力で精霊がお互いの言語を理解して、
翻訳して話せるようにしてくれる知識ずきの精霊の御力を、
その指輪が精霊の好きな魔力を出してて、いわば食事と交換って感じね、
それに私達エルフは、敵対する相手を怖がらせる為の姿を変化を出来る、
幻惑の魔道具も持ってるわ、
貴方が他国にさえ行ければそれを使って買って来れるでしょう?
幻惑の魔道具を貸してもいいわよ」
と先程まで笑ってて、
すごく純粋だったエルフの女性が凄く交渉上手なやり手に見えた、
これは勝てないだろう。
それに幻惑の魔道具が有れば見た目とか誤魔化せるのか、
それに言葉が通じればどこからでも買える?、凄いな、
と俺は正直思った、それから俺を連れた彼らは、
獣人の住む集落に戻り俺は仮の客人扱いで、
集落の中心の長の部屋?で話しを聞いた。
集まったのは、エルフの女性とエルフ王子オディリーと、
その護衛2人と獣人の護衛2人と長老だ、そこで話を聞いたが、
この世界の大陸「アルトワ大陸」で俺たちが今いる場所が、
南側の西の端っこで残念ながら塩の取れる海が無い地域の端っこらしく、
ここは獣人たちを含む、
逃げ延びた種族がエルフの森と知らずに逃げのんだ場所で、
周囲を山に囲まれたまれた逃げ場のない地域だそうだ。
唯一出られる方角の東側は人間の住む王国の方角だという、
獣人達は北で2国と連合化した共和国を1国持っているが、
国としては神奈川県並に小さいらしく、
其処に逃げ込もうとココの猫獣人達が逃げる為にココに来たらしい、
つまり南側は険しい山だが抜けられれば、
獣人の国らしく猫獣人達は其処へ逃げたいらしい
だが、その山は魔獣の闊歩する、
いわゆる管理者の居ない未到達地扱いの険しい山々が有り、
東側は[ツェーゲローデ帝国]と言う、
人の中でも貴族が神である皇帝を支えると自称する、
市民を奴隷並みに叩く、人の帝国が有るらしく、
ヤバい国らしい、
だから見つからないようにできる限り北に逃げたいと言ってる。
「という訳でな、我ら獣人は帝国に捕まること無く北に逃げたいのだ」
と言われた、
聞けば帝国は完全な皇帝政治で貴族が、
獣人は奴隷か殺す対象だと言われているらしく、
子供時代から獣人は悪魔の使いと習うのだとか碌でもない国だ。
そして西側は[エッジシュタイン公国]と言いこっちは比較的穏健派だが、
教会がある所為でこちらも獣人は差別対象であり、
物の売り買いは隠れてする闇取引だけだが有るそうだ、
でないと塩が買えず死ぬ、との事で、
ココにいる人達全員が周辺の小国も獣人に非協力的なので、
裏取引で塩を手に入れてるが、それも限界が近いそうだ、
唯一小国のドマーニ国が魔獣の革を買い取ってくれる程度だが、
最近値上がりが酷くもう次は買えない程だと言うし、
更に今後は冬で死ぬ可能性が凄く高いらしい、
そして、ここの世界の人間の国が何故攻めて来ないか?と聞けば、
攻めないのは単にこれから冬なのと、戦争に借り出せる獣人が居ないから、
という2点だけの酷い理由だそうだ、
そして魔法、これはこの星に生まれた物なら誰でも持ってて、
人間は5歳の審議の日と言う日が来ると、教会でギフトを受け取り、
そのギフトに関連する魔法が特に優れるので、
その方面で生きていくしか無く様々な悲劇や喜劇が在るらしい、
そしてそれはエルフも獣人にも在るのだが、この南の地域では
大昔獣人たちの崇拝してた神を祀る教会を敵にした人の教会によって、
獣人の教会の宝玉と言う、ギフトを定着させる宝玉が持ち去られて
