その35 《テーマ・アニメ》 『育児アニメ』についてうすく語ってみる
最近はあまり見かけなくなりましたが、育児アニメが苦手です。
アニメのジャンルとしてはあるあるの一種なんでしょうが、ああ、あるよね、とニヤっとさせられるより、うちの子ってこうなのよ、かわってるわよね~、という自慢でしかないような気になるからです。
それに共感できる人はおもしろいのかもしれません。
でも興味がない人には、ドヤ顔でオヤジギャグを連発されている時間が延々と続いているような感じになるのです。
いや、自分だけかもしれませんが。
どうリアクションしていいのかわからずに苦笑いしていると、勝手にウケたと勘違いされて、勝手に満足されちゃう感じです。
ジャンル上、物語にもこれといった起伏がなく、基本線はほのぼのと進んでいきます。
世の中すべてがバトルものを求めているわけではないので、こういうジャンルもありっちゃありです。
好みでないなら無理に観なければいいだけなのですから。
問題(?)は、こういった類のものが、主に食事時に放送される傾向があったということです。
よそさまのご家庭のことはよくわかりませんが、うちの年寄りや女は、こういうほのぼの系が大好きなのです。
なので、食事時には、ほぼ無理やり見せられることになります。
だから余計に苦痛に感じてしまうのです。
基本的には、自分が幸せではないから、そういった幸せの形を押しつけられるのが恨めしいのだと思います。
自分自身が生活面で満たされていれば、ああ、いんじゃね、と暖かく見守ったりできるはずです。
でもそうでないので、どうでもいい幸せ自慢を見せつけられる感じになるのです。
出産祝いのお返しにと新居に招待され、我が子自慢の流れの中、おもしろいものがあるのよ~、と成長日記のような垂れ流しビデオを延々と見せられたら、誰だって帰りたくなるはずです。
わ~、すごいね、かわいいね~、と楽しそうに言いながら、もっと見ていたいけどこの後用があるんだ~、と帰っていく友人は、間違いなく胸焼けしています。
格言!
うちの子ってよそさまと違ってこうなのよ~、と自慢される時は、たいてい普通!
それはすごいですねえ、と感心したことは一度もなしです。
ということで。
ではまた。




