その31 《テーマ・ミリタリー》 『ミリタリー』についてうすく語ってみる
ミリオタです。
とは言ってもゴリゴリの理論派ではなく、兵器や武器の類を、ふわっと好きなライトな軍事オタクです。
カッコイイ兵器、高スペックの兵器なんかに惹かれてしまいます。
創作の中にも取り入れたいのですが、現用兵器の知識はすぐに古くなってしまい、何年か経ただけで滑稽な設定となってしまうために、引用しづらいです。
成長してからの周囲のミリオタは、どちらかというと二次大戦中の、それもドイツ軍が好き、という連中が多く、現用兵器好きの自分とは話が合いませんでした。
小学生の時分から戦闘機や戦車が好きだったため、おそらくその源流は、地球防衛軍にあったのだと思われます。
怪獣に叩き落され、すぐ『脱出』するやられ役のコンバットチーム。
戦闘機は乗り捨てするものだという謝った常識が、子供心に見事に植えつけられてしまいました。
ゴジラの前にのろのろと現れる戦車部隊のせいで、戦車が時速八十キロで走れるなんて考えもしませんでしたし。
ガルパンの影響で戦車熱が再燃しています。
当時の戦車が超信地旋回どころか信地旋回すらままならなかったと知っていても、戦車があんなスポーツカーみたいに走れないとわかっていても、シャーマン五台でもタイガー戦車に容易に勝てなかったとしても、燃えてきます。
ですが自分的に好きなのは、大戦時のものではなく、現代戦車です。
とはいえ、弁当箱を二つ積み重ねたような現用のものはあまり好きになれませんが。
ちなみにガルパンの戦車は最新鋭戦車の機動そのものですが、そんなことどうでもいいのです。
女の子がかわいくて、戦車がカッコイイことこそが大事なのですから。
ディスっているように聞こえたらすみません。
いろいろな見方があるということで。
ジェット戦闘機は、若かりしころの自分のライフサイクルの一部のようなもので、にわかが映画のトップガンあたりでざわついていると、おまえらにトムキャットの何がわかる! と教室の隅で一人憤慨するほどでした。
にこにこしながら。
そういう自分こそが、その実、にわかの代表みたいなのは御愛嬌です。
でもレトロファンにとって、戦闘機といえば、やはりエリア88につきますが。
拳銃も好きです。
こちらは刑事ドラマの影響ですね。
日本の刑事が街中で44マグナムをぶっぱなすというリアリティのなさは、子供にとっては何の意味もなく、ただそのカッコよさにあこがれていました。
その反動か、長モノに対する魅力をまったく感じず、若き日の創作中の主人公達は、9ミリ拳銃一丁で軍隊と互角以上に渡り合うというリアリティ無視のありさまでした。
でも、シティハンターはすごく苦手です。
好きな方も多いのであまり悪くは言いたくありませんが、カッコいい悪い以前に、主人公の愛銃の取り上げ方にニワカ感を持ってしまうのです。
パイソンなんて、少なくとも、プロと呼ばれる裏社会の人間が選ぶツールではありません。
まあ、それを言ったらゴルゴもたいがいですが。
ヒーローのシンボルとして見栄えのするモデルを選んだことは理解できます。
でも、なんだか、大好きなパイソンがファッション感覚で大安売りされているような気がしてしかたがありません。
同じパイソン愛好家でも、ワイルド7のオヤブンやコブラにはツールとしてのパイソン愛を感じていました。
ハマー刑事のマギーとか、次元のコンバットマグナムも同様の印象です。
ビバリーヒルズコップのアクセル刑事には、ブローニング・ハイパワー以外考えられません。
この人にはこれしかないだろ、というやつです。
でも彼からはそれを感じない。
別に彼だったら、パイソンじゃなくてもいいよね、と思ってしまいます。
なんとなくですが、それまで銃に興味がなかったにわかな人がブームに乗っかった時に、一番格好よかった一丁を選んでしまった感を拭えないのです。
右に左に大きく身体を揺らしながら、いかにも乗りにくそうに、ロードバイクをママチャリくらいの速度で走らせている人を見たことがあります。
彼はきっと、俺ってこの乗り方が一番しっくりくるんっしょー、と苦しそうな顔で言うことでしょう。
そんな感じです。
結局、好き嫌いです。
失礼いたしました。
ということで。
ではまた。