戦争になり現在では宝玉が無いので、
獣人にどのようなギフト持ちが居るかさえ分からない状態だそうだ、
そして、唯一その鑑定が出来るのが、
俺の目の前に居るエルフの女性たった、
彼女一人がこの辺りで一人[鑑定]スキルと言う力だけで、
女性はこの周辺をまとめる南エルフ族バジャ族の女王にまで為った、
過去があるそうだ。
「どうだ?この話で、俺らがどれだけ虐げられてるかわかるだろう?」
とキジトラ系の猫獣人で屈強な護衛で猫獣人のダラーニャが言う。
「ああ、酷いな、それでバカにして居ない真面目な質問だけど、
この世界ってエルフと猫獣人以外の獣人って居るの?、
例えば強い牛系とか、い・・狼系とかさぁ?」と聞くと、
ダラーニャは以外と良い奴で答えてくれた、
「犬って・・まあ居るけど大半が人に捕まっててほぼ絶滅寸前だな、
特に大柄な種族は狙われてるね、今この森に逃げて来てるのは、
小柄なネズミからうさぎ系、等の小型種の奴らと、
人種とかけ離れた見た目の種だけだな」と言い、
エルフの女性と周囲の獣人達も悲壮感を出しながら、
「絶滅と言えば、逃げ延びた俺ら猫獣人は、誤魔化しで住んでる地下では
他の種族が仮の集落を作ってるが、
問題はエルフ族さ、エルフは土の下では生きて行けねえ、
だから逃げたくても全員で逃げられないのさ、
だから定期的に思い出したように人族はエルフ狩りに来るんだ、
だから俺らも、獣人達と同じで数が少なくてね」と言い、
エルフも「他にも各地に逃げ延びたりしてる種族も居るけど、
殆どは別大陸に逃げてるさ、そしてこの大陸で一番悪いのは人族よ、
昔ぁし~隣の大陸に自分たちこそ一番魔術使える種族だって、
黒い肌の種族が居たけど、
その種族の王と為った男が神の力を右目に封印してるって言う奴で、
俺たちこそ魔法の種族だから魔族って、
言い出した砂漠に住む不思議な種族が国を作って住んでてね、
それらが纏まって長い年月も掛けずに、
一気にこっちの大陸まで攻め込んで来たんで、
我々の大陸に住んでた種族一丸となって反撃したんだが、
突然現れたのが勇者でね、
その男が一番最後に魔族の王を打倒したのが人間種だったって、
戦後に突然そんな事実無いのに人族が言い出したんだよ、
結果としてそれは大多数の人間に浸透してってね、
それ以外の種族は魔族の仲間だって急に掌返しで人族の教会が、
そう言い出して国を動かして以来、教会の指示で動いた、
人間の軍に私らやその他の種族は別の神を信仰してたけど、
根こそぎ襲われてね、
先まで居た其処の教会の宝玉も持ち去られて失い、
それから我々他の獣人や様々な種族はギフトも得られ無いし、
私は鑑定で彼らのギフトを理解っても、
その相手が宝玉が無い所為で使えないと意味が無いでしょ?、
だから衰退の一途なのよと言い、怒ってる、
そして私はエルフの前女王で名前は[エリンマンティーヌ]って言ってね、
今度からエリーと呼んでいいわよ、但し、これからはエリー師匠ね」
と笑顔で凄まれた、
「つまり俺も、そのギフトが使えないと?」と聞くと、
「それはエルフだけが使える特別な裏技で、
一応エルフと人族の貴方も何とか出来るのだけど、
ただ相性の悪い獣人の種族には聞かないのよこの裏技、
だから様々な部族が滅んで言ったわ」
と悲しそうにいうクレー師匠、
「ふん、人間がギフトを使うなど危険過ぎるわ!」
と怒ってる王子にエリー師匠は
「そう怒る物でも無いわよ?
