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その38 《テーマ・ノンジャンル》 『髪の毛が足の裏に刺さっていたこと』についてうすく語ってみる②・グロ注意?



 ここからはちょっとだけ痛い話になってきますので、そういうのが苦手な方は御遠慮ください。



 どうすべきか思案した結果、薄く薄く皮膚を切りかいていくことにしました。


 痛いです。


 自分じゃなければできません。

 他の人にやってもらうなんて考えられません。


 自分のタイミングでザクッといくのと、他人にふいうちでザクッとやられるのとでは、同じザクッとでも心構えの点でゼロコンマ一秒くらいの余裕の違いがあるはずです。


 だから注射を打たれる時は必ずしっかり見る派です。

 うええ~とはなりますが。


 カッターを使うと怖いので、ピンセットと虫ピンの尖った部分で、ちょっとずつ表皮を削っていくことにしました。

 カッターは最後の手段です。

 命を脅かすほどの絶体絶命のピンチが訪れるその日まで、切り札は封印しておきます。


 虫ピンでコリコリやっても、最初のうちはほとんど痛みは感じません。

 皮一枚なら、刃物でぱっくり切れても血もでません。

 まさに、「皮一枚だったぜ~」というところです。

 でも削っても削ってもなかなか髪の毛が出てこない。

 思ったより深いところにあるみたいです。


 我慢してもう少しだけ表皮を削ってみます。

 それが深さ十分の一、二ミリほどに達したころ、痛みを感じるようになってきました。

 髪の毛はかなりはっきりと見えてきたので、近づいてはいるようです。

 でもピンセットではつまめない。


 皮膚には透明な部分があって、それを透過して髪の毛が見えていたので、すぐ届くような気がしていたのですが、実際は結構深い層まで入り込んでいたみたいです。

 一ミリくらい下でしょうか。

 なんだたかが一ミリかよ、って思われるかもしれませんが、一ミリって、皮膚からしたらかなり深いです。

 ひび割れがある方、その深さを測ってみてください(絶対やらないでください)。


 今のところまだ血は出ていませんが、これ以上やったら出血まったなしでしょう。

 あと一、二回、コスコスするくらいしか余裕はなさそうでした。


 怖い。


 でも取りたい。


 脳内会議でもめにもめた結果、最後の手段として、自分ランボーの提案でカッターの刃で少しずつ削っていくしかない、という結論にいたりました。

 自分おネエがお願いやめてー! と叫んでいますが、まったなしです。


 ただでさえ敏感肌なのに、すでに傷口はフェザータッチ状態です。

 それでもこのままほうっておくという選択肢もありませんでした。


 ずっとチクチクはいやだ。

 ならば一時の痛みでも、ざっくりメスを入れた方がいい。


 いや、慎重に慎重に、可能な限りちょぴっとずつ。


 しかし、ハラは決まりましたが、身体が痛みを拒絶して踏み込めません。

 本職の人が指を詰めるときの感覚はこんな感じなのでしょう。


 というか、無理です。


 そこで、ハッと気づきます。


 これ、こんなとこまで自然に進んでいったんだよね?

 普通に歩いていただけで。

 普通に歩いているだけでネコジャラシのようにクネクネ移動していったのなら、ひょっとしたら進化を促進させることもできるのでは?

 そんなふうに考え、自分司令官が決断します。


 縫い針を雑巾にうねうねと縫い込むように、髪の毛を進行方向に向かってさらに押してみる。

 すると皮膚の薄いところから、ひょこっと顔が出てきました。



 おはよーございまっす!



 すかさずピンセットで一本釣り。


 簡単やん……


 すっごく簡単やん!


 髪の毛の尖り具合マジすげー。

 そりゃ鬼太郎も武器にするわ!


 てか、今までの苦労は何!

 もう二度とこんなのゴメンです。



 ということで。


 ではまた。




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