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短編

月の狼のお気に入り

作者: 鳥飼泰

とある山の頂上に、月の狼ガルムの巣はある。

月の狼は、気に入ったものを巣に持ち帰り、しまいこんでしまう習性があった。

ガルムは先日、人間の娘ハティを気に入って持ち帰った。本能に従って大事にしまいこみ、決して外に出そうとはしない。人間が月の狼に逆らうことなどできないから、ハティは大人しくガルムの巣で暮らしている。




三の月、木の日。

ガルムが出かけてしまったので、ハティは巣の中を散歩していた。

巣の中といっても、山の頂上の見渡す限りがすべて含まれているので、相当に広い。どこまでが巣なのかも分からないくらいに広い。その中を散歩していれば、巣の中から出してもらえないハティも運動不足になることはないだろう。そう考えて、こうして暇になればその辺りを歩き回るようにしているのだ。


「あら?」


だが気がつけば、山の頂上とは思えないような森の中にハティは立っていた。

辺りを見回しても、見覚えのある景色はない。


「あらあらあら」


ハティは今のところ運動不足にはなっていない。なぜなら、ひどい方向音痴でしばしば巣を抜け出してしまうからだ。

今日も巣を出てしまったことに気づき、困ったなと首を傾げていると、黒い影が飛んで来た。


「ハティ…………」

「まあ、ガルム」


大きな黒い狼が、不機嫌そうな顔をハティに近づけてくる。


「どうして逃げた? 俺はお前が巣から出ることを許してはいないぞ」

「すみません、ガルム。ですが、逃げたわけではないのです。私にも、どうして出てしまったのか分かりません。ただ散歩をしていただけなのに……」


月の狼を怒らせてしまったことが申し訳なく、ハティは項垂れて説明した。この理由を言うのは今回が初めてではない。だが、ハティは本当にただ歩いているだけのつもりで、いつの間に巣を出てしまうのか分からないのだ。


「……だいたい、巣の周りには結界があるはずだぞ。お前はどうして毎回すり抜けていくんだ」

「私にも、さっぱり…………」


ガルムの言う結界の存在にも気づけたためしがなく、ますます申し訳なくなる。

するとガルムが、大きくため息を吐いた。


「もういい。次は気をつけろよ。お前は俺のお気に入りだから、俺の巣に居ないといけない。逃げ出したら殺してしまうぞ」

「はい」


体を低くしたガルムの背に乗せられ、ハティは巣まで連れ帰られた。

その日のガルムは少し不機嫌なままだったが、ハティが一生懸命に毛並みを整えてご奉仕するとなんとか機嫌が直ったようだ。夜にはいつものように一緒に眠ってくれたので、ほっと安堵した。

月の狼は、人間にとって畏れ敬う対象だ。その生態もよく分かっていない。だがハティはすっかりガルムに懐いてしまって、その温かい毛に埋もれていないと、もうぐっすり眠れないのだ。

安堵と嬉しさでその柔らかいお腹にぐりぐりと顔を擦りつければ、ガルムの体が驚いたようにびくりと揺れ、その平和な仕草にハティはくすくすと笑った。




三の月、火の日。

またもやうっかり外に出てしまっていた。ガルムは巣の周りに結界を張っていると言うが、ハティは迷っているうちになぜかそれをすり抜けてしまうらしい。これには月の狼も頭を抱えているので、やはり申し訳なく思う。


だが出てしまったものはもう仕方ないと、のんびり辺りを見回しながら歩いていたハティは、どこからかやって来た太陽の犬に遭遇した。


「あら、かわいい」


にっこり微笑めば、太陽の犬は嬉しそうに尻尾を振り回して飛びついてきた。

太陽の犬は月の狼に憧れている。月の狼の匂いがたっぷりついたハティは、太陽の犬からすれば格好のおもちゃだった。


「ふふ、くすぐったいわ」

「わんわんっ」


おっとりした性格のハティは抵抗することもなく、太陽の犬にされるがまま伸しかかられてしまった。さすがに顔を舐められ始めたあたりで、どうすればいいかしらと困っていると、突然、太陽の犬が体の上から消えた。