まあ貴方の名前をオディリーとした私が悪いのだけれど、
本当に申し訳ないわ、だって女名前だものね、
まあ名付けた後まで女の子だって聞いていたし、
私が男の子だって知らなかったのが原因なのだけどね」
とエリー師匠が言って笑ってて王子は真っ赤な顔で怒ってるが、
怒りのぶつけ所が無くて我慢してる、
俺はそれを無視して聞いた、
「質問ですが、日用品は必要だけど手に入らないと言いましたが、
それを諦めるほど危険なのですか?武器が必要とするほどですか?」
と俺が聞くと、
言うと全員が悩んでいたがやはりクレー師匠はあっさり言ってくれた
「それがね、私らエルフが精霊魔法と裏技でギフトが使えるでしょ、
人族からそれで獣人たちを匿ったって隣国、
エッジシュタイン公国の教会が最近までは国王が穏健というか、
我々との対立を避けたい派で軍を出さないと言ってたんだけど、
最近教会偉いのが変わって過激な奴らが遂に沢山の信者から寄付で、
集めた金でゴロツキから冒険者崩れまで集めてるって、
風の精霊が教えてくれたの、
だから今は出来るだけ早く武器が要るわ」
と言うので俺は聞く、
「聞きますが、この世界の武器は剣と魔法?と弓だけですか?
他に鎧を貫く様な弓系の武器とか?木壁以外の戦術とか?」
と聞くが王子は怒って、
「それ以外に何が在る?有っても精々斧やハンマーの類だ!、
魔族が使った大鎌は無いし斧は1本しか無いぞ?」
と半ば怒って教えてくれた、
「それですが、俺の世界には国が管理していますが、
一瞬で人を殺せる武器が山のように有ります、
ただ何せ武器禁止な国を経由して帰って来ないと行けませんから、
それはやはり海外でしか手にはらなくて、
どうにもギフトを持ってても大量に持って帰って来れないと思い、
どうしたら良いかと考え中でして」と言うと、
「それなのだけど、
海外に言って買って帰って来るまで貴方なら何日掛かるかしら?
というのも、こっちにはマジックバックが在るさ、
大きさは大体大カバンで家が10軒重さは制限なしで更に時間も、
関係なしさ、
そして指定者以外は使えない保護付きだよ、
まあ軽く数年分の塩が入るほどの大きい異収納を誇るバックを、
私は持ってる、
それを持って言って食料や生活用品と武器を買って入れて来れば、
持って来れるだろ?、登録もしてやるから買って来な、
それに言語は指輪で話せるし私が貸す幻惑の魔術具のネックレスで、
貴方をどのような人物にも相手に思わせる事が出来るし、
これで買ってこれるでしょ?」
と言うが「それって本当に俺の世界で通用するのかって言う、
疑問が1つと買うためのお金が無いです、それだけの武器を買うとなれば、
かなり違法な国に行って金とかを売って武器を買わないと行けないし、
逆に襲われるかも知れないから懐柔する手筈には、
それ相当の時間がかかるだろうし」
と言うと、
猫獣人の方々がその件の根本的な話について口々に言い出した、
「それなんだけど、取り敢えず刃物がたくさん有れば良いんだ、
というのも敵対視してる教会が集めた集団は、大体今回で6千人程度だ、
俺らで一人頭3人は殺れる、だが刃物が酷く不足しててな、
近日で来るのは多分、来週1回来て今年は今回で最後だろう、
何せ人も俺らも畑で収穫して食っていかないと戦う前に餓死してしまうからな、
だからまあ今から冬だから来年の農作業後である来年の秋までは、
来週来る戦いで今年は終わりだろう、奴ら人族は冬のその前に、
俺らを弱めて於けば冬の間に死んで減るだろうと思ってるのさ」
と教えてくれる、
そこで俺は言う「では食料がいりますね、それと農作物の種とか、
所謂植える元ですねそれに簡易の金属や武器ですか、
わかりました買ってきましょう、ですがお金がなくては買えません、
正直私の国は金の動くも監視されてまして大金となる金や宝石類は
一気には売れないでしょう」と自分で言いつつ、
「はぁ」とため息を付いてると、
師匠が「まあ其処はギフトの開放だよね、言ったでしょう裏技、
でギフトの固定が出来て一般魔法も使えるようになれば、
何とかなるでしょ!それにこのエルフの街には金なら幾らでもあるわ、
