その5 《テーマ・アニメ》 『ガンダムのお気に入りシーン』についてうすく語ってみる②
前回の続きです。
二位発表の前に、次点を一つ。
ガンダム00第一期で、ソーマ・ピーリスが戦闘マシンであるはずの自分の立場を放棄して、ロシアの荒熊を助けにいくシーン。
これはいいです。
オッサン殺しです。
感動の嵐、とか、涙腺崩壊必至、のようなあおりのもので泣いたことはありません。
泣かせようとしている意図がわかりすぎると、製作者側の打算的な部分をかんぐってしまって、しらけてしまうからです。
ですが、こういった、「嫌であります。軍曹殿を置いて逃げるわけにはいきません! 自分も軍曹殿と一緒にここに残るであります」系のシチュエーションには滅法弱いです。
イチコロです。
特に擬似的な娘と父親のような絵を投影させて見せられると、おっさんはうるうるしてきてしまいます。
うんうんわかる~、と頷いてしまいます。
こんな娘、ほっしーなーっ!
いつわりの人格でもいいから、ずっとソーマでとおしてほしかったです。
第二期でしょっちゅうマリーマリーマリーマリー言っててウザいのは苦手です。
たぶん自分が知らないだけでガンダムシリーズにはこういうハートフルなシーンが結構ありそうなので、次点としました。
でもって、第二位
第三位はまだ他にもあったかもしれんなあという感じでしたが、これは確定です。
ガンダム・シードで、窮地に立たされたアークエンジェルを、バスター・ガンダムが助けるシーン。
これはカッコイイです。
他にもカッコイイシーンや、象徴的なシーンは山ほどありますが、自分的にはこれしかないと思っています。
事実上の一位です。
絶体絶命、敗北必至の状況下において、敵側の人間かつ背走確定と思われあてにもされなかった、たいしてカッコよくもないディアッカが、たいして強くもないバスターで参上つかまつる。
このカタルシスを野球にたとえると、
サヨナラ負け寸前のノーアウト満塁の場面で、頼みの綱の傲慢エースがプレッシャーのあまりイップスに陥ってしまい、ビビッて他の誰もマウンドにいきたくない絶望的な状況下において、エースの恋人でもあるマネージャーに失恋したあげくに、ゲス野郎のエースにはめられて誤解から野球部を追い出された元野球部の問題児が、怒声一喝でスタジアムを鎮めた後に観客席から颯爽と飛び降りて、非難ごうごうのエースをかばって泣き叫ぶマネージャーを無言で押しのけて、プロ注目の相手四番バッターを睨みつけながらマウンドに仁王立ちするほど身震いします。
たぶんそれくらいカッコイイです。
三バカ、もといクレイジーボーイズの加入によって、インフレ合戦から完全に取り残されて過去の人になりかけたディアッカとバスターでしたが、強敵を前に身動きの取れない主人公を助けに現れた、兄弟ヒーローのようなカッコよさがありました。
オッサン的に言えば、グレートのピンチに現れた、兜甲児とマジンガーといったところでしょうか。
そして、堂々の第一位
ゼータガンダムの後期オープニングで、爆煙の中からぬうっと現れるマークツー。
鉄板中の鉄板です。
以上です。
異論はみとめますが、訂正はしません。
ということで。
ではまた。