その4 《テーマ・アニメ》 『ガンダムのお気に入りシーン』についてうすく語ってみる①
ガンダムが好きです。
といっても、世のガンオタと呼ばれる領域の方達に比べたら、塵芥のごとき存在です。
実はそれほど観ていません。
なので、超個人的な、自分的大好き名シーンを勝手に暴露してみます。
まず第三位
ルッグンに乗ったシャアがホワイトベースに爆弾を投下するシーン。
これは自信があります。
きっと賛同者は一人もいないでしょう。
でも、このシーンにこそ、シャアの本当のすごさや恐ろしさが凝縮されていると言っても過言ではありません。
ルッグンといえば、輸送手段や爆撃任務にも使用されていますが、あまりというか、ほとんど活躍の場を与えられない、偵察任務が主な用途のモブ兵器の一つです。
ぶっちゃけ、メカの中ではほぼ視界に入らないレベルの雑魚兵器です。
故郷を目指す母子に救援物資を落としたり、ククルスドアンへの刺客ザクを運搬したりと、渋い見せ場はありますが、所詮はドップ以下のやられメカです。
確かガルマの敵討ちに燃えるイセリナの援護、という形で出撃したと記憶していますが、そんなモブ兵器がシャアが操縦するだけで、アムロ達にとって恐怖の対象へと変貌します。
赤ザクでなくて、何に乗ってきたとかはこの際全然関係ないのです。
シャアが来た!
それだけで見るものには期待と不安を充分に印象付けることができるのですから。
実際、ワンチャンをものにし、投下した爆弾一発でホワイトベースに結構なダメージを与えています。
ドップやザクの大群が近づくことすら困難な不沈戦艦を、偵察機一機で翻弄してみせたのです。
シャアが来たからです!
同じようなシチュエーションで好きな場面の一つに、コムサイに乗ってアムロのコアファイターを追撃するシーンがあげられます。
バルカン砲が当たらずイライラするシャアが、照準が甘いぞ、と副官のドレンをたしなめるのですが、まるで照準が正確ならばとっくに敵機を落としているのに、と言わんばかりの傲慢さです。
それまで気絶していてパニックでガチャプレイ状態の素人パイロットをしとめられなかったくせに、なんでも人のせいにする嫌な上司です。
操縦士のドレンはきっちり六時の方向につけていたので、当たらなかったのは完全にシャアの腕が悪いせいです。
シャアが乗れば、アッガイでもドップでも、エース級の活躍をして、戦場を凍りつかせることでしょう。
たとえワッパでも!
と思わせずにはいられない存在感がそこからはうかがえます。
これが、何を考えているのかわからない、弱冠二十歳のシャアの恐ろしさだと、自分は感じています。
心配で見ている方が不安になるような、人格者のクアトロさんとは、完全に別人です。
続きは次回で。
ということで。
ではまた。