実はここは金山もあるのよ~、
だからこそあの忌々しい人族の教会が狙ってるのだけれども」
と言い黒い笑顔を崩さないエリー師匠は、俺たちはエルフの街に向かった。
俺をエルフの街に連れて来た集団を見た門番は驚いていたが、
手出しで見ない様子だった、
まあ王子とか要るしね、
街に入る入口から中の周囲までエルフと少数の獣人が要るが
全部猫獣人だけだ、
そして全員が俺を見て凄く怒ってるが手を出せないという感じで見ている、
しっかり周囲の人達が誰か確認してて、
俺一人だから捕まったのだろう程度で手を出さないらしい、
俺はその時街を見てたが、そのエルフの街とは、
正に巨木の森林の間にある街だった、
清潔では在るが逆に言えば素朴で木の製品以外何も無い街だった、
周囲もそれほど差し迫った不安は無さそうでは在るが、
だからと言っても、何もない状況には違いない、
「さあさあ説明も大体終わったし、
貴方が本当に別の世界から来た人だとも分かった、
本当にこの世界の事を何も知ら無い事が大過ぎるよの貴方、
だから安心して任せられる、
何せこっちの人とは違うんだもの、ただ今後裏切るとも解らないから、
良いものあげるわ」
と言って急に凄くヤバそうな顔になったエリー師匠が、
「ngahguioawhtfuirghaw」と精霊語らしい呪文を唱えた瞬間、
俺の手の肘近くに不思議な入れ墨風な模様が浮かんだ。
「さあ、これで良い、
今からエルフの街で裏技や私のマジックバックとお金ね金で良いかしら、
魔法具も持ってきましょう、さあ行きますよ~」
と年齢不詳のエリー師匠に言われて、
俺たちは街を抜けて少しだけ豪華な建物が森の中に立ってて其処に入るが、
どう見ても巨大な木の切り株に見える、「ココは?」と聞く俺に、
エリー師匠は「ああ、ココは古い木の切り株で作った、
エルフ的な神殿と考えれば良い、
本当はあのお前さんが出てきた神代の神殿が良いのだろうけど、
彼処はエルフには居づらいからね、良いかい?、
さっきから言ってる裏技ってのは、
要はエルフの精霊魔法である[風の精霊]に頼んで、
人族のいる場所に在る宝玉に、
エルフとかをその宝玉と遠隔で繋げて魔力を固定する方法でね、
残念ながら獣人は精霊との相性が悪いらしくてやはり無理でね、
その点、人族は楽だね、
まあ逆に雑多で何にでも合うというのが早いんだけどね、さあやるよ!」
「jtgioajfgioaoitfgap!jg~!aiotgfiopawjtfgmaw
ekltgjikawhtgioaiotfga!」
と精霊言語では無さそうな言葉では無いらしい綺麗な声で何かを歌うと、
急に何もないデカい木の切り株の内部で風が吹き上がって行き、
天井付近の切り株の隙間から、
風が巻き上がって、遂には俺の体も巻き込んで風が竜巻を形成した、
と次の瞬間、
俺の体が光った、
それは凄く黄色い光で、驚くと、一気にその光は消えた、
それと同時に風も消えた、
「さあ、アンタはこれで人族の教会の宝玉と繋がって、
神から受け取った魔法の固定が終わったよ、
まあ、固定具のことを人族は今でも神の力を授かれる宝玉だ!
と言い続けてるんだけどね、さて、
これでアンタは魔法が使える様になったよ、さて鑑定してみるかね、
…ほうほう、こりゃ面白ね、そう思うだろ?オディリー」と言うと
「ええお祖母様、凄く変わった人族ですね、レベル1で魔力力が、
既に5千とか普通じゃないですし、基本魔法が土魔法で、
スキルはマンホールとかいう聞いたことも無い不思議はものですし、
職業・探索者ってそのままですね?」
オディリー王子も護衛で部下の2人も驚いてる、
というか全員が驚いてるらしい「俺ってそれほど変わってるのですか師匠?」
とエリー師匠と言えと言われてる、この中で一番偉そうな人物に話を振ると、
「そりゃそうさ、さてどうかな?と渡されたのは石版で、
何でもステータスが解るらしい、そこで早速俺自身のを見てみると、
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職業 :調査員(探索者)
LEVEL 1 (New!精霊の呪!)