「…………なにをしている」


いつにも増して不機嫌そうな声にハティが顔を向ければ、ガルムが太陽の犬を地面に押さえつけていた。どうやら体当たりでハティの上から退けてくれたらしい。

ガルムが大きく口を開けてその肩に噛みつくと、太陽の犬はきゃいんっと悲鳴を上げて去って行った。

今のは痛かっただろうなあとハティが同情していると、振り向いたガルムは、ふんと鼻を鳴らしてハティを巣へ連れ帰った。


体を洗えとすぐに浴室へ放り込まれ、ハティは大人しくひととおり洗って出たが。


「…………駄目だ。洗い方が甘い」


鼻を寄せたガルムが不機嫌そうに呟くと、その姿はみるみる変わり、人間のような見た目になった。真っ黒な髪が、狼のガルムと同じだ。

普段は狼の姿で過ごすことの多いガルムだが、こうして人間の姿になることもできるとハティはもちろん知っている。だが、どうして今その姿になったのだろうかと首を傾げた。


「俺がしっかり洗ってやろう」


ひょいっと抱き上げられて、ハティは再び浴室へ戻ることになった。

人間の姿のガルムには狼の姿と違って器用な指があるから、隅々まで洗われた。その手つきは壊れものを扱うかのように丁寧で、大事に大事にされているような気になった。だがそんなことをされるのは初めてだったハティには衝撃が大きく、かちこちに固まって時が過ぎるのを待つしかできなかった。


浴室から出たガルムは、再びハティに鼻を寄せてすんすんと匂いをかいだ。先ほどとは違い、触れる鼻先は人間のもので、間近に迫った口から吐息が感じられて、ハティはぴくりと震えた。


「よし、消えたな」

「…………なにがですか?」

「駄犬の匂いだ」

「だけん…………」

「お前は俺のお気に入りだから、他の匂いをつけてはいけない。分かったか?」

「はい」


なるほど、太陽の犬に伸しかかられて顔を舐められたのは、良くないことだったらしい。今度からは気をつけなければと、ハティは頷いた。

それからガルムは、匂いをつけ直すのだと言ってぎゅうぎゅうと抱きしめてきた。そのときも人間の姿のままだったので、ハティは少しばかり狼狽えてしまった。


「……なんだ、照れているのか?」

「はい。あの、いつもの狼の姿ではないので……」


頬が熱を持つのを自覚しながらハティが言えば、ガルムがじっと見つめてくる。その瞳は輝く金色で、馴染んだ狼の姿と変わらない。それなのにどうしてか、今はその瞳を見ても落ち着けなかった。


「…………ふうん、人間にはこの姿の方がいいのか」

「え?」

「いや。この姿も俺だから、慣れろ」

「はい…………」


月の狼にそう言われてしまえば、ハティは従うしかない。

けっきょくガルムは、その日は寝台に入っても人間の姿のままだった。まだ匂いをつけ直す作業が続いているのか、毛布の中でハティを抱きしめてガルムは目を閉じてしまった。ガルムと眠るといつもは安心しかなかったのに、その日はどうにもハティの心臓は騒がしかった。




四の月、土の日。

月の狼ヴィトが遊びにやって来た。

浴室で洗われた日からなぜか人間の姿でいることが多くなったガルムも、今は友人と会うので狼の姿をとっている。

初めてヴィトを見たハティは、その灰色の毛並みの美しさにすっかり見惚れてしまっていた。するとその視線が気になったのか、ガルムが席を外した間にヴィトが寄って来た。


「ふうん。これが今のお気に入りなのね」

「今の?」

「あら、知らないの? わたしたち月の狼は、いちばんのお気に入り以外はころころ変わるのよ」


それはハティには初耳のことだった。てっきり、このままずっとガルムの側に居るのだとばかり思っていたが、どうやら違うらしい。


「……知りませんでした。では、お気に入りではなくなったら、捨てられてしまうのでしょうか?」

「そうするやつもいるけれど、ガルムはそこまで酷いことはしないと思うよ」

「そうですか……。でも、私はとても迷子になりやすいので、捨てられずとも、どこかに置いて行かれただけで簡単に死んでしまいそうです」

「あは、そうなの?」


ヴィトは冗談だと思ったらしく愉快そうに笑うので、ハティは自分がどれほど方向音痴であるかを切々と語った。


「ふふ。お前は面白そうだから、ガルムが要らないというならわたしが引き取ってもいいわよ。どのくらい方向音痴なのか見てみたいわ。その後、わたしが飽きたら人間の街に送ってあげましょう」


