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その33 《テーマ・特撮》 『ウルトラマンエース』についてうすく語ってみる



 ウルトラマンエースが好きです。



 たぶん子供のころは、シリーズの中でも一番好きだったのではないでしょうか。

 ヒロイックな物語としての要素が詰まっていたからだと思います。


 まず他のウルトラシリーズとの明確な違いとして、ストーリーに直接からんでくるヒロインがいます。


 ヒロインだけなら他のウルトラシリーズにも存在します。


 大まかに大別すると、ウルトラシリーズには二つのタイプのヒロインが存在します。


 一つは防衛チームの紅一点、フジ隊員や、アンヌ隊員といった、主人公達とともに戦うヒロイン。


 この人達は男ばかりのむさくるしい防衛チームの中で、華やかなオアシスのような存在です。

 美しいお姉さま方が男と同じ隊員服を着ているだけでもコスプレ的なカッコよさがあるのですが、いざ戦闘という場面では男勝りに戦う姿も、りりしく素敵です。

 このミスマッチさが、特オタ達のハートをわしづかみにするのでしょう。


 もう一つのヒロイン像として、帰りマンのアキちゃんや、レオのモモコさんような、一般人のお姉さんがあげられます。


 初期のウルトラシリーズは、怪獣や侵略者との戦闘のみに重点がおかれていました。

 それが帰りマンあたりから、シリーズの差別化のためか、主人公の日常も丁寧に掘り下げられるようになっていったのです。

 そういった日常パートにおけるヒロインが、彼女達でした。

 これによってウルトラマンは、ただ戦うだけのヒーローというアイデンティティーだけでなく、人間としての生活や安らぎも与えられたのです。


 しかし、これらのヒロイン達は、まだまだ主人公や物語を彩るための、いわばアイテムのような存在だったはずです。


 それが、エースの南夕子にいたっては、そのどちらにも属さない、ヒーローそのものだったのですから、カッコよくないはずがありません。


 唯一無二の存在感は圧倒的な輝きを放ち、他に比類なき特別なヒロイン像を作り出しました。


 北斗星児との距離感は、子供の目から見てもただならぬ関係だと想像できましたし、ロマンスの匂いもプンプンしていました。

 ロマンスという点ではアンヌとダンもそうなのでしょうが、所詮アンヌはダンの理解者どまりだったと思います(だって、二万歳と二十歳じゃ、恋愛対象にはならんでしょ)。


 南夕子は、もう一人のヒーローである北斗星児と運命共同体にして、互いを補い合う、本当の意味でのパートナーだったはずです。

 他のヒロイン達に比べて特に美人だとも思いませんが、魅力度においては満点どころか、他の追随を一ミリも許しません。

 もともとの配役ではなく、苦し紛れのピンチヒッターだったそうですが、その英断には惜しみない拍手を送りたいものです。


 後付けの何があろうが、その存在の偉大さは微塵も揺るがないのです。


 それだけに、てこ入れのためにリストラされたことが悔やまれます。


 ごっこがしにくいから女はいらない、とかのたまった当時のバカ子供をしばき倒してやりたいです。


 エースというより、南夕子をうすく語ってしまいました。


 本編でいうと、第一話のベロクロンのインパクトは忘れられません。

 バーン! バーン! バーン! で始まり(知っている人には伝わるはずです)、あっという間の阿鼻叫喚の地獄絵図には思わず引き込まれます。


 出てくる超獣達も個性溢れるものばかりでした。

 エースキラーやヒッポリトの絶望感は、子供心に不安でした。


 ぶっちゃけ、ヤプールが消え、北斗一人になってからつまらなくなりました。

 観ていたはずですが、そのあたりからほとんど記憶にありません。


 結論から言うと、エースではなく、南夕子さんが大好きです。


 最後に、竜隊長、お疲れ様でした。

 心からのご冥福をお祈りいたします。



 ということで。


 ではまた。




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