MP : 50000/50000
魔法 土魔法(限定)
固有スキル [マンホール] LV・1[精霊の変化] [縮尺変化] LV・1、
[運] 23/50
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となってるわね、うん、上手く言ったわ~ねぇ~みんな
まあ、分からないスキルも有るけど上手く行ったわ、
ココまで上手くいく人ふつう居ないわよ、
異世界からの召喚されると聞く勇者でも同じ出身の魔王も、
一応全魔法属性だったけど、それでも魔力量が最初から5万とかは、
無かったわね、
魔力値だけで言えば貴方は世界一レベルね、
だけどそもそも、最初のレベル1で勇者は話では100とかその程度、
魔王あれは基本魔族の世界で召喚された物が、
国を起こすと言った時でも2千位しか魔力を持ってなかったって話だし、
すごいわねえぇ~、
私が見た招かれ人って魔王が最後の頃でレベル71で、
HPが7万8千だったから、
それに近い量よ、あんたは招かれ人としてはかなり変わってるね、
そして我々の願いは上手く成就しそうだわ」と言われた。
「ええとエリー師匠?今の話しじゃ俺は魔力は凄いけど、土魔法限定で、
更に呪われた的な話が出てその後魔王や勇者を知ってるような、
言い方ですけど…?」と聞いてみると王子が笑いながら、
「はは、そりゃお祖母様はぐふッ」とエリー師匠をお祖母様呼びした、
瞬間、口を抓まれて上下に潰れたくの字になってる、
「あんた、最初はうっかり言い忘れたけどね、
この!ピッチ!ピチなっ!お肌である私に向かって、
おばあさま?、確かにアタシはアンタの祖母だよ、けどねえぇ、
それだけだろう?子供だから許すけど言って良いことと悪いことが有るよ!
今度からはエリン様とか言いなさい良いわね!!」
と物凄く激怒りな顔で言う、もうその顔は悪魔っぽく見えます、
と思いつつ、俺は敢えて今のうちに聞く事にした、
「あの、エリー師匠って只のエルフって訳じゃ無さそうですよね?
だって勇者とか魔王とか知ってるし~師匠は年齢いくつですか?、
今後は言いませんので参考までに教えてください、
その代わり後で我が国の最高品質な化粧品や乳液とか買ってきますから」
と言い切った時には既に俺の顔の前まで顔を近づけて笑顔で笑っている、
うん、これぞ正真正銘の威嚇だ、と思った時エリー師匠は言った、
「それって何?」と聞くので俺は言う
「エリンマンティーヌさま、分子って知ってます?、
生き物も細かくしていくと肉片から更に小さくて、
細胞って言う生き物の欠片になります、
つまり細胞とは一欠片の更に小さいものと考えて下さい、
それ程の小ささと言う物を皆持ってます、
それに作用する程小さいサイズの事に干渉する事を、
細胞に効くとか効かないとか言います、
つまりお肌の毛穴より小さいサイズの粒を分子と仮定して、
それを含んだ化粧品は肌の壁を越えて
染み込んで来ます、水が砂を通って来るのと同じ事で、
その代わりで体に良い化粧品が肌を通って
汚れ取りの薬品で顔や体まで綺麗にしたり、
それらが終わった後に付ける皮膚に作用する化粧品が
ウチの国では女性のために盛んに作られてまして、
先程までそれらを持ち込めば師匠ならこちらで複製出来るのでは?、
とか考えてましたが~
師匠と呼べと言う方が正しい情報を教えてくれないのでは買って来れませんね」
と俺も笑顔で、言ってやる、元は只の配管工だが、
こう見えても専門的な学校で分子学とか学んでる、
まあ、物質の構造や地下でかかる圧力とか学んだが、その流れで配管工だ、
人生は学歴だけでは無いとその後学んだが、その事を言うと、
師匠となるらしい眼の前の方が怒った顔だが、
化粧品にすごく興味が在るらしくどうするか悩んでいる、
だが顔は俺の目の前だ、
正直、この世界とかなら直ぐに殺せる距離だろうし何されるの?、
と怖い気持ちで居ると
「解った!」の一言で笑顔で言い放った、
「私はこう見えてハイエルフでな~寿命は大体万の単位だ、