ハティの必死さが面白かったのか、ヴィトはそう言った。

優雅に微笑むヴィトをじっと見上げて、この灰色の狼は不思議な安心感があるなと、ハティは思った。灰色の月の狼と一緒に暮らすのも、楽しそうだ。


「じゃあ、そのときはお願いします」

「よし、お願いされた」


ハティが言えば、ヴィトは気負いなく笑った。




四の月、金の日。

今夜は満月。山の頂上から見上げる景色にさえぎるものは何もなく、満ちた月がはっきりと見えた。


「ハティ、今夜はひとりで寝ろ。寝台はいつものところを使え」

「はい」


庭で月を見上げていたところへやって来た黒い狼は、ちらりとハティを見ただけですぐに視線を逸らし、静かに去って行った。

その態度に、微かな違和感があった。そういえば、昨日もガルムはなんだか素っ気なかったような気がするなと思ったところで、ハティは、はっと気づいた。


巣の中をガルムを探して歩き回れば、月の光の入らない部屋にガルムは居た。明かりをつけずに暗いままだが、月の狼には見えているのだろう。

ハティにはぼんやり影が見える程度だが、今から聞くことの内容を考えるとガルムの顔が見えない方がいいかもしれないと、こっそり安堵した。


「ガルム」

「…………どうした?」


ハティが声をかければ、伏していた狼の顔が上がる気配があった。


「あの、…………そろそろ私に飽きました?」

「は?」


ガルムの態度が素っ気なくなったのは、ヴィトが言っていたように、いよいよハティに飽き始めたからではないかと考えたのだ。


「なんだか、ガルムの態度がいつもと違う気がして……」

「……俺にも、気分の浮き沈みくらいはある」


ハティにはそれだけだとは思えず、心の底では納得できなかった。だが、月の狼が言うことだから、反論はしない。


「だいたい、なぜそれで飽きたのかという話になるんだ」

「月の狼は、お気に入りがころころ変わるものだと聞きました」

「…………ヴィトか」


情報源をすぐに察したらしいガルムは、ぐるると喉を鳴らした。その表情は見えないが、不機嫌そうな気配がする。

ヴィトに迷惑がかかってはいけないと思ったハティは、慌てて言葉を付け足した。


「あの、ガルムが飽きたら、ヴィトが引き取ってくれるそうです」

「………………」

「だから、飽きたら言ってくださいね」


いきなり放り出されたら、きっとハティはどこかへ迷い込んで簡単に死んでしまうだろうから。ガルムに飽きられたら、ヴィトに引き取ってもらわなくては。


「……それは、まさかあいつのところへ行きたいということなのか?」


だが、ガルムは答えずに別の質問を口にしたので、ハティは目を瞬いた。


「私が行きたいかどうかではなく、ガルムが行けと言うなら行くだけです」


人間が、月の狼に逆らえるはずもないのだ。


「そうか、では行くな。俺はハティに飽きたりしない」

「はい」


ガルムの素っ気ない態度の理由は不明のままだったが、ひとまずまだハティに飽きてはいないらしいことは分かった。そのことに、ハティはほっとした。





六の月、水の日。

ハティは、もう何度目かも分からない迷子になっていた。

最近では、どうやら逃げ出すつもりはないと理解してくれたガルムから、迷子鈴を持たされるようになっている。これを鳴らせば、どこにいてもガルムへ音色が届くらしい。

それもあって、今日もハティはのんびりと辺りを見ながら歩いていた。


「あら?」


すると、たくさんの実をつけた木を見つけた。どの実も艶々で、美味しそうな赤色をしている。甘い香りがハティを誘うので、手を伸ばしてひとつ取り、しゃくりとかじってみた。


「美味しい!」


赤い実は瑞々しく果実らしい甘さもあり、とても美味しかった。あっという間にひとつ全部を食べ終えたハティは、この実をガルムにも食べさせたくなった。

さっそく鈴を取り出して、ちりんちりんと慣らした。


すぐにやって来た黒い狼は、また迷子になったことへ文句を言っていたが、ハティがその手に持つ赤い実を見て毛を逆立てた。


「お前、それ…………」

「これ、すごく美味しいですよ。ガルムにも食べてほしくて」

「ラニーの実だな。こんなところにあったのか…………」


この美味しい実は、ラニーというらしい。ガルムが興奮気味に語ったことによると、ラニーの実は月の狼の大好物だ。だがラニーの木は実をつけるとすぐに枯れてしまうので、その実を見つけることは非常に難しいらしい。


「じゃあ、この木はもうじき枯れてしまうのですか?」

「ああ。次に来たときには、もうないだろう」


ならばせっかくだからといくつか収穫して、ハティはガルムに連れられて巣へ戻った。



巣へ戻ってからも、ガルムはご機嫌に尻尾をゆらゆらさせている。そんなガルムの様子を見て、ハティも嬉しかった。


「ハティ、ひとつ食べるか?」

「いえ、せっかくだから、ガルムが食べてください」


ガルムがラニーの実を差し出してくるが、ハティは先ほどひとつ食べたので、残りはガルムに食べてほしかった。

そう伝えれば、ガルムは、そうかと納得した。


「ハティ。ラニーの実を見つけたご褒美に、なにか願いを叶えてやろう。なんでも好きなものを言え」

「ご褒美…………」


にこにことご機嫌なガルムは、本当になんでも叶えてくれそうだった。そのためなのか、ハティは自分の気持ちにとても正直になれた。心の奥にしまっていた願いが、するりと口をついて出てしまう。


「では、ガルムのいちばんのお気に入りになりたいです。それで、ずっと一緒に居たい」


ハティの願いに、ガルムは狼の目をぱちくりと瞬いた。

その様子を見て、ハティは、はっとした。


「あ、あの。今のは、その……」


あわあわと両手を彷徨わせるハティに、温かい毛が寄り添った。


「ハティは、俺のいちばんのお気に入りになりたいのか」

「え、あの…………」


すぐに違うと否定するべきだと思うのに、なぜか言葉にできずにおろおろするしかなかった。

そんなハティに目を細めたガルムが、ゆるゆると狼の姿を解いて人間になった。


「それがお前の本音か…………」

「え?」

「ならば、いちばんのお気に入りになればいい」

「…………」


なりたいと言ってなれるものなのか。

名前だけが欲しいのではないハティは、ガルムをじっと見つめた。


「なんだ? 気になることがあるなら、言え」

「四の月のころ、私に飽きかけていましたよね……」


あのときガルムは否定したが、ハティはそのことがずっと気にかかっていたのだ。本当はこんなことを言うつもりはなかったのに、なぜか、何の抵抗もなく言葉が出てしまった。

言ってしまったことでそのときの気持ちを思い出して、ハティは俯いた。


「飽きたことなどない。あのときは、……満月だったからな」

「満月?」

「お前たち人間は知らないだろうが、月の狼はその気分を月に左右される。あのときのように満月の日は気分が高ぶるから、お前をうっかり傷つけないように用心して距離を取っていた」

「え、でもその後も満月の日、ありましたよね?」


あの後、ガルムが特別に素っ気ない日はなかったように思う。


「お前の存在に慣れてきたからな。今ならもう、手加減ができる」

「そうなの、ですか…………」


呆然と呟くハティに、ガルムはにやりと口角を上げて囁く。


「俺が欲しいだろう?」

「………………欲しいです」


今日のハティは、不思議なほど素直に自分の気持ちを口にできるようだった。

そんなハティの返事を聞いて、ガルムはひどく満足げに笑った。


「よし。じゃあ、仲良くしよう」

「え?」

「お前は俺の人間の姿にまだ緊張するようだから、もっと慣れろ」

「は、はい」

「そのために、もっと仲良くするべきだな」

「え、あの……?」


機嫌よさげにしているガルムに、ハティはひょいっと抱き上げられた。狼の姿のときもその立派な体躯に惚れ惚れしていたが、人間の姿のガルムもやはりたくましい体つきをしているなと、腰へ回された腕の固さに妙に意識してしまう。


「ちなみに今日は、満月だ」

「あ、そういえば」


まだ日は暮れていないが、夜には見事な望月が見られるのだろう。


「月が満ちても、こうしてお前を傷つけないように手加減はできるようになった。だが、やはり気分は高ぶる」

「はあ」


ゆるりと笑うガルムの瞳に、いつもとは違う色があるように見えた。見つめていると、ふらふらと吸い寄せられるような魅惑的な雰囲気を放っていて、目が逸らせなくなる。

満月のように輝く瞳をうっとりと見つめていると、それがだんだんと近づいてきて、唇に柔らかく触れるものがあった。


「こういうことがしたくなる」


鼻の触れるほどの位置で囁かれ、今なにが起こったのか、ハティは理解した。


「あの、今、口づけを…………」

「俺は今、お気に入りのお前の願いを聞いて、とても気分がいい」

「………………」

「だから、仲良くしよう」

「…………はい」


月の狼の言うことに、人間が逆らえるはずもない。

ハティはガルムのいちばんのお気に入りになるのだから、なおさらだ。




七の月のある日。

ヴィトが再びやって来た。


「ラニーの実? ああ、真実の実かあ」

「真実の実?」

「あれを食べると、自分の心に正直になる。本当のことしか言えなくなるんだ。まあ、わたしたち月の狼は嘘をつかないから、関係ないけれどね」


ハティは、ぽかんと口を開けた。

あの日、胸にしまっていた願いが口をついて出たり、やけに正直に喋ってしまったりしたのは、ハティが真実の実を食べたからだったのだ。

ガルムはそれを知っていたから、ハティの望みを聞いたのか。


「なんだか、お前はガルムのいちばんのお気に入りだったみたいだね」

「……はい、そういうことになりました」

「じゃあ、ずっとあいつのものだ」

「そうだといいです」

「あの約束は、もう必要ないね」

「はい」



月の狼ガルムの巣には、いちばんのお気に入りになった人間の娘ハティが大事に大事にしまいこまれている。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 読了しました! タイトルの雰囲気通り、メルヘンなお話でした。 狼は愛情深い動物として有名ですが、それにそぐわぬ束縛っぷり。 それに対してハティは、とてもおおらかで大概のことは受け入れ…
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