世界中にダンジョンができた・・・らしい
23:56執筆完了。
やったぞ一日で2000文字近くを書き上げたぞ!
( ;꒳; )
『ガラガラ』
「・・・見たところ欠席者はなし。おはよう」
「「「「おはようございます」」」」
「よし。俺の名前は渡邉英二。苗字のわたなべは辺りのべでは無く旧字体の・・・こういったものだ。渡邉先生でも、英二先生でも好きに呼んでくれ」
セラと話している間にどうやら時間になったようだ。前の扉が開く音がしたので前を向くとスーツ姿の大人・・・担任の先生が入ってきた。
ちなみになぜ前の扉の音で先生が来たとわかったかと言うと、下駄箱から上がれる階段は東側にあり、職員室から繋がる渡り廊下は西側にあり、教室の前方――――机の向き的に――――は西側だからだ。
と、どうでもいいことを考えていないで・・・渡邉英二先生もとい渡邉先生が空中投影した邉を見る。
中学校に渡辺は数人いたけどこの渡邉は初めて見るな。世間は広い、ってやつだな。・・・違うけど。
それにしても空中投影はやっぱり便利だよなぁ。
『オーグメンテッドフォン』略して『オーグフォン』
2028年に初期型が登場したもので、特殊な医療技術等―――余り詳しくないのであってるか分からないが――――によって身体の神経等と繋いだチップのようなものとワイヤレス通信をする時計型の機械だ。
そしてこれの凄いところが、身体―――時計と重なるようにするので腕だが―――に埋め込まれたチップは身体の一部として機能していて、視覚情報・聴覚情報等にも作用するため、過去に存在した携帯電話のように機器から音が出るのではなく直接音が聞こえるようになっている。そして逆もまた然りということで、思考操作・思考会話などもできるため、一時期通話の初めに『もしもし』ではなく『聞こえますか?今あなたの脳内に直接話しかけています』というのが流行ったとか流行ってないとか。
ちなみに初期型が発売された当初はとても高価で買う人と言ったら高年収の人や1部のオタクくらいだった。何故オタク?と思うかもしれないが、二次元のキャラを直接見れるとなったら・・・ねぇ。
まぁ今現在は世界的に見ても持ってない人が居ないくらい普及しているが。
『――――だ。・・・そろそろ時間だな。今から式の動き方を説明するぞ。ぼーっとしていて聞き逃すなよ』
っと危ない危ない。オーグフォンのことに思考がいっちゃって先生の話聞いていなかった。まぁ今までしていたのは自己紹介の続きっぽいから良かったけど、さっき式の流れを説明してたらやばかったな。
先生の話を真面目に聞くとするか。
「えー、お前らも知っていると思うが、この後俺が先導して体育館に向かうんだが、席の配置は横に4人ずつ俺が通った道の左を奥に1番から番号順に座って行ってくれ。んで、退場は俺が立ったら同時に席を立ってくれ。そして最初と同じように1番から番号順で俺に着いてきてくれ」
なるほど。俺の出席番号は・・・10番なので3列目の左から2番目か。まぁ普通に前の人について行けばいい感じかな。
「それと、式の後についても話しておくぞ。式が終わったらこの教室に戻ってくる。その後先生は1度教室から出ていくが勝手に帰るなよ。クラス写真を撮った後に個人写真もとるからな。その個人写真が生徒手帳に使われるから、帰ると大変なことになるからな」
写真・・・写真かぁ。そういえば生徒手帳とかも貰ってなかったな。今日写真を撮るってことは貰えるのはいつになるんだろうか。生徒手帳って身分証明に使ったりするからなぁ。オーグフォンで認証ができない時に高校生って証明するために早めに欲しいところだが。
「もう9時になるな。よしお前ら廊下にな『済まない我が民たちよ』らべ?」
『私は仲間たちと奴らを押さえ込んでいた。しかし「お前らの反応からしてこれが聞こえてるのは俺だけではないっぽいな」長期に渡る防衛で奴らの抵抗を許し奴らの力を流すこ「移動は一旦やめだ、もしかしたら何らかのトラブルがあったのかもしれないから俺は職員室に確認を取ってくる」とを許してしまった』
先生が廊下に並んで入学式に向かうにを指示しているタイミングでよく分からん校内放送が流れ始めた。
俺たち生徒は入学手続きの中でオーグフォンの部分的ハッキングの許可をしている。これはオーグフォンが完全に普及し、ADウイルスの影響で集合が出来なくなった去年から学校に導入されたものだ。
このハッキングとは一方的に映像やテキスト等を先生など学校が生徒の画面に表示したり、学校が許可している機能以外の使用を禁止すると言ったものだ。
ちなみに当たり前だがこのハッキングを悪利用して生徒に大して問題を起こした場合は通常よりかなり重い罪を負うらしい。
それにしてもこの放送はなんだろうか。新しい入学式のイベント的なものなのか、それとも演劇部みたいな部活の部員募集か。
・・・まぁ大人しく聞いていたら分かるか。
『その際我々はほとんどの力を消耗してしまい現状維持しか出来ない状態となってしまった。だがこのままだと民たちが全員死んでしまう。そこで我々は全員の力を合わせ、奴らの力を収束しやすいように指向性を持たせた。それと合わせて※※を与えた。奴らの力を乗り越えその身の糧とする力を』
『恐らくだが力が収束した場は※※・・・では伝わらないか、民たちに伝わる言葉で言うと空間が捻じ曲がったり異界となったりして・・・ダンジョン、ダンジョンとなるだろう』
『我々の不手際で申し訳ないのだが、世界中に現れるであろうダンジョンを制覇し来たる厄災に備えてくれ。期待しているぞ―――』
放送が止まった。だが最後にどの部活かも言っていなかったな。やはり入学式のイベントか何かなのだろうか。
まぁそのうち先生も戻って来るだろ。それか何か進展があるだろうし大人しく待って『―――グラン―――グラン―』
「なっ、地震!?」
急に大きな揺れ。至る所から悲鳴が聞こえてくる。
「セラ!とりあえず机の下!」
俺がそう言うと、俺やセラだけでなく至る所から椅子を引く音が聞こえてくる。
先程の奇妙な放送の後、急に起こった大きな地震。
これはあの放送の内容が真実であると俺に思わせた。
2032年です。このくらいならこんな技術あってもいいよね。
もっと発展してそうな気もするけど。
時間が無いから予備知識的なのは今回はなしで。
次話からダンジョン攻略等に入る予定。
続きはよ。って思ったりこの作品の続きが気になると思っていただいたらブックマークよろしくお願いしますm(_ _)m
評価はまだできる段階でないから大丈夫