だから千年前の勇者と魔王の戦いも知っているし、
人間と獣人が仲良く住んで居た時代も知ってる、
そしてここの族長を務める、娘の母で有り、この子の祖母だ、
他に聞くことは?」と目をランランとさせて、
自分の事などどうでも良いと言う言い方で言って来る、
「その召喚者って方々は帰れたのですか?」と俺は聞くと、
あっさりこの20代にも30代にも見えるが、
年を取って狡猾に成ったような、
不思議な美人は言い放った、
「無理!、召喚術は簡単に言うと呼ぶことつまり無理やり連れてくるから、
こっちに現れた時点でこの世界の理で呼ばれた者と、
この世界に指定されちまう、だから帰れない、だが、
お前は召喚されたんじゃ無くて、
探索者と成ってる、つまり神は、この世界を調べる事を許可した、
お前はいわば神から見れば、
この世界を調べる為に来た迷惑な客みたいな扱いだろうね、
だから帰ることも出来るだろうさ」と言うので更に聞く
「では召喚者が銃とか火薬とかを持ち込んだ事はありますか?」と聞くと
「在るよ、大昔にね、ただねこの星が何故未だに剣と魔法でやってるか、
知れば分かるけどね簡単にいえば、人はそれを沢山作って使い過ぎて、
一度全滅寸前まで云ったって話さだから方法が残ってないと言うか、
神が怒って反省しろって神罰の光の柱を下ろしたら、
人が自らの恐怖でその知識消したんだ、怖すぎてね、
それに我々エルフは当時、
火薬?それを魔法で超えるって張り切ってて興味無かったからね、
結果は知らないのさ、まさかココまで追い込まれるとか
思ってなかったからねでもアンタがこの世界に来て、
そっちの世界と行き来できるってんなら、
それを使ってでも生きろってこの世界が言ってるんだろうさ、
だから私は流れに乗って生きるだけさねさあ、分かったろ?」
と言いながら、背負えるタイプの皮カバンを持って来た、
焦げ茶色の皮で作られた素朴に見える形だが、
凄く綺麗に手入れされてるらしくて油でツヤが出てる皮だった、
「これがマジックバックさ、そしてこっちが」と持ってきたのが、
ブルーの色水晶を金で加工したイヤリングみたいな物だった、
「これが幻惑の魔術具のイヤリングだ、
付けると持ち主の意思以外では見えないし外せない、
更に幻惑を掛けたいと思えば何だって効くよ」
と差し出されたので付けてから、
持ってたスマホのカメラで撮影してみる、
「パシャ」と音がして、撮影された俺の顔は水に溶けた油のように
揺らめいてしっかり写って無かったので、今度は顔認識アプリを、
起動して認識させて見るとホントに意思次第で、
認識したりしなかったりと不思議と俺の思念的ななにか意思で、
効果が出るのだと知った、「凄いです師匠」と言うと
「だろう!どっちも同じく凄いだろ何せウチのエルフが族と呼ばれる程に、
小さくなる前の国家だった時の作品さ、
さあ後は金を狩りに行くかね、さあ皆付いて来な」
と言うエリー師匠の後ろでは王子や部下獣人たちも俺と師匠の話は、
聞いてたが口々に「分子ってなんだ?」とか
「勇者とか魔王って伝説の?」
「そうだろ?おとぎ話で滅びたって聞くあの話に出てくる?」
と口々に話してるがどうやら話についてこれない様子で、
俺はホントに召喚ではなくて良かったと凄く喜んでいるのだが、
それは皆獣人とエルフなので分かるらしく、
何喜んでるんだ?と不信顔で俺を見てる、
歩きながら師匠が言うには、
「もうこの世界は、「これ以上はだめだ、」って思ったんだろうねえ、
でなきゃ禁忌に成って千年後のこの時代に銃や砲とかの武器を、
買って来れそうなスキルとかを持つ人物が、
そんな偶然に来て更に偶然にこの時代に現れるとかありえないだろう?」
と言いながら笑って最後にこう言った、
「これから金を渡すけど、良いかいこの後魔法も教えるけどね、
必ず化粧品は買って帰って来るんだよ!」と念押しされた、
凄いね化粧品に執着してしまうエルフって、
俺なん年、買いに行かされるんだろうと少し怖い考えになりつつも、
山に向かった。