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その14 《テーマ・アニメ》 『機甲創世記モスピーダ』についてうすく語ってみる



 モスピーダが好きです。



 アニメブーム真っ只中に作られたこの作品は、かなり実験的な要素を盛り込んでいました。


 ガンダムに始まるリアルロボット路線は、年々リアルさを増していきます。

 50メートル、100メートルの巨大ロボットが当たり前だった風潮から、よりミリタリーな雰囲気が色濃い、兵器としてのロボットが求められるようになってきた時代でもありました。

 マジンガーやガンダムの18メートルは自分的にはものたらないサイズでした。

 しかし兵器としてみるとまだまだ大きい。


 ザブングルはツールとしての記号はありましたが、民間用に普及させるには巨大すぎます。

 一般人が乗用車を買うようには購入できなかったはずです。

 それがマクロスやダグラムのころから10メートル前後にまで縮まり、ダンバインを経て、ついにはボトムズの4メートル級まで小さくなります。

 これは現用兵器とのバランスがはかれるほどのサイズで、より人間の表情が反映しやすくなってもきました。


 この時点で、巨大ロボ好きの自分的には、うう~ん、でした。


 それがモスピーダにいたっては、人間サイズそのものだったのですから、何をかいわんやです。


 ついにきたか、という感じではありましたが、それ以降の、ハードよりもキャラが優先となるアニメが主流となっていく世代の過渡期であり、かつ先駆者だった気もします。


 この際、レギオスはついでです。


 そんなキャラもののパイオニアとも言える(自分的に)モスピーダなんですが、とはいえ、中味はうっすうすです。


 かいつまんで説明すると、インビットと呼ばれる侵略者に地球を追われた火星の軍人達の生き残りが、地球を奪還するために、インビットの本拠地であるレフレックスポイントを目指す、というロードムービーです。


 ストーリー的にはほとんど拾う部分も見つかりません。


 でも大好きで、BD-BOXも買ってしまいました。

 もったいなくてまだ開封もしていませんが。


 何がいいかと言われてもうまく言えない。

 でもこの味はモスピーダでしか感じたことがない。

 そんな不思議なアニメです。


 常に基地からの発進が前提の王道ロボットアニメとは違い、ロードムービー形式はどうしても矛盾や破綻との戦いになりがちです。


 レギオス、いらない子です。

 デザインが好きで、プラモデルも買ってしまいましたが、雑魚インビットを倒すにはオーバーキルすぎた気がします。


 それを差し引いても、モスピーダの魅力はすさまじいです。


 まず、オープニングがカッコいい。

 メイン4人組の、縦に重なるバイクのシルエットが、歴代一位くらい(?)カッコよすぎです。

 もうオープニングだけでいいくらいです。


 余談ですが、初めてスティックがモスピーダに変形する時のBGMは、入れ間違いかと勘ぐってしまうほどヘンテコです。


 BGMといえば、ヤングスピリッツは自分的ベストBGM確定です。

 燃えます。

 脳内再生しながらバイクにまたがると、身のほどをわきまえぬ無理をして事故りそうになります。

 これに匹敵するのは、かろうじてマクロスのドッグファイトくらいです。


 もう一度言いますが、ストーリーは凡庸で名エピソードと呼べるものはほとんどありません。


 それまでにインビットの中継基地や前線基地を叩いているとはいえ、ラスト二話で、いきなり主人公達が目的のレフレックスポイントへとたどり着いていて、いつの間にか軍の大集団に合流している場面は、違和感ありありです。


 ヒーローポイントをさんざん駆使してあれだけ苦労してたどり着いたはずなのに、他のモブ級の人達はどうやって自力でここまで来れたんだろう、と疑問に思います。

 それだけでそこにいる全員が、レイやスティックと同じパラメータの持ち主ということになります。


 いろいろおかしな設定も目立ちますが、そんなことなど帳消しにするほどおもしろいです。

 不満点も多いですが、何十年も前から、何十回も、何百回も観たくなります。

 自分でも何故こんなに好きなのかわかりません。

 その世界観をたんのうするために、シミュレーションゲームまで買ってしまいました。


 大失敗でした。



 ということで。


 ではまた